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アラフィフ転職 完全ガイド 無料公開①アラフィフ転職の勝ち筋とは?

はじめに なぜアラフィフ転職をするのか?

厚生労働省の統計を見ると特に40代と50代は仕事上の理由で命を絶つ方が多いことがわかります。

https://www.mhlw.go.jp/content/R4kakutei-f01.pdf

その理由の上位は「職場の変化」「職場の人間関係」「仕事疲れ」の3つとのことですが、
私は「仕事ごとき」で命を絶つ必要は全く無いと思っています。

働かなくて良い世の中ではないけれど、学校にも転校があるように会社にも転職という選択肢があります。当たり前ですが、普通のサラリーマンである私たちは転職カードを持っています。

会社の雑踏にいると非現実的に思えるかもしれませんが、有事が発生した時にいつでもカードが切れるよう準備だけでもしておくことをお薦めします。有事はいつ発生するか分かりません。

アラフィフ転職と20代30代転職の違い

これは本書の本質的なテーマでもあるのですが、まずアラフィフ転職と20代30代転職は、人によるのかもしれませんが、私にとっては、最終目的がそもそも違っていました。

具体的に言うと、20代30代転職は「人生を切り拓くための(仕事のキャリアを作りお金を獲得する)転職」で、アラフィフ転職は「お金やキャリアではなく、社会人の総決算(社会への恩返しと未来への橋渡し)の転職」と考えました。

会社の知名度や社会的イメージ、規模を選ぶ基準にするのではなく、本質を見る様になりました。私の場合は、生まれ育った地元で家族との生活とバランスを取れる仕事、地元に愛されている会社で地元の若者と一緒に仕事をしたいと思いました。

アラフィフ世代のサラリーマン人生のリアル

この本は、特に、そんな私と同じ時代を生きている現在アラフィフである団塊ジュニア世代に向けて書きました。

大学を卒業して社会人となり、失われた30年と言われる時代を走り抜けてきた私たちの最盛期が終わろうとしています。

社内では、下の世代からは新しい才能が台頭してきて、上からは役職定年に向けて研修の案内が来ます。研修が終わると、待っているのは役職定年という名の降格人事です。人生100年時代における50代は、キャリアの第二ステージの入り口にあたり、それは平たく言うと、マネジメント業務から現場のプレイヤー業務に戻ることを意味します。

組織に残り、割り切ってプレイヤー業務をして生きるのか、会社を退職して新しい会社に転職し新しい挑戦に挑むのか?という二者択一の問いに対し、私は後者を選びました。

昨年の話になりますが、人事部長面談で「今後の働き方に関して・・(退職して)外に出ていっても良いし、社内に残るのであれば自分が何をしたいか考えおくように」と言われました。

その時、私は転職へ心のアクセルを踏み込みました。自分はこれまでスキルを磨き続けてきた、それはアラフィフという年齢に関わらず業界で通用するスキルであるはずだ、それを証明する時が来たと。人生を懸けた真剣勝負が始まりました。

不思議なもので、時を同じくしてプライベートでも変化が訪れました。義理の父が亡くなったのです。私の実の父は生き別れており、唯一の父親です。その臨終に立ち会い、その姿をもって教えてもらったことは「人生は必ず終わる、そしていつ終わるか分からない」という人生の真実でした。「メメント・モリ」という古代ローマから語り継がれている言葉が自分事となったのです。

大黒柱が亡くなり介護という問題についても現実味が出てくる中、県外の大学へ巣立っていく立派に成長した子供たちを親として送り出しながら、残った家族が一丸となり支え合って生きていかなくてはならないと強く意識しました。

同時に、もし次回の異動で単身赴任になったらどうなるのか?という不安が沸き上がってきました。今の会社は転居を伴う異動も多く、いつ単身赴任が発令されるかわかりませんし、それを固辞することもできません。
「今更、何を守るために家族と引き裂かれる単身赴任を受け入れるのか?」キャリアアップや経験を積むための単身赴任なら納得できますが、ライフステージが変わったことで、自分の中で仕事の優先順位も変わるのだなと感じました。

これまでは一心不乱に働くことで出世を果たし、責任のある仕事を担当してきました。会社から社会人キャリアのクロージングに向けての話があり、プライベートでは家族の時間を増やしていきたいという状況も相まって転職という選択を検討し始めましたのです。

「転職をすることで、仕事への挑戦を継続し、家族との時間も取り戻すことができないものか」

結果としては、それから約半年間の準備を経て、転職先に電話をかけ転職選考が始まり、1か月半後に内定が出たのでした。

今回のアラフィフ転職でどの様に考え、計画し、どの様に準備を進め、どの様に動いて、最終的にどの様なことが分かったのか?私の知識の全てを具体的に余すところなく書き残したいと思います。

50代で転職する難易度

テレビCMでよく「ハイクラス転職」などと言って、マネジメント層がサイトに登録するとスカウトが来て、こんな条件の良い、こんな有名企業に行ける、みたいな話がありますが、私は一般的な地方の会社において50代以上の転職で成功している事例をあまり見たことがありませんでした。

外部人材を活用しなくても良い優良企業は管理職クラスにおいて外部の血を入れないようにしている組織がほとんどですし、入ったとしても50代以上の管理職クラスにおいては前職が大手有名企業のマネジメントされていた方であることが多く、よくあるパターンとしては、前職で担当されていた成功事例を新しい会社で導入しようとするのですが、その会社の置かれている状況や感情的な拒否反応、企業文化の違いから上手くいかず、結局、退職となるケースです。

例えば、あなたが人事部長だとして、他社の50代管理職を採用しようと思うでしょうか?

私であれば50代で転職してくる人は、社内政治で追い出された癖のある人というイメージです。定年も近く体力的にも精神的にもピークを過ぎている人を高給で雇い入れることに対して慎重になると思います。

「50代になると、普通の人であれば転職が圧倒的に難しくなる」これが50代の壁です

50代の壁を乗り越えるアラフィフ転職の方法

それではアラフィフに転職は不可能なのでしょうか?

私が見てきたアラフィフで転職でも稀に上手くいくケースがありました。それはその会社が苦手としている分野の泥臭い業務を地道に実行し、徐々に成果を出し、周りから必要とされ認められていくパターンです。

実は、その会社の花形部署は生え抜きのエリート社員が幅を利かせているので外部登用は必要ないのですが、その会社が苦手としている部門や業務については、一定入り込む余地が有るので、そこの業務改善を地道に実行していくことができれば組織に無くてはならないメンバーになることができると考えました。

アラフィフ転職は、20代、30代、40代よりは転職が難しいと思われますが、今の会社で組織の歯車として、潤滑油として一生懸命頑張り、業界の専門知識を持って活躍してきた方であれば、他社で活躍することは可能であると私は信じます。自分の専門知識がその会社で改善が進んでいない分野であるならば、あなたの専門知識を面接で丁寧に伝えることで内定が見えてくるはずです。私はそう信じ、アラフィフ転職に挑み、内定を手にすることができました。

転職に向けてどの様にスケジュール計画を組み(第1章)、資料作りを含めた準備を進め(第2章と3章)、応募する最終決断を下し(第4章)、実際には、どんなことが起こるのか(第5章)という順番で進めていきます。

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