【50歳の転職】アラフィフ転職・その後の話④★新しい会社で出世していく戦略★
永遠続くように感じる”現場作業”
以前「自分は、競合他社で担った役職と業務実績をもって、御社が持っていない知見を持ちあわせていることを証明し入社したうえで、最初は高い役職ではなくゼロスタートの方が良い」ということを書きました。
これは2度目の転職30歳の時、先進他社の実績で評価を得て転職を果たしましたが、その時が新入生と同じポジション「一般」という役職からのスタートでした。地元ではTVCMも流れる大企業であり、出世モデルとしては、速い人で「一般」から「主任」までが2年、「主任」から「係長」まで10年、「係長」から「課長」までが5年【合計17年】というものでした。
しかし結果として、私は「一般」から「主任」までが3カ月、「主任」から「係長」まで7年、「係長」から「課長」までが3年と合計10年で課長まで出世しました。そのワープの原動力は最初の面接でインプットした期待値を実現していくことだと気づきました。
最初からハイクラス転職だと、会社は初期投資をすぐに回収しなくてはならないという力学が働きます。高給と高ポジションは与えられるかもしれませんが最初から結果評価もシビアです。
(プロ野球でもトレードされてきた強打者は、過去と同じかそれ以上の活躍が期待されますが、生活環境が変わる中、最初は活躍できない選手の方が多いですよね)
会社の力学を熟知した実権をもった中堅社員たちの全面協力があれば良いと思いますが、基本、異分子は足を引っ張られることが必然なので(生物の競争本能)、実力があっても本当の実績を出すのは時間が掛かるはずです。
それであれば、新入生と同じゼロからスタートし、現場で新入生と同じスタートラインで評価してもらうことの方がイージーゲームかつ会社としてもポジションが多くあるのが出世させやすいと思いました。(新規事業担当などのレギュラー以外のポジションが得やすい)
そして今回!49歳新入生生活!
15年ぶりとなる現場の惣菜作業と、田舎ならではの村社会環境の中、
「自分はこのまま一般社員として、このまま定年まで何の変化もなく働きつづけるのではないだろうか?」という不安と、
「毎日、この環境の中でベストを尽くす、誰も見ていなくても高いクオリティで目の前の仕事をこなしていくのみ」というポジティブメンタルで、バランスを保ちながら生活をしていました。
そんな中、本社に呼ばれたのでした。
【前回のつづき】”勝負所”本社ミーティングとその後の動き
本社では会議室に私と上部役員の2人のみ。明らかに何らかの会社の力学が働いているとしか考えられない状況でした。
質疑応答としては、現場作業について聞かれ、業界知見についても様々な切り口で質問があり、それを作成した資料をもって明確に応えていきました。
その資料を自宅で作るなかで、この会社における自分の強みについても棚卸する良い機会となりました。これまでの現場作業のなかで感じた会社の実情と自分がもっている能力で活躍できる仕事は何なのか?を冷静に考える機会です。
プロスポーツと同じで、ベテラン選手は体力勝負である現場プレイヤーとしての体力や瞬発力はダウントレンドにあることは否めませんが、それを認め、これまでの経験を活かし、豪速球ではなく変化球で打たせて取るスタイルで実績を積み重ねていくことや、広い視野で将来を見据えたマネジメントをするコーチや監督、GMといった業務を担う方が年齢相応の価値なのかなと思うようになりました。
そして、本社ミーティングから3週間後、現場配属され3カ月(4/1入社から7/1付)で異動辞令が出ました。
一段階上のポジションであることが分かり、アラフィフ新入生の第2章が始まることとなりました。引き続き挑戦を続けていきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?