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アラフィフ転職 完全ガイド 無料公開②転職のスケジューリング

転職におけるスケジューリングの考え方

まず、私が考えるアラフィフ転職のベストタイミングとは、次の5つの条件を満たすスケジュールです。

  • 転職先から内定が出た後に「失業期間無く」転職する

  • 賞与を全額もらった後に転職する

  • 有給休暇を全て消化してから転職する

  • 会社になるべく迷惑をかけず転職する

  • 転職先の繁忙期に入社しない

この中で2番目の賞与について個人的に苦い思い出があります。
昔、20代で転職した時にスケジューリングミスで損をしたことがありました。

それは賞与支給日の一週間くらい前に会社に辞意を伝えたことで、それまでに確定していた査定評価はAランクだったのに、実際に賞与を貰う時はBランク査定金額で支給されてしまった事件です。

今では労働基準局などに相談に行くこともできるのかもしれませんが、当時はどうすることもできませんでした。会社に理由を聞いてみたところ「ボーナスには未来への投資も含まれているから」とのこと。つまり、ボーナスを振り込んでもらってから辞意を伝えた方が絶対によいということです。

有給休暇を全部消化できるのか?

次に「有休消化を全部消化する」ということを計画に織り込むべきです。長年、会社で頑張ってきたのです。満量である40日近く残っている方も多いのではないでしょうか?折角の転職ですので、大いに有給休暇を享受して新しいスタートに備えたいものです。

会社によるのかもしれませんが、有休消化を阻止しようという動きをする人がいました。
一般的に有休消化が十分にできない理由としては、引継ぎ完了日から入社日までの日数が、有休残数より少ない場合です。
つまり、引き継ぎ終了日と入社日を事前に予測し、業務をスケジューリングすることで実現できます。

次に「会社に迷惑をかけずに辞める」についてですが、これは転職と人事異動の時期を合わせるということで実現できます。毎年、春と秋のこの時期に人事異動があると決まっている会社がほとんどだと思います。その人事異動の「内示」の2週間前に会社に辞意を伝えると良いです。

例えば、2月16日が異動日であれば、2月16日から有休消化に入れれば、誰にも迷惑を掛けなくて済むということになります。しかも内示の時には、自分の業務の引継ぎ相手を会社は確定しなくてはならないので確実に引継ぎを進めることができます。

想定できる「あるある」状況としては、辞意を伝えたところ「今は人員がいないので、会社が後任を決めるまで働いてくれないか」という泣き落としパターン。こちらも無理を言う形になるので、着地点を探しませんか?という話に必然的になってきます。

役職上、不義理もできない。だらだらと無駄な時間が過ぎていくことは避けなければなりません。結局、仕方なく有休消化を捨てて転職先の出勤日を迎えることになる可能性が高いです。

この「人が居ないから辞められない問題」は定期異動発令に合わせ「次の組織配置表に掲載しないでください」で解決できるはずです。会社が決めている定期異動に乗れば必ず後任が選任されるからです。これでズルズル退職できない問題は解決できます。

最後「転職先の繁忙期に入社しない」については、業界で違ってくるとは思うのですが、例えば私の食品小売業の場合は、8月(盆休み・帰省による繁忙期)と12月(年末帰省による繁忙期)は、新しい人が来ても受け入れが難しいという事情があります。

一番企業が人員を受け入れやすいのは、新入生と同じタイミングである4月1日。秋であれば、特に何もない11月。特に春タイミングは新入社員と一緒に導入研修も受けることができて人事の方も一石二鳥ということで喜ばれるのではないでしょうか。

これらを総合すると、次頁の表のように夏賞与と冬賞与の2つのタイムスケジュールが出来あがります。

総合すると、一年間のうち会社に辞意を伝えるのは、賞与支給日後の夏は7月~8月で、冬は12月~1月の間となります。それまでに転職先から内定をもらわなければならないので、逆算をすると、最終面接は6月と11月には終わらせておきたい。そうなると転職先へのアプローチは5月か10月にスタートしなくてはなりません。

つまり「賞与支給日の前後2カ月が勝負」となります。賞与の2カ月前から転職活動をスタートし、賞与を貰った後に辞意を伝え、スピーディーに業務をクロージングし有休消化へ入るというスケジューリングがベストであると私は思います。


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