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第20回 サービスの提供と相手への興味

こんにちは。広島でインテリアデザインを中心とした設計の仕事をしている
PRISM DESIGNの小林です。

前回に引き続き、調理場での経験で思い出深いものをもう一つ.



下っ端だった僕は
朝イチで調理場を開け 先輩が来る前に厨房の立ち上げを行い
当日のパーティーのサーモンやハム類 
サラダなど冷製料理の盛り込みなどを中心に
バタバタと働いていたのですが 
その頃の僕の重要な業務の一つが<お茶入れ>

このお茶入れは 朝の盛り込み終わりの
8時くらいと昼3時くらいの計2回あるのですが
これが割と大変で…

15人ほどのスタッフの好みがみんな違う

はじめはこれが ほんとうに嫌でたまりませんでした

何をしても 怒られていた当時の僕は 
おっかない先輩方に要望と間違ったものを出したらどうしよう…とか
一回言われたことを 
もう一度聞くのがこわいとか
そういう心理状態になっていました。

雑用の一貫だと思っていたので
お茶出しをやりたくない仕事にしていたんですね。

ある時シェフに食事に誘っていただいた折 
お茶を出す意味について
考え直すきっかけを頂きました。

それは先輩方全員が通ってきている道だということ
そして僕たちの仕事は
お客様へのサービス提供であるということ

その考えになってから先輩たちは僕のお客様になり 
お茶出しは割と楽しい仕事に変わりました

聞くのが嫌だった先輩方の好みも 
よく考えれば日々の体調に合わせて飲みたいものも変わるだろうなとか
今日はコーヒーがいいのかお茶がいいのか、ミルクはどうか、砂糖は?
暑くなりそうな日は 前日からアイスコーヒー仕込んでみたり、
少し疲れてそうな先輩には いつもよりも甘いコーヒー出してみたり。

あんなに嫌だった 先輩たちへのお茶入れが 
僕のサービスの原点となりました。

上司の好きな飲み物や
吸っている煙草の銘柄、乗っている車など
その人に興味が持てるようになると
自ずとコミュニケーションもスムーズになっていきました。

結局 サービスは相手への興味をもつことが最も重要なんですね。

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