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号外 私は、地震の被害を、どれだけ自分事にできているのだろうか?

◆今日、能登地震の義援金を振り込んできました。

元旦の地震で、能登地方では、多くの方が被害に遭い、命を落とし、家族を亡くし、家をなくし、仕事をなくし、様々な苦難の中、そして、寒い中、避難生活を続けてられる方が多くいます。
テレビやネットで、そんな状況を見て、せめて、今できることをという気持ちでした。

◆阪神大震災から28年

そして、今日は、1月17日。阪神大震災から、ちょうど28年の日。その時も、テレビの映像にショックを受けるとともに、自分に、何もできないのが申し訳ないという思いで、確か同じ額の義援金を振り込んだのも思い出しました。

◆義援金は、自分のためでもある。

東日本大震災の時か、どこかの寺が、1億円を借りて、義援金に充てたというお話を聞いたことがあります。それは、お金がないからではなく、1億円の借金を返していくという行為で、被災者の苦しみを忘れないように刻みつけておくという意味とのことでした。
私の場合には、借金ではありませんので、刻みつけるということはできませんが、せめて、振り込む時に、あるいは、それを思い出した時に、被災者の皆さんの苦しみを思えるようにと思いました。
とはいえ、今私がいるところから、能登はとても遠いです。能登では、たくさんの人が苦しみ、さらにこの後、それがひどくなっていくのだろうと、理屈では理解できます。しかし、地震の被害は、やはり、モニターの中のできごとなのです。
私の友人の議員さんは、地震直後に、現地に入り、支援をし、状況を伝えてくれました。東日本大震災の時もそうでした。
自分の場合、そういったこともできず、いや、せずというべきか。
そうした中、せめて、少し背伸びした義援金が、ささやかながら、被害に遭った方々の生活の足しになるとともに、自分の考え方次第では、モニターの中の他人事を、ほんの少しだけでも自分事に近づけ、被災した人々に、ほんの少しだけでも「共感」できるきっかけになるかもしれないものだと考えました。
そういう意味では、不謹慎かもしれませんが、私自身も勉強させていただく機会をいただいているともいえるのです。
能登地方には、今この時も、救助、支援を切実に待っておられる方がおられますし、また、家をなくし、船をなくし、工場をなくし、絶望の淵におられる方も、たくさんいらっしゃると思います。もし、直接支援ができなくても、私と同じように考えることができるのでしたら、ぜひ、支援金や義援金だけでも、検討いただくといいかなと思います。

◆ちょっと、テクニカルな話を・・・義援金と支援金

ここで、支援金と義援金に違いがあるといことをご存じでしょうか?
日本財団のホームページによりますと、支援金は、寄付先の団体が判断し被災地の復旧をはじめとしたさまざまな活動に迅速に役立てられるお金で、使いみちはその団体に委ねられ、義援金は、全額が被災した人たちに公平に直接、配分されるお金で、使ってもらうまでには、時間がかかるとのことです。
ちなみに、義援金には、石川県、富山県、新潟県、日本赤十字社などが、支援金は、中央共同募金会、日本財団などが受け付けているようです。
もう少し詳しい情報は、NHKの「WEB特集能登半島地震 現地に支援届けるには 寄付先や注意点は」がわかりやすいかと思います。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240110/k10014315141000.html

◆今は、辛いことばかりだけれども

輪島市では、今日、多くの中学生が、勉強ができる環境を確保するため、やむを得ず、親元を離れ、100㎞離れた白山市へ避難したというニュースを見ました。
私は、そんな経験はないので、わかりませんが、それは、子どもにとっても、家族にとっても、きっとつらいこと、厳しいことだと思います。特に、子どもからすると、物理的な生活環境は良くなるかもしれませんが、自分で、自分を支えていかなくてはならない、精神的にも、体力的にもつらい環境になるのではないかと思います。でも、この苦しみを乗り越えた時に、強い人間になり、そして、強いきずなの人間関係を築き上げていることを祈っております。そして、その子たちが、強い日本を創っていってくれることを期待しています。
最後に、部外者だから言えることですが、災害で、悪いことはたくさんあっても、どの人にとっても、悪いことばかりではないことを願っています。

◆まとめ

・モニターの中の災害は、他人事。それをどこまで、自分事に近づけられるか?それが、「共感」の力だと思う。
・私は、「共感」のフックに、それでは到底足りないのだろうと思うが、ちょっと背伸びした義援金を選んだ。
・ネガティブの中に、どこか、ポジティブなものを見つけられるぐらいに、強い人間でありたい。

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