絶対に負けられない戦い
あまりにも多い。
秋と春の少し寒い時期になると、やつらが大量に現われるのがこの地域ではあたり前の出来事らしい。
それ、控えめに言っても最悪ですやん。
先週末くらいからぼくの住むアパートの階段と踊り場で、見かけるようになった。そしてその数が日に日に増えていく恐怖は形容しがたい。踏みつぶしでもしたら一大事だから、足元には細心の注意をはらう。
多いなあ、嫌だなあ、怖いな怖いなあ、と思いつつも家の中への侵入は許していなかった。
…でも昨晩帰宅して一息ついたとき、視界の端に何かが映り込んだ。瞬間、「ついに侵入を許してしまったか…」と諦めにも似た気持ちになる。
白い壁だから余計に、必要以上に存在感が協調されている。
それは、、カメムシ。
まだ臭いは発していないはずなのに、部屋の中が少し臭くなったような気さえしてくる。
部屋から追い出すことは考えるまでもない決定事項なんだけど、問題はその方法。適切な方法を取らないと、あの臭いが部屋の中に広がることになってしまう。そうなってしまったら、そいつを排除したとしてもぼくの負けだ。
負けるわけにいはいかない。
刺激はできないから、内心とは裏腹にそっと優しく丁寧にビニール袋へと誘う。
そして、袋の中に捕らえると同時に素早く口を閉じる!勢いそのままにベランダへ投げ捨てる!!ビニール袋は明日回収して処分や!!
ふー、これで一安心。と思い風呂に入ったのもつかの間、さっぱりして風呂から上がると、ほんのりあの例の臭いがする…。
電灯にコツンコツンってぶつかっている音が聞こえるねぇ。もう一匹いるねぇ。虫ってほんとに電灯の明かりが好きなんやなあ。あははは。
ばかやろう!!!
昨日はぼくの完全敗北でしたけど、もう負ける気はないですから。部屋の中に入らせないことが勝利の条件であるとわかったので、対策が必要ですね。
とりあえず薬局行ってきます。
今日もありがとう、またね。
「スキ」が元気のみなもとです!