見出し画像

オンライン・リモート全盛の今だからこそ「対面の価値」を考える

一部の方にとっては、今さらも今さらなトピックだけど、雑談で終わってしまうことが多く、このタイミングで言語化しておくことは、意外と意味があるんじゃないかと思い、書き起こし。


どう転んでもオンラインだけにはならない

人類がコミュニケーションしてきた歴史を紐解けば、オフラインがなくならないことは容易に想像がつく。

狼煙(のろし)やほら貝で遠くまで瞬時に合図が送れるからといって、それを進化させて、使者を通じた口頭伝達や、飛脚による手紙を置き換えることにはならなかった。
電信ができたからといって手紙はなくならなかったし、電話ができても手紙はなくなっていない。
FAXができてもEメールができても手紙はなくなっていない。
Eメールが普及しても電話はなくなっていないし、LINEが普及してもEメールも電話もなくなっていない。

画像7

ほら貝は法螺貝と書く

画像1

こちらは有名な「ほら貝を吹くナース」


やりたいことは効率化しない、むしろ加速する

人間はコミュニケーションの動物なので、基本的にコミュニケーションを「したい」のだ。
「したくない」なら、もっとも効率的な手法に集約されるかもしれないが、そうではないのだ。
「したい」ことなら、やり方が増えれば、「いろいろなやり方でできる」ことに喜びを感じる。
だから、手法が増えれば増えるほど、多様な形でコミュニケーションできることの利便性を満喫するようになる。


そんなわけで、これから、完全オンライン化するわけでも、完全に元に戻るのでもない。
ウィルスとの共生のしかたがうまくなり、オンラインと対面を両方とも使う世界が来るのだ(もう来てる)。

画像3

画像2

お葬式は対面、お墓参りはオンライン


オンラインが当たり前な中での対面の使い方

移動という時間的・費用的コストをかけて、対面で会うことの意味合いは大きく変わった。

先日、いつもはオンラインでやり取りしている人から「次回は直接お話ししたい」と言われて、ドキッとした。

「では次回は対面で」と言った瞬間に、双方にとって「それだけの時間的・費用的コストをかける」という認識が生まれるわけだ。

打診する側・仕掛ける側にとっては、「次の機会を重視しています」「いつもとは違う回にしようと思っています」という言外のメッセージを送ることになるし、
受け手側にとっては「むむ、対面というからには何かあるな」「こちらも相応の覚悟で臨まねば」という心づもりをすることになる。

逆に、たいした内容でもないのに、「対面で」と打診してしまうと、相手の期待値を大きく外すことになる。
また、とても重要なタイミングなのに、いつもどおりオンラインで進めてしまうと、これもまた相手から「あれ、そんなに重要じゃないのかな?」と誤解されかねない。

どこに効率性を求め、どこで効果性を求めるのか

画像5

うーん


オンラインと対面をうまく使いこなせているかが見られる世界

対面という武器を、いつ、どのように使うかが問われる。

Eメール全盛の時代に、手書きの手紙を送るから相手の印象に残る、という話と同じような論理だ。


ちなみにこれは、仕事でもプライベートでも一緒。
ずっとオンライン会議だったのに、「次回は直接お伺いします」といわれたら、む!いよいよ来たな!と思うし、
オンラインデートしかしてなかった相手から「次は会おうか」と言われたら、む!いよいよ来たな!と思うでしょ。

画像6

どうやって断ろう


お客さんとのやり取りや社内のやり取り
学校やPTAの集まり
地元の自治会やスポーツチームの会合
塾や習い事や趣味の集まり

いろいろなところで、「対面の価値を活かす」「オンラインと対面を使いこなす」世界がやってくる。
やっぱり対面が一番!でもなく、オンラインが得意!でもなく、
うまく使い分け、使いこなせる人がイケている
という認識になる。

そう考えると、いち早くそのノウハウを得るためには、いろいろと試してみるのが良さそうだ。


画像4

脳マネジメントによって、体力、ビジネス力、コミュニケーション力などあらゆる人間力が飛躍的に活性化された、ハピネス社会の男性


いただいたサポートはありがたく次の記事制作に役立てたり、他のクリエイターさんの記事購入に使わせていただきます。