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AsanaアンバサダーがNotionについて聞かれたらどう答えるか

Notionって、どうなんですか?

最近またこの質問を受けました。
YouTubeでも以前にコメントをいただきましたし、定期的に聞かれるんですよね、この質問。
以前書いた、EvernoteからNotionへの移行記(失敗談)はいまだによく読まれてるので、きっとこういうネタって需要あるんでしょうね。

そこで今回は、Asanaアンバサダーとしての視点で、Notionの特徴や私が感じたことをシェアしてみたいと思います。
Asanaを使っている、またはこれから使おうとしているけど、Notionの方が流行ってるような気がして迷ってる…という方に向けた内容です。

私自身もNotionユーザーですが、正直なところ、そこまで使いこなせていないのが実情です。そして私はAsanaアンバサダーであり、日々の仕事(とプライベート)でAsanaを中心に利用しているので、当然バイアスがかかっています。あくまでも私の経験と知識に基づいた内容であり、なんら客観性を担保するものではありません。くれぐれも、その点を踏まえてお読みいただければと思います。

Notion最高だぜ!という方は、まったく読む必要ありませんので、スルーしてください。


実体験から感じるNotionの特徴

1. 自由度の高さ、その裏返しとしての設計のむずかしさ

Asanaの構成要素の基本がプロジェクトとタスクであるのに対して、Notionの構成要素の基本は「ページ」です。ページの下に子ページを作ったり、さらにその下に孫ページと階層構造にすることもできるし、ページ内にページを埋め込むこともできます。

そして、ページ内はブロックで構成されます。ブロックは単なるテキストだけでなく、To-doリストや、テーブル、画像、データベースなんかもつくれちゃいます。さらには、他ツールからのデータを引っ張ってくることもできます。

いろんな要素を入れられます
おおツイッター!ツイッターじゃないか!元気にしてるか?

Notionの自由度の高さは、一度理解してしまえば非常に強力な機能です。いや、私はその域に達していないので推測ですが、たぶんそのはずです。しかし、自由度が高いが故に、むずかしさもあります。

どう使いたいのか、何をどう表現したいかの完成イメージをしっかりと持っていないと、Notionを開いてもどうしていいかわかりません。さらには、豊富な機能をどう組み合わせれば、自分がやりたいことが実現できるかを適切に設計・実装できるスキルも必要です。テンプレートは充実していますが、それをカスタマイズするにも、相応のスキルが必要になります。

ちなみに私は、Notionを使い始めた当初、ページ構造を理解するのに手こずりました。子ページを作っているつもりが別ページになってしまったり、逆になったこともありました。サイドメニューでページを開くと、ときには子ページが現れ、ときにはビューが現れ、ときには何も出てこなかったり。このあたりの構造はいまだによく分かっていません(汗)

2. SaaSというよりはPaaSっぽい

Notionは、ページとブロックという部品を組み合わせてなんでもつくれる、表現できるので、kintoneのようなPaaSに近い印象なんですよね。もちろん、複雑なことはせずにシンプルなノートツールとして使う分には、クラウドメモ・ドキュメントのSaaSなんですが。

Asanaのように使えるプロジェクト管理のテンプレートもありますが、特定の利用用途に合わせてできあがっているSaaSではないです。だから、決められた枠があって、そこに値を入れるというわかりやすいSaaSっぽさはない。チームやメンバーごとの権限設定や、通知設定なんかをSaaSと同レベルで実現しようとすると、おそらくかなり難易度が上がると思います。

実際、私自身もこの点で苦労しました。
テンプレートをもとに作ったページを仲間に共有したところ、なぜか私が見ているページと仲間が見ているページがまったく違う。おそらく、複数のページで構成されたテンプレだったため、権限設定(共有)がうまくいってないんだろうと思い、あれこれ試したもののうまくいかず、結局あきらめました。。

3. 検索が弱すぎる

そして、なんといっても困るのがあの検索機能…。これは本当に困ってます!
たとえば、「りそな」と書いたメモがあることはわかってるのに、検索すると「り」と「そ」と「な」が含まれたページが大量に出てきてしまい、まったくもって目当ての箇所にたどり着けません!
なんならどのページなのかもわかってるのに、ページ内検索がないので、やっぱり探せない。ブラウザならブラウザの検索機能でなんとかなるものの、モバイルアプリだと完全にお手上げ。
解決策を知ってる人がいたら、ぜひ教えてください!!


ぶっちゃけQ&Aコーナー

Q1. そうは言っても、Notion好きな人、使っている人多いですよね?

A1. そうですね。無料でかなりいろいろなことができる上に、カスタマイズすることで自分に最適な表現がしやすいので、スキルがある人にとっては『好きなようにイジれるのが楽しい!』という感じで広がってるんだと思います。実際、私も使ってますしね(笑)
ちなみに私の場合は、ノートツールとしては(検索で困るので)使ったり使わなかったりですが、簡易なWebページ制作ツールとして価値を感じてます。

Q2. どうしてNotionについて発信してる人はたくさんいるのに、Asanaについて発信してる人は萩原さんしかいないんですか?それってつまり、Notionの方が良いということなのでは?

A2. どうしてなんでしょうね(涙)
Asanaを使ってる人も多いはずなんですけどね(涙)
もっといろんな方が発信してくれることを期待しております(切実)


おわりに

冒頭にも書いたとおり、この記事はAsanaを使っている、またはこれから使おうとしているけど、Notionの方が流行ってるような気がするので迷っている…という方に向けて書きました。
もし、設計・実装スキルに自信がある、または社内に得意な人がいる、という場合はNotionをお試しいただく価値はあると思います。

ですが、自信ないよ、そんな人社内にいないよという人は、迷わずAsanaを使って大丈夫だと思います。AsanaにはAsanaのむずかしさがありますが、たぶん最初のハードルはそこまで高くないです。

繰り返しになりますが、この記事は私の限られた経験と視点に基づいています。私自身もNotionユーザーではありますが、多くの機能を使いこなしているわけではないので、見逃している点があるかもしれません(いや、きっとあるでしょう)。

感想やご意見、アドバイス(特に検索について!)がありましたら、ぜひコメントやTwitterなどで教えてください!

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