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『知的生活の方法』(著 渡部昇一)はじめての読書会開催レポート、ハッシュタグは#カタノリに決定


これは人の気質にもよることだから、一概には言えないけれども、知的な社交によって自分の知的生活がいかに豊かになるかは、まさに驚くべきものである。
(略)
カントの生活が示すように、専門的な勉強、あるいは職業的な仕事のみでは知的生活は不十分である。どうしても知的な関心を持つ人との、肩のこらない交流と、特定の目的に束縛されない自由な読書のための時間がなければならない。このような楽しむ面こそ知的な努力の収穫とでも言うべきもので、これは自分と同じようなレベルの人との会話で最もよく実現されるのだ。

今回の課題図書『知的生活の方法(著 渡部昇一)』からの抜粋ですが、図らずも、この言葉の意味を体感することになりました。


はじめての読書会はめちゃくちゃ楽しかった

生まれてはじめて「読書会」なるものを企画・主催してみたのですが、めちゃくちゃ楽しい(笑)

仕事での関係がまったくなく、年代・性別バラバラ、本名すらも知らず、SNSだけでつながっている方々と、テーマ・関心軸だけで集まり、交流することが、こんなにも楽しいのかと。

初回だったので、もちろん不安もありましたが、気を遣うこともありましたが、始まってしまえばあっという間に時間が過ぎていきました。


今回の読書会は、本の中身だけを深く掘り下げるのではなく、本をきっかけに各自が感じたこと、参加者の発言から触発されたことも含め、自由に発散していくスタイル。

読んで共感した点、気になった点、違和感を持った点が参加者によって違うので、自分とは異なる視点を得られる。それに加えて、参加者が読んだことのある別の本や、経験とのつながりや共通点などが引き出されていくので、その本についてだけでなく、そのトピックについての理解が深まっていくのが良いのです。


参加者の皆さんのお持ち帰りポイント

会の後半では、今後の生活でどのように反映・実践したいか、この本を受けて次はどのようなことを学びたいかを話し合ったのですが、参加者の方からは

・自分の知的好奇心を研ぎ澄まし、ふるいにかけるため、以前好きだった本を読み返し、読書メモを作る

・読書メモの良いまとめ方がなかったが、今日の会話を通じて、良いまとめ方に気づいたので、それを実践していきたい

というお話しを聞けました。

私自身も、新しい本につい手を出してしまうのは、未読の本からの方が多くのことを得られるという思い込みにハマってるんじゃないか、という気付きを得られました。
また、読み返すトリガーとしてイベント化したり(今回のように)、ランダムにリマインダーを設定しておくというアイディアもいただきました(さっそくやってみた)。


継続するのでハッシュタグを決めました

そんなわけで、個人的に非常に楽しかったので、今後継続していきたいと思い、会のタイトル(ハッシュタグ)を決めました。

・巨人の肩の上に乗ろう *
・参加者が語る内容に乗っかって、自分の考えを発展させよう

という2つの思いを込めて、

#カタノリ


* 私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです。アイザック・ニュートン
* 我々[現代人]は巨人[古代人]の肩の上に立つ小人のようなものであり、それゆえ我々は昔より多くのものを、より遠くのものを見ることができるのだとシャルトルのベルナルドゥスはよく言ったものだった。そしてこれは我々の視力の精確さや我々の身体の優秀さによるものでは全くなく、巨人の大きさによって上に運ばれ高められているからなのだ。John of Salisbury


ちなみに、この考え方・アプローチで、会社の立ち上げ期を何とか乗り切った話を以前書きました。


さて、次回の題材は何にしよう... 正直、取り扱いたい本がたくさんありすぎて困ってます(苦笑
やっぱりあれかなぁ......

題材・日程などが決まったら、またTwitterで告知しますので、よろしければフォローをお願いします。

https://twitter.com/Masa_Hagiwara


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