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会社やチームを強くするためのヒント

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記事一覧

その進め方で本当に大丈夫?ITツールの社内展開には組織変革の定石を使おう!

このnoteは私が主催しているツキイチAsana勉強会で共有したり、参加者の皆さんから共有された内容をもとにしています。 今回のテーマは「社内展開」第5回となる今回のテーマは「Asana(などのITツール)を社内で拡げる」です。 Asanaに限らずITツールの導入や社内展開での悩みを見聞きしたり、相談されたりする機会は多いのですが、だいたい皆さん、同じところでつまづきがちです。 ボトムアップ的に進めるにせよ、導入推進担当として進めるにせよ、ココを押さえておけば、もっとう

チームの進捗を確認するのはなぜ?そもそも進捗って?

このnoteは私が開催しているツキイチAsana勉強会で共有したり、参加者の皆さんから共有された内容をもとにしています。 テーマと前提今回のテーマは「チームの進捗を確認する」です。 ただし、プロジェクトの進捗管理ではなく、日々の仕事の進捗をどう確認していくか、です。プロジェクト管理については、たくさん専門家がいて、有益な情報がいくらでもあるので、ここでは扱いません。 そもそも「進捗」とは?調べました。 はい、そのまんまですね。 でも、この意味を見ると、あらためて思う

外部人材のうまい活用法とは?実際に使ってもらった人材の立場から考えてみた

私の仕事は、コンサルタントだったりアドバイザーだったり業務委託者だったりメンターだったり、クライアントさんや状況によって変わります。 2023年に外部人材である私(萩原)をうまく使っていただいた例をご紹介することで、皆さんがフリーランスや副業人材といった外部人材(含む私)を活用する際のヒントが導き出せればと思います。 1. 会社やチームに客観性をもたらす外部人材を使うことで得られるメリットのひとつが、「外の視点」を取り入れることだと思います。 チームが少人数だったり、経

「顧客インサイトを事業成長につなげる方法」についての勉強会を主催したら、自信が確信に変わったので内容をすべて開示します

12月12日のゾロ目の日、顧客インサイトを事業成長につなげる方法について学ぶ勉強会を開催しました。内容に自信はありつつも、どんな人にどう伝えれば刺さるのかわからず、個人的にチャレンジングな企画でした。 勉強会には、以前相談を受け壁打ちしたことがあるSaaS企業のカスタマーマーケティングの方とその上司、やはりカスタマーマーケやコミュニティについて相談を受け壁打ちした別SaaS企業の方、そしてカスタマーサクセス責任者の方という4名の方にご参加いただきました。知っている方中心だっ

SaaSを社内で広げるなら「横展開」してはいけない

(2023年7月25日追記:許諾が取れたため、初出時に匿名だった事例を記名とした上で、ご本人からの補足点を追記しました) 一部の部署では活発に使われてるんだけど、それ以外の部署・メンバーに広がらないベンダーの方からはエクスパンション(利用拡大)の課題として、 ユーザーの方からは社内推進・社内展開の課題として、 こういう話をホントーによくお聞きします。 お話を聞いてみるとだいたい似たような感じ。 で、私がアドバイスする内容もだいたい同じ。 これは文字に起こしておいた方が世

中小企業にITツールを導入するにはどうすればいいのか?

最近あまり時間を取って考えられていなかったので、今日は、中小企業にITツールを導入する際のハードルの越え方について書きたいと思います。 例によって結論もまとまりもないですが、最後にお願いだけはちゃっかり書いてあるので、そのつもりで読み進めてください。 (追記:続編を書きました。文末にリンクを貼っておきましたので、SaaS/ITベンダー視点でのまとまった内容が読みたい方はそちらをどうぞ) ***** SaaSをはじめとするITツールの導入は、担当者の熱い思いだけではなかな

続 中小企業にITツールをうまく導入するにはどうすればいいのか?

前回このテーマで記事を書いてから、もう5ヶ月も経ってしまいました。 その後、Twitterの呼びかけに賛同してくださった方々からお話も伺い、それを受けて自分自身の考えも変わり、もう何度原稿を書き直したか分かりません。 そんなことを繰り返しているうちに、記事を公開するハードルがどんどん上がってしまい、ひたすら時間ばかりが経ってしまいました。 本記事では、SaaSベンダー、企業内の導入推進者、第三者的支援者と、さまざまな立場の識者の方々に伺った内容を、SaaSベンダーや導入

新しいコンセプトを伝えるなら Difference よりも Reference

この記事では、スタートアップの経営者や、新規事業にたずさわっている方、新サービスのプロダクトマネージャーといった方に向けて、あなたの製品・サービスがユニークであればあるほど、そのユニークさや差別化ポイントばかりを強調してはいけない、という話をします。 新サービス、新規事業を手掛けていると、どうしても自分たちのユニークさや差別化ポイントを強調したくなります。「これは今までのモノとは違うんです」「ここが、こんなに○○なんです」という風に。 例えば、こんな言い方です。 これは

経営チームがチームワークを発揮するために

昨日の記事には多くの反響をいただきました。ありがとうございます。 実はこの記事を書きながら考えていたことがあります。それは、ここで書いたような「部門をまたがる課題」に、うまく対応できる会社と、そうでない会社の違いは何だろう、ということでした。 私の答えは、経営チームのチームワーク です。 チームワークの話をするために、私が考えるチームワークと分業の違いを説明しますね。 10の仕事があったときに、 これはどう見てもチームワークではありません。ただの分業です。 一方、

イマイチな会議を良い会議に変えるコツ

皆さん、会議は嫌いですか? そうですか...残念ですね。 それはたぶん、良い会議に巡り合ってないのでしょうね。 とかく嫌われがちな会議・ミーティングですが、ちゃんとアジェンダが設定され、参加者が適切な態度で臨むミーティングというのは、とても価値が高いものだと、私は思っています。 先日ご紹介した『1分で話せ』はプレゼンに関する本でしたが、ここに出てきた ゴールは相手の行動 「理解してもらう」はゴールにならない という内容を読んで、かつて自分なりに整理した「会議の質を高

チームや職場にITツールを導入するなら必ず説明しておきたいポイント

(2021/6 追加) 以下の内容はYouTubeでも公開しています。文章を読むより、動画の方がいい、という方はこちらからどうぞ。 ーーーーー 個人でITツールを使いこなしている人でも、チームに使ってもらおうとすると、意外とつまづくことが多いようです。これまで、その理由をなかなか言語化できなかったのですが、この記事では、個人用ツールとチーム用ツールの根本的な違いについて解説します。 個人でバリバリいろんなツールを使いこなしていたよ、という人でも、不慣れな人が多い職場へ

これからリーダーになる人に知ってほしい「新しい働きかたを実現するチーム」づくり5つのポイント

こんな働きかたのチームから良い成果が生まれる気は、しませんよね。 チームを強くしたいリーダー、これからリーダーになる人には、こんなチームづくりを目指してほしいものです。 社内だけでなく、お客様や取引先ともひとつのチームのように動き、何かをつくり出すという「新しい働きかた」は、すでにあちこちで現実のものになっています。 これまで「チーム」という言葉を使うときは、暗黙の前提として、会社の中のことを指していました。けれど、実はもうとっくに、社外の取引先とパートナーシップを組ん

仕事のスピードアップやコミュニケーションの向上ではない?!ビジネスチャットの本当の価値とは

ビジネスチャット利用して実感することといえば、「仕事のスピードが早くなった」「社内のコミュニケーションがスムーズになった」といった話が一般的です。 けれども、実はそれだけでは、ビジネスチャットの「本当の価値」を得られているとは言えません。 ビジネスチャットの本当の価値は、ストーリーの追体験による個人のスキルアップと組織力の強化だということを、家族のグループLINEで学んでいく妹さんのエピソードから解説したいと思います。 「ビジネスチャットって流行ってるみたいだけど、意味あ

社長、ITに詳しい人のアドバイスを鵜呑みにしないでください。特に「組織の基盤型ツール」を選ぶときは

(2021/6 追記) 以下の内容は、動画で YouTube でも公開しています。文章を読むより、動画の方がいいな、という方はこちらをどうぞ。 ーーーーー この記事は、そろそろウチもITツールとかを導入しないといけないのかな...と考えている、中小企業の社長さん向けです。 意外なことに、あなたの周りの「ITに詳しい人」アドバイスを求めると、失敗につながるかもしれません…という内容です。 ITツールの導入に失敗すると、やっぱりウチにITは向いてないのか...と思いがちで