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【「お前は人を巻き込めない」】

「お前は人を巻き込めない」

日本から遠く離れた国に、その人はいる。

できないことを探す方が難しいような人で、ボクが勝手にナンチャッテ付き人をしてた人だ。

アメリカの大学にいた頃に出会って、サッカーも上手いし勉強もすごいし、お互い関心を寄せていたビジネスだって一人で何から何まで出来てしまうような人だった。

ずっと憧れていたから「お前の突っ込んでいくその行動力はすごい」と言われた時は本当に嬉しかった。

でもその人からずっと言われ続けていたことがある。

「お前は人を巻き込めない」

本当にその通りすぎていつも何も言えなかった。

すごくすごく悔しかった。

それなのにその人は成人式の二次会の幹事をやったり、クラブだかパーティーだかに行けば外国人に担がれてるし、平気で人を巻き込みまくってた。

いやいや、幹事なら分かるけどなんで言語とか国境越えても人を巻き込めるわけ?

めちゃくちゃ凄い人だけど、ボクは遅かれ早かれこの人を越さなきゃいけない。

でもボクには行動力しかない。

あとはパッと思い浮かぶアイデア。

この二つでしか戦えない。

必死で頑張った。

いくつもの事業を思いついては以前副社長をしていた芸能事務所で試しまくった。

でも最終的にぶつかるのはいつもあの言葉だった。

営業はできるし提携会社も協力者もいくらでも集めることはできるけど、どうにも指示を出して人を動かすのとかがいつも冷たい感じになっちゃうんだよね。

先々を考えて指示を出すことはできるし全然会社経営としては成り立つしやっていけるんだけど、どうしても「君はこれして!君はここ!みんなやろうぜ!!おー!!」っていう感じにはできなかった。

もしかしたらこれって起業に最も必要な能力なんじゃないかとも思う。

経営じゃなくて起業ね。

小学生の頃からずっと二番手キャラだったっていうのもあるんだけど、起業をする上で、経営者をやる上で人を巻き込む力は1番欲しい能力だった。

能力とか特徴とか才能とか、そういうのって生まれ持ったものなんてほんの少しだと思う。

得たいと思うものの大半は得れると思うんだ。

環境と感度。

ボクが今までの経験を経て分かったことはこの二つの大切さ。

環境は質も量も大切で、どちらかだけではいけない。

自分の夢や目標に繋がる質の高い環境も大切だし、全然関係無い分野にも沢山顔を出すことで後々良い知識になったりする。

そして気づくこと。

常に自分の夢や目標を考えていればそこら辺に咲いてる花がキミの人生を変えることだってある。

それもあってボクは前の芸能事務所を辞めた。

副社長という立場とか、そこで使えてた人脈やコミュニティ、看板などを全部捨ててそれと同時に『No.2(二番手)である自分』を捨てたんだ。

今は自分の会社で社長をしていて、TikTokでドラマを作ってる。

最初のうちなんて自分がやらなきゃ何も動かない。

それこそ人を巻き込まなきゃやっていけないような環境に自分を追い込んだ。

まぁいつかすることではあったんだけど、このタイミングでこの環境に来たのはやっぱりボクの長所でもある行動力なんだと思う。

50人。

ボクが三週間で集めた人数だ。

誰でも知ってるような有名インフルエンサーも出演するし、テレビドラマや舞台で沢山の経験を踏んでいる現場監督や、めちゃくちゃスペックの高いカメラマン、夢を追いかけている歌手、経営者の方々がボクたちのドラマ制作に協力してくれている。

少しは前より人を巻き込めてきたかなとか思うけど、全然まだまだ。

『巻き込んだ』というより、『声をかけたら集まってくれた』というニュアンスの方が近いから。

本当に沢山の人に助けられて、支えられて今やっとやれている。

自分にはイジメにあった過去があって、人を引っ張ったり巻き込んだりなんて無理だと思ってた。

でもその能力は欲しかった。

そして今、少しずつやれることが増えてきた。

人を巻き込んでる感をすごく感じているし、こうやって巻き込むと自然と責任感も生まれてくるんだってことにも気づいた。

少なくとも50人の時間を頂いているわけだから勝手に人生背負った気でいる。

ボクにもキミにもできないことはそんなに無い。

キミにできないことは誰かに頼ればいい。

それこそ、人を巻き込んでね。

とにもかくにも、あの人のあの言葉でボクの人生は大きく変わった。

『人を巻き込む』という能力はボクにとってそれほど価値のあるものだった。

それに気づかせてくれたのはやっぱりあの人で、目を逸らしてた自分にしっかり課題を突きつけてくれた。

あの人、人を巻き込むどころか人の人生変えちゃってるじゃん。

また差つけられちゃったな。

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