Next Career Lab. #10 - BOPISは小売の新常識となるか,暗号資産業界の注目企業,20代で経験しておくべき●●,転職は何回でもしてもいい?etc
Next Career Lab.(ネクストキャリアーラボ)は「次のキャリアの"一手"を考えるメディア」です。
キャリアを考えるヒントをお届けして、みなさんとキャリアの攻略法について考えていきたいです。
本記事の内容は次の通りです。
1. Biz Update
2. 決算から読み解く業界動向
3. 失敗を語ろう
4. 質問コーナー
5. 今週のオススメ本
6. 雑談&コラム紹介
Next Career Lab. について詳しく知りたい方は⬇︎の記事からどうぞ。
バックナンバーはこちらから!
記念すべき第10回!それではいきましょう!
1. Biz Update - 小売の新常識「BOPIS(ボピス)」ってなんぞや?? -
今週はスーパーや量販店などの小売店の新常識となる「BOPIS(ボピス)」に注目です!
今注目されているBOPISって何か知ってますか?
BOPISは「Buy Online, Pickup In Store」の頭文字を取ったものです。ネットで買って、店で商品だけ受け取ることを意味しています。
最近、多くの小売店でこの仕組みが取り入れられています。
身近なものだとスターバックスや、マクドナルドなどがあります。モバイルアプリでオーダーから決済まで済ませて、店頭では商品を受け取るだけという仕組みだ出来上がっています。
店での待ち時間もなくて、とても便利ですよね。コロナ禍で店に滞在する時間は少なくできるのもありがたいものです。
しかもこの仕組みは顧客だけでなく、お店側にも衝動買いを誘ったり、配送や店舗のコスト削減、データ活用などのメリットがあります。
日本や海外でBOPISを取り入れているのは以下のような企業です。
[日本]
・ヨドバシカメラ
・ワークマン
・ニトリ
・スシロー
・無印良品
・カインズ
・東急ハンズ
・イオンリテール
[海外]
・スターバックス
・ウォルマート
・ホームデポ
・ナイキ
・マクドナルド
・ケンタッキー
大手の小売企業ではBIPOSの仕組みを取り入れているところが多いですが、今後さらに拡大しくいくことが予想されています。
BIPOSの仕組みがあれば「ネット上で商品を選ぶ」ことができます。
これはウォルマートやイオンなどの"スーパー"や、東急ハンズやカインズなどの"ホームセンター"は特に相性がいい仕組みです。
スーパーやホームセンターでは商品を見てから悩むというよりも、買うものがある程度決まっていて、店の中では探すだけのことが多いからです。
なので商品をネットで注文することができれば、わざわざ店の中を歩いて回る必要もなければ、買い忘れもなくなりますよね。
とはいえ、この便利な仕組みを導入するためにはそれなりのシステムも必要でコストの部分がハードルとなって導入できない企業も多いでしょう。
この問題を解決するようなSaaSやプラットフォームサービスも今後出てくるでしょう。
調べてみると、電通テックなどが既にサービス提供をしているようでしたね。
これからの時代に合った「BOPIS」の仕組みが今後さらに発展して、当たり前になる日も近いかもしれません。
今後も小売業界の進化に注目です!
2. 決算から読み解く業界動向 - 日本の暗号資産業界をリードするのは -
今週は今大注目の仮想通貨業界を特集します。
日本を代表する仮想通貨取扱所として有名な「Coincheck(コインチェック)」に注目です!
Coincheck (コインチェック)
Coincheckは、コインチェック株式会社が運営する暗号通貨取引所。マネックスグループ株式会社の完全子会社の仮想通貨交換業者である。
Wikipedia より引用
仮想通貨やNFT、そしてメタバースなど登場でブロックチェーン技術を使った暗号資産の領域のビジネスは盛り上がるを続ける一方です。
そんな中でのCoincheckの現状や今後の戦略についてまとめていきます!
■ 決算概況
(2022年3月期 第2四半期決算説明資料 より)
Coincheckはマネックスグループの「クリプトアセット事業セグメント」(水色の部分)に分類されます。
・2021年3月期上半期
営業収益 : 26億円
連結業績に占める割合 : 10%
・2022年3月期上半期
営業収益 : 204億円
連結業績に占める割合 : 44%
マネックスグループ全体の収益はCoincheck事業の成長によってYoY+74%と大きく成長しています。
この成長のほぼ大部分をクリプトアセット事業、つまりCoincheck事業で稼いでいる状況です。
クリプトアセット事業単体で見ても、YoYは約8倍という驚異的な数字となっていて、今の業界の勢いがわかる結果になっています。
Coincheckの主な収益としては、販売所収益(≒ 手数料収益)、NFT、IEO(Initial Exchange Offering)などがありますが、NFTやIEOはまだまだ新しい領域なので、メインは販売所収益です。
業界の盛り上がりに合わせてCMなどの広告を増やして、口座開設と取引量を増やした結果がこれだけの収益アップに繋がっています。
最近だと松田翔太さんのCMをよく見ますよね。
■ 今後の戦略
大きな盛り上がりを見せる暗号資産業界の中で、Coincheckの今後の戦略をまとめていきます。
Coincheckは暗号資産取引所として「国内シェア28%」と競合サービス(bitFlyer,GMOコイン etc)に比べて大きなシェアを獲得しています。
今後もさらに口座数と取引量を増やしていくことが当面の課題となりそうなので、どこまでシェアを伸ばしていけるかに注目です。
そしてもう1つは「IEO事業」でしょう。
IEOはトークンを発行することで資金調達をする仕組みです。
数年前にICO(Initial Coin Offering)という資金調達方法がありましたが、詐欺が横行してその信頼性の低さからボツになっています。
IEOはICOの問題点を改善して、信頼性を兼ね備えた新しい資金調達方法として注目されている方法です。
国内初のIEO事例としてNFTプラットフォームの「Palette」がIEOによる資金調達を実施しました。
IEO事例が増えていくことは、そのままCoincheckの口座解説や取引量増加につながる要因となるので、今後もIEO事例が増えていくのかどうかも注目したいところです。
3. 失敗を語ろう - 20代で〇〇は経験しておけ -
今週の"失敗を語ろう"のコーナーは、30代までに2度転職を経験して、公務員からコンサルタントになった私が感じる「20代でやってよかったこと、できなかったこと」です。
30代になって20代の自分を振り返ってみると、これはやっておいて良かったと思うことや、もっと改善できたなと感じることがそれぞれあります。
今回はそれぞれトップ3を発表したいと思います。
今20代の人や、30代でこれから何か新しい挑戦をする人に少しでも参考になれば嬉しいです。
[やっておいて良かったこと]
① 転職
② 自分の価値観を知る
③ 英語
[できなかったこと]
① 人間関係の幅を広げる
② 運動習慣をつける
③ 投資
まずは、やっておいて良かったことです。
第1位は「転職」です。これまでの人生の中で、1番自分にとって影響が大きい行動でした。
元々公務員をしていて、一生このままでいいのだろうかとキャリアに悩んで転職を決意したわけですが、今は本当に20代で決断しておいて良かったと実感しています。
地方から東京への転職だったこともあり、かなりハードルはありましたが、その時に苦労したおかげで今の充実した日々があると思います。
続いて第2位は「自分の価値観を知る」です。自己精察と言ったりもします。
価値観を知ることがなぜ重要かというと、無駄なことに時間や力を使わなくて済むからです。
例えば、自分の人生にとって家族が1番大事という人は、仕事で無理に昇進したり給料を上げようと頑張るよりも、ホワイト企業で家族と幸せに過ごす時間を確保して、それに必要なお金がある状況の方が幸せです。
20代などの早いうちに自分の価値観を見つけることができれば、回り道をせずに一直線に充実した人生に向かって歩むことができると思います。
私が転職したのも、新しい情報や世の中のトレンドを敏感にキャッチして、自分の中に吸収していきたいという好奇心を満たすためでした。
知的好奇心という価値観を、転職という手段を使って実現できたのは自分の人生にとってかなりプラスだったと思います。
最後に第3位は「英語」です。
今回は主にTOEICの話になりますが、転職を機にTOEICを勉強してそれなりのスコアを取ることができたのが後々の大きかったと思います。
TOEICは実戦では使えないから意味がない、という意見もありますが、まだまだ日本ではTOEICスコアは偉大です。
転職の条件に入っていたり、社内の昇進基準に使われていたりと日本でのキャリア形成にはかなり重要な要素になっています。
英語などの語学学習はとにかく時間がかかります。
費やした時間に応じて効果が大きくなるので、比較的時間を確保しやすい若いうちから勉強しておいた方がいいでしょう。
20代でどれだけ時間を投資できたかが、30代以降のキャリアを決めると実感しています。
さて、今週はここまで!次週は「できなかったこと」について詳しく解説していきます!
4. 質問コーナー - 転職が何回までがセーフ? -
今週の質問コーナーはこちらです!
転職を繰り返していると、次の会社に転職するときの印象が悪くなっていますのでは...?と心配になりますよね。
質問にある通り「転職は何回までがセーフ」なのでしょうか。
私はこれまで2度の転職を経験していますが、ひとまず2度の転職経験がマイナスになるとは思っていません。
そんな経験も踏まえた私なりの質問に対する答えは以下の通りです。
気ににすべきは回数ではなく、転職理由の一貫性です。
転職を繰り返すこと自体は悪いことではないです。むしろ重要なのは、転職を繰り返すことに納得できる理由があるかです。
例えば上司や職場環境を理由に転職を繰り返したりする場合は、次の会社に行っても同じように辞めていくのではないかと思われるかもしれません。
どこに本当の問題があるのか判断できず、リスクがあると感じてしまうからです。
それよりも、1つ1つの転職がスキルアップするためであったり、より自分に合った環境に移るためという理由が明確であれば、企業も安心して採用できるはずです。
自分が働く上で大事にしたい価値観を決めて、それを実現するために転職という手段を使うのが良い形ではないでしょうか。
こんな感じで答えていくので、随時質問お待ちしています!
5. 今週のオススメ本 - 世界一やさしい問題解決の授業 -
今週紹介する本は、マッキンゼーで活躍後、教育・エンターテインメント事業を手がけるデルタスタジオを設立した渡辺健介著作の「世界一やさしい問題解決の授業」です。
この本は誰でもわかるような表現を使って「問題解決」の方法を解説しています。
問題解決というと、コンサルタントなどが使う難しいスキルというイメージがありますが、実はビジネスマンに限らず、子供から大人まで共通して使える問題をスムーズに解決するための考え方です。
私もコンサルタントに転職が決まった時に、まず初めにこの本を読みました。
そのおかげで問題解決に対して理解を深めて、自分でもできるかもしれないと思うことができましたし、今でも仕事に使える知識が身についたと思っています。
少し本の内容を紹介します。
そもそも問題解決って?
問題解決とは、ひらたくいえば「現状を正確に理解し」「問題を原因を見極め」「効果的な打ち手まで考え抜き」「実行する」ことです。
『1限目 問題解決能力を身につけよう』より引用
この本では、問題解決スキルを具体的なステップに分解して解説してくれます。
例えば、問題解決の流れは以下の4ステップで表されます。
① 現状の理解
② 原因の特定
③ 打ち手の決定
④ 実行
言われているみると、テストの成績が上がらなとき、仕事で問題を解決するときなど無意識に上のようなステップを踏んでいる気がするかと思います。
しかし、時には①⇨③とステップを飛ばしたり、②⇨①と順番を変えたりしてスムーズに問題を解決できない経験があるはずです。
しっかりとセオリーを理解することで問題解決はもっとスムーズになり、自分の成長にも繋げていくことができます。
この本では、問題解決に関する知識が他にも紹介されていて、明日から仕事に使えるものもたくさんあります。
問題解決に迷った時に教科書的な存在になるので、ぜひ興味がある人はご一読を!
6. 雑談&コラム紹介 - ㊗️#10!情報発信を始めて感じたメリット -
最後は雑談のコーナー!
今週は「情報発信を始めて感じたメリット」について少しお話します。
このマガジン(Next Career Lab.)も、早くもエピソード10となりました。
毎週記事を書く中で、3つのメリットを感じられたので紹介したいと思います。
① トレンドへの感度が上がった
② 情報を深く理解するようになった
③ 自己肯定感が上がる
1つずつ解説していきます。
① トレンドへの感度が上がった
記事制作をするためには毎週のニュースや、SNSからネタを仕入れなければいけません。
記事を作ることが前提になっているからこそ、普段触れる情報に対して「これは重要な情報か」とか、「どうして盛り上がっているのか」という視点で意識的に見るようになりました。
今までなんとなく見ていて、右から左へと流れていた情報が頭の中で止まるようになったのです。
② 情報を深く理解するようになった
記事を書くようになってから、情報を頭の中に留めることができるようになりました。
そこから記事にするためには、知識を文章に変える必要があります。
文章にして人に伝えるためには、最低限まずは自分が理解していなければいけないと思います。
なので、本やSNS、ニュースサイトなどから得た情報を自分の頭の中で理解できるようにまとめて、人に伝えられるようにわかりやすい表現にするために情報を深く理解するようになり、知識の定着度合いが上がった気がします。
③ 自己肯定感が上がる
最後のメリットは「自己肯定感が上がる」です。
毎週日曜日にマガジンを出すようになって、しっかりとリリースすることができると、なんともいえない達成感を感じます。
そして、記事に対していいねやコメントをもらえると誰かの役に立ったのかもしれないと、モチベーションをもらうことができます。
このマガジンと皆さんのおかげで、前までは明日から月曜日か...と憂鬱だった日曜日の夜が、少しだけ楽しみに変わりました。
これからももっと良い情報を届けられるように内容を改善していきたいです!
7. 終わりに
今週もここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
さらに良い情報をお届けできるように、コメントなど頂けましたら次回作も気合が入ります。
Twitterでも少しずつ発信しているので、気軽にフォローお待ちしております!
いよいよ今年も残すところ1ヶ月となりました!
今週も良い1週間を過ごしましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?