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愛を込めて花束を。

心身の変化を通して人が変わっていく様子を目の当たりにすることが「喜び」であるという自覚が芽生えてきている。

どっちが施術を受けて救われているのかわからないくらい、出会いを通して自分という存在の解像度がどんどん上がっていくのを感じる。

還元しなければと思うことも、守らなければと思うことも、申し訳ないと思うことも少しずつ減り、もらったものを背中を押す力に変えて、らしく歩いていくという気持ちになることが当たり前になってきた。

離れられることの辛さを誰よりも知っていたけれど、自分から離れることでしか自分を守ることができなかったのは、それくらい余裕がなかったのかなと少しずつ赦せるようになっている。

「俺がいなくなったところで世界は回り続ける」なんて言って本当は、心配されたくて仕方なかったなんてどうして言えるのか。

世界だなんて仰々しいものを引き合いにして、その最小単位であり核である「自分の心」というものを覆い隠した。

小さな本質に大きな嘘という布を覆い被せて、隅へ隅へと追いやったのだ。

聖人君子でもなければいいやつでもないということを痛感したのは、親友の死を目の当たりにして多くの人が涙を流す姿を見て「羨ましい」と思ってしまったからだ。

いいなぁ、死ねばこうやってたくさんの人が悲しんでくれる。
俺の場合はどうなんだろう。って真剣に考えてしまった。

心配されるというのはとても甘い。癖になるような蜜の味だ。
弱さや傷が大きいほどに、ねじれた愛を感じることでしか生を実感できなくなる。

とてもドラマチックで、刹那的で、とろけるような甘い味がする。
もがくほどに足を取られるこの沼に、僕は長年ハマり続けた。

奇しくもそれを気づかせてくれたのは自ら断ち切った人たちとの再会と、まるで散歩でもするかのように白い坂道を登って行った親友だった。

とはいえ、今までの自分の選択にたいした後悔や自責の念はない。

今だって隣に「それ」はあるし、僕はこれと一生付き合っていくものだと思っている。平均台の上を歩くように、少しビビって、でも楽しみながら、今日も明日もらしく生きていくんだ。

だからこそ感じるものもたくさんあるわけで。

どうやらこの世界のどこかに「ニーズに応えない施術家」がいるそうで、
実際に施術を受けた方から話を聞いてみました。

「いやぁ、本当に不思議な方ですよ。明るいんだか真面目なんだかよくわかんなくて、気づいたら終わってて身体が軽くなってるんですわ。
本人なんてあっけらかんとして、よかったっすねって他人事のようにいうんですよ笑。
笑っちゃうでしょ?あぁそうそう、あまりにも例えが変なもんだから思わず録音しちゃって笑」


「これ聞いてみてくださいよ、とても変だから笑」


タイトル「残念ながら素敵です」

非常に申し上げにくいのですが、素敵なんですすみません。

分かります、責めたいですよね。
過去の失敗とか、過ちとか、後悔とか。
いかに自分は間違ってきたかをしっかり認識しないと次に進めないって思いますよね。

でも無理でした。どこを取っても素敵なんです。

僕もサービスを提供する側として、お客様の求めるものをお届けしたい。
それを達成するために今まで磨いてきました。

だからこそ悔しい。
触れるほど、お話を伺うほどに、あなたがいかに素敵で、今まで一生懸命頑張ってきたかと言うことがありありと伝わる。  

感覚を軸にした施術を行っている以上、私は心を鬼にしてあなたを肯定しなければいけない、いやその義務があります。

もうなんならあなたが悪いです。反省してください
一個くらいダメなところを用意しておいてくれたっていいじゃないですか。

ないんだもんだって。
悪いとこあれよ、なにしてんねん。

守るためだった、生きるためだった。
プライドや意義を犠牲にしてまでも尚生きるという道を選択したその命に
貶めるような所なんてあるわけないでしょうと。

観念しなさい、あなたは包囲されている
もはや向き合うしかないのだ。

僕は投げますよ、匙、盛大にね。
肩外れる勢いで遠投します。

もうダメです。
素敵であると認めない限りこの部屋から出られません。

・・とはいえ難しいっすよね
いままで自分を守ってきてくれたものなんだから。

でも身体って凄いんすよ笑
ちゃんと待ってくれます、付き合ってくれます
心も寄り添ってくれます、あなたが望むなら。

それでも信じられないならいっそそういうことにしてみるというのはいかがです?

あなたに沿うような丁度いい辻褄をこれから僕が用意します。
なんかよさそうなやつ選んでもらって、それをひとつの指針としてみてください。

いつかこの仮の指針が必要なくなって、ご自身の内から涌き出る泉として、
何か信念のようなものが生まれて、それが実をつけて世界へと広がります。  

きっと大丈夫だと思いますよ、残念ですが
あぁ、ホントに残念だ。

残念なほどに、素敵でした。

今じゃあなくていいんすわ。
いつか花開く時が来るかもしれない。
別に来なくてもいいし。

だってどんだけ抵抗したって、命は繋がれていくのだから。

この世界のどこかにいるあなたへ
全ての悲しみが消えるようにとか
全ての心が繋がるようにとか

願うだけでは叶わない想いを叶えるために
私は進もうと思っています

新しい旅立ちは意外と簡単なことかもしれない
もしかしたらそれはもう始まっているのかもしれない
この空が繋ぐ世界で、辿り着く場所は一緒だと信じています

Uru -それを愛と呼ぶなら-



流石に格好つけすぎか?wwww
グッと来た人は挙手で🙋‍♂️

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