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"幼児期からの兆候:不安型愛着障害と両価・抵抗型の関連"

愛着障害にも回避型や今回書いている不安型などタイプが分かれます。不安型愛着障害は幼い頃に遡ると両価・抵抗型にいきつくのです。両価(アンビバレンス)は一つの物事に対して逆の感情を同時に持つことです。その両価・抵抗型は1〜2歳時点で兆候が出ています。両価・抵抗型の子供が大人になった時に不安型愛着障害になるケースが多いのです。具体的にどのような兆候が出るかというと幼稚園に送りに行ったときなど母親と離れるときに兆候が出ます。両価・抵抗型の子供は母親が離れようとするとしがみついたり後追いしたり強く不安を示します。また、迎えに来た時も素直に受け入れられず、悪態をついたり拳を振るったりします。本当は母親を求めているはずなのに天邪鬼な反応を示してしまいます。

別のタイプの子供の反応についても書きたいと思います。

安定型

保育園で離れる際に嫌がりますが、また迎えに来るという母の言葉を聞いて切り替えができます。

回避型愛着障害

母親と離れる際、後追いがありません。母親が迎えに来ても喜ぶことがありません。

子供の不安定さに繋がる状況:不安型愛着障害の背後にある要素

今回、取り上げている不安型愛着障害のケースは母の情緒も不安定であることが多いです。その時々で対応が変わります。同じことをしても全く対応が異なります。なので、いつ愛情を受けられるかわからないので子供も不安定になります。子供達も安心感が得られるかどうかわからないような状況では怒りや不安につながってしまいます。このような子供達の7割が大人になった時に不安型愛着障害となり、本来愛されたいのに、その気持ちとは裏腹な対応をしてしまいます。子供の頃の両価・抵抗型と同じです。
このような様子の背景から早めの支援に繋げていき、大人になった時の困り感を少しでも軽減できるように努めていきたいと思います。
私は高校生とのやり取りなので、拗らせていて一筋縄にはいかないケースが多いです。支援者として関係性を結んで1人で生きていけるための内的な支えを形成していきたいと思います。

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