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袴田事件とその裁判(中学生にもわかる)


40年以上も続く、えん罪裁判:袴田事件

事件の概要
1966年、静岡県浜松市で一家4人が殺害される事件が発生しました。当時23歳だった袴田巌さんは、犯人として逮捕されました。しかし、袴田さんは無実を主張し続け、裁判は40年以上も続いています。
争点

  1. 犯行着衣とされる5点の衣類に付着した血痕の色

  2. 犯行時の目撃証言

  3. アリバイ

  4. 自白の任意性

裁判の経過

  • 1968年:一審で死刑判決

  • 1978年:二審で死刑判決

  • 1980年:最高裁で死刑判決

  • 2014年:静岡地裁で再審開始決定

  • 2018年:静岡地裁で再審開始決定取り消し

  • 2020年:東京高裁で再審開始決定

  • 2023年:再審裁判開始

なぜえん罪が疑われるのか?

  • 血痕の色は、長期間みそに漬かっていたために変化している可能性がある。

  • 目撃証言は曖昧で、矛盾している。

  • アリバイは、当時の捜査で十分に調べられなかった。

  • 自白は、警察による拷問や脅迫によって強要された可能性がある。

現在の状況
2023年10月27日より、静岡地裁で再審裁判が開かれています。裁判では、5点の衣類の血痕鑑定や、目撃証言の再聴取などが行われています。
中学生へのメッセージ
袴田事件は、えん罪の可能性が指摘されている事件です。裁判の結果が出るまで、私たちは事件について学び、自分の意見を持つことが大切です。
参考資料

中学生向け資料

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