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007 横須賀の水道水がどこから来ているか知っていますか?

水道水が飲める国は世界で10数か国しかないんです。アジアに限ると、日本とアラブ首長国連邦の2か国のようです。

富士サファリパーク に行った際、トイレの水道水がやたらと冷たいことにビックリしました。
聞くと、地下水を使用しているとのこと。ということは富士山の恵みですね。トイレの水でしたが試しに口にしてしまいました。笑

美味しい・・・

話を戻しますが、横須賀の水道水は、相模川、酒匂川、中津川など、神奈川県の中央~西よりから届きます。(※)
川の上流に位置する相模ダムや宮ケ瀬ダム、遠くは三保ダムで溜まった水を活用しています。

それらの川の水は、有馬浄水場などで24時間ほどかけて活性炭などを使用して浄水し、さらに様々な市を通ってようやく横須賀に入ります。
安全な水道水とするため、浄水場から水道水となるまでには150項目以上の検査を行います。

横須賀は起伏が激しい地形ですよね。
水は上から下に流れる。でも、山の上に家が建っているところも多い。
様々な場所に立つ家にも一定の水圧でお届けしなければならないため、横須賀市内には17か所のポンプ所と27か所の配水池があります。
そして、配水管を通ってようやくご家庭の水道に届きます。
この配水管は、水源からの管を含めると約1,500㎞あります。これは、横須賀から鹿児島県までの距離と同じくらいです。

蛇口をひねるだけで出る水は、このような仕組みとなっています。

こんなことを知るだけで少し考え方が変わりますよね。
例えば、ダムの上流にはさらに川があります。山梨県から流れてくるものもあります。安心して水道水を飲み続けるためにはその場所の自然も大切に考えなければいけません。
そして、その周辺の土地が悪意をもった者に買われることは、まずいですよね。先日、政府が国防等にとって大事な場所の売買を制限するようなルールを作りましたが、「水源」もそれと並ぶくらい大事な場所です。
大きく考えるとどんどん広がってしまいますが、まずは自分の身の回りから考えると、できることも思い浮かんでくるかもしれません。

私たちが使用したり食べたりしているものはどこから来るのか、どのような作り方をされているのか。
グローバル化した便利な世の中だからこそ、そんなことを考えて生活すると「物事の見方」が変わります。

※…市内には走水水源地という一日約1,000㎥供給できる水源もあります。100年以上湧き続けています。

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