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【読書録122】「森信三 運命をひらく365の金言」3月編
「森信三 運命をひらく365の金言」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしている。
一昨年の12月から読み始めて一周したが、今年も読み続けたい。
noteは、昨年6月から書き始めたので、5月までは続けていく。
というわけで、今回は、3月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。
3月は、女性論のような考えが何日かに続けて記載あるが、この部分は時代背景からか率直にいってなかなか共感できなかったがそれ以外は、他月同様素晴らしい教えに出会えることができた。
3月3日 欲を捨てる
「欲を捨てる」という事について、このように言う。
人間は、自ら積極的に欲を捨てるということは、意気地なしになるどころか、わが一身の欲を打ち越えて天下を相手とする大欲に転ずることとも言えるのです。
欲を捨てるというのは、世捨て人になることや無気力になるという事ではない。
真に欲を捨てるということの価値を教えてくれる。
仏教の教えに通じるものの捉え方だと感じた。
3月20日 己を尽くす
この日の全文を引用する
天分や素質に心を奪われて嘆くよりも、
自己に与えられたものを
ギリギリまで発揮実現することに全力を尽くすことこそ、
より大事ではないでしょうか。
他人と何かを比べてもまったく良いことはない。
自分がどうしたいのか?そして自分がやりたいことに全力を尽くす。その方が幸せになれるのだ。
3月21日 バランスをくずさぬ事
バランスとは何と何のバランスかというと、「考える事」と「行動」、「思索」と「実践」のバランスである。
森先生は、そのことを「動的叡智」を働かせると言っている。
動的というのは、現実を離れぬということ。地に足がついた知恵のようなイメージだろうか?
そして、「思索」と「実践」のバランスを取るための工夫としていかの2点を教えてくれる。
➀物事をおっくうがらぬこと めんどうくさいと思うとこころを、つねに断ち切ること
➁物事の全体を見渡す知恵が大切
納得感がある教えである。めんどうくさいと思わないように習慣化して行動していきたい。
3月28日 教育者としての再生
世間で人々から卓れた人とか、偉大な人といわれている人々は、おそらく一人の例外もないほどに、必ずや何らかの意味で不幸や悲しみを、その踏み台として起き上がり、或いはこれを踏み切り台として、新たなる世界に跳躍を試みた人々といってよいでしょう。
人生において何が待っていようと、挫けない、前を向いて進んでいくそんな気にさせられる。
今、大学院に通っているが、いただいたご縁に感謝して、しんどくても頑張って行こう。今しかできないことなのだから。
3月29日 干からびて来る人
誠実と言っても、真の内面的充実がなくては駄目
ただ立派な先生になれと言っただけでは、卒業後二、三年もたつと、もう干からびて来る
生まれつきの「人のよさ」というだけでは駄目だという。
ではどうすべきか?
「常に書物を読んで、卒業後独力で自分の道を開いていけるような人間にならねばならぬ」
諸君らとしては、内面的な弾力のある人格を築かねばならぬ。それには何と言ってもまず読書です。そして次には実践です。
書を読もう、実践しよう。現実の中でしか分からぬことはたくさんある。そして、現実をどう捉えるか、内省するには、読書などで視座を高めておく必要があるのである。
3月29日は、私の誕生日。よい教えに出会えた。
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