【読書録121】「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」3月編
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしているが、今回は、3月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。
一昨年の12月から読み始め一周した。noteへの記載は、6月感想からだったので、5月までは続けていく。読めば読むほど、みなが言っていることに共通点があるなという思いである。
3月7日 リーダーは上機嫌で希望の旗印を揚げ続けよ 三浦雄一郎
エベレストの登山。七千五百メートル以上は死の地帯で、超一流の登山家も何人も亡くなっているという。そのような究極な環境でのチームの率い方についてこう言う。
これは、リーダーのみならず、集団で生きる人間にとって、一番の鍵なのだと思う。私は、感情が表れやすい。上機嫌でいよう。そして、希望をもって、それに向かって生きていこう。
3月17日 最大の危機は、低すぎる目標を達成すること 鍵山秀三郎
失敗から学ぶことの重要性を教えてくれる。
紹介する偉人の言葉も良い。
話は、ここで終わらない。流れに任せて失敗や逆境に向かえばよいのか?という安直な気持ちにならないように戒めてくれる。
そして最後にこう締める。
逆境に立ち向かうには、日頃からの準備と学びだ。古来から人が立ち向かう苦難は変わらない。古典などで先人から学ぶことが重要だろう。
3月18日 兄・小林秀雄から学んだこと 高見澤潤子
兄・小林秀雄の言葉として、以下の言葉を紹介する。
knowledgeとは、学問・知識、widtomは、生きていく知恵だという。
そして、妹からみて、理論よりも行動を重視したという小林秀雄。
実際にやってみないとわからないことはたくさんある。
それを理論よりも豊かな何か、現実性を敬う心と表現している。
現実と格闘する中でしか見えてこないものがある。決して逃げず、行動して行きたい。
3月20日 命のバトンタッチ 鎌田實
スキルス胃がんに掛かった余命3か月のお母さんの話は、涙なしには読めない。
その方には、高校3年と2年のお子さんがいる。上のお子さんの卒業だけでも、生かせて上げたいと願っていたが、なんと、1年8カ月も生きて、下のお子さんの卒業も見れたという。
希望を持って生きている人の方が、がんと闘うナチュラルキラー細胞が活性化するというのは、聞いたことがあったが、このお母さんの場合にはそれだけではなかったという。
子どものために生きたいと願うお母さんの願いを叶え、体調が少し良い場合には、外出許可を出していたというが、お母さんは、家に帰るたびに、お子さん達にお弁当を作ったという。最後は、立つこともできない状況でおむすびを作ったという。
そんなエピソードを紹介した上で、鎌田氏は、こう言う
自分の何もかも捨て去っても誰かのために生きる。それができるのってどういう時だろうか?自分には、家族がそれに当たるかな。やっぱり。
3月30日 苦難こそが人生の肥やしになる 福島智
両目が見えず両耳が聞こえないという障害をもったことで、障害者のことを考えるようになったという。
ヴィクトール・フランクルなどの言葉も紹介しつつ、こういう。
自分の捉え方次第で人生は変わる。私も子どもの頃のネガティブさ、何もできないという凡庸感がなくなってから人生が変わったと思う。
人からどう思われるかなど気にしないようになり、やりたいことを素直にやれるようになった。これからもそうありたい。
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