【読書録108】「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」11月編
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の詩の書」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしているが、今回は、11月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。
11月1日 自家発電能力 覚張 利彦
明確な目標を持っている時、人はそれに向かって懸命に取り組む。
目標設定力というのは、非常に大切である。
この力って、人生にとってとても大切な気がする。自分を高めていくための一番の基本かと思う。
私は、何を目標とするか。最近、見えてきたような気がする。
11月5日 仕事がない時こそ最大のチャンス 隈 研吾
バブル崩壊後に、仕事がほとんど無くなった経験をもつ、隈研吾氏は、「仕事がないことが最大のチャンス」だとしてこういう。
地方の町や村を回り始め、その中でポツポツと小さな仕事がもらえるようになり、どんな小さな仕事でも楽しんでやれる自信がついたのはこの頃だという。
地方の木造建築の保存運動などいろいろなことに取り組む中で、自分がやりたかったのは、田舎の木を生かした建築だということに気づく機会にもなったという。
仕事は、誰かの役に立てれば、それで価値があるのだと思う。そして、仕事を通じて、自分がやりたいことに気づく、それもまたうれしい話である。
自分の生き方を考える上でも、参考になる記事であった。
11月10日 会社は悪くなってからでは遅い 木下 宗昭
倒産した大口のお客様のことを見ていて、こう社員に伝えているという。
これは、そう。常日頃からの頑張りなのだ。
こういう意識の人間を一人でも増やす。それが、会社を強くすることなんだろう。
11月12日 医者としてのすべてのプライドを懸けろ 上山博康
脳神経外科医の上川先生による恩師である伊藤善太郎先生のエピソードが心に響く。
どんな重症で手の施しようがない患者さんでも、その患者さんが無くなったら、「力及ばず申し訳ございませんでした」と謝るという。
患者さんの「助けてほしい」という気持ちに答えられなかったことを自分たちに力がないから助けられないと考える。
という言葉がその姿勢を表している。
プロフェッショナルとしての意識の高さは見習いたい。
11月13日 脳みそがちぎれるほど考えろ 孫 正義
ストレス解消は、問題事から逃げることによって解決してはならないという。
逃げても逃げきれない。真正面から向き合う。それが自分を強くするのである。
自分に降りかかる問題は、解決できるからこそ降りかかってくる。そういう思いを持たないといけない。
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1月14日 倒産から立ち上がる人、立ち上がれない人 野口誠一
倒産から立ち上がる人、立ち上げれない人の違いとして5つあげる。
その中の、「自己改革」に関する話が面白い。
明日のために苦しむ、、いい表現だ。変えられるのは、未来と自分のみ。とっても良い。
11月18日 “たまたま”ということはない 白鵬翔
短い話であるが、とても私自身に響く言葉が多い。
若いときに横綱という地位について、色々な方と接する中で身についてきた考え方なのだろう。
11月28日 長生きも芸のうち 平山郁夫
年齢を重ねることについては、私も最近少し考えることがある。成熟して行くのである。人生の中で今が一番楽しいと思うことも多い。
この記事は、1988年とのことなので、平山郁夫さんが58歳の時の記事のようである。その時点で長生きのことを書くというのは今の感覚で言うと、非常に不思議である。しかし、成熟を感じさせる言葉である。
歳をとると、万全の状態で使える時間は少なくなるが、そこで与えられた時間を活かすという。
自分のやりたいことを気持ちに素直にやっていく。とても大切だろう。
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