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【読書録114】「森信三 運命をひらく365の金言」1月編
「森信三 運命をひらく365の金言」(致知出版社)を毎朝読むことを日課にしている。
一昨年の12月から読み始めて一周したが、今年も読み続けたい。
noteは、昨年6月から書き始めたので、5月までは続けていく。
というわけで、今回は、1月の中で特に自分のなかで気に入ったものについて取り上げる。
1月3日 学問の根本眼目
私は、人生の真の出発は、志を立てることによって始まると考えるものです。
人間はいかに生きるべきであるか、人生をいかに生き貫くべきであるかという一般的真理を、自分自身の上に落として来て、この二度とない人生をいかに生きるべきかという根本目標を打ち立てることによって、初めて私達の真の人生は始まると思うのです。
志をもつ。古来言われているが、私自身の志はなんであろう。その都度、その都度、やりたいこと、取り組みたいことに取り組んできた。
ただ、それを貫く志があるだろうか?
自問自答したくなる。
今を生きよう。今やりたいこと、今取り組むべき事に真正面から取り組んで行こう。
1月11日 人間形成の三大要素
森先生は、人間形成の三大要素として、「先天的な素質」「道または教え」「人生の苦労」を挙げている。
そしてこのように言っている。
人が自分を内省して、少しでも自分の真実の姿を求めるようになるには、まず道を知るということと、次には苦労するという、この二つのことが大切だと思うのです。
知識と経験。
まさに自分が大切にしたいものである。
1月15日 逆境に処する態度
逆境に処する態度として、永海佐一郎博士の言葉を紹介する。
「幸福は最初は不幸の形をして現れるのがつねである」
自分のおかれた境遇を嘆いたりせず、まずは真正面に目の前の現実に処する。そこから始まるのである。
1月19日 あいさつは自分から
「朝晩のあいさつだけは必ず自分の方から先にする」
これは本当に大切にしたい習慣であり、感覚的に肯くところであるが、森先生の次の言葉を聞くと深く腹落ちする。
この朝のあいさつというものは、難しく申せば、お互いの人間関係を正しく軌道に乗せる作業だといってよいからであります。
とくに自分より年下の人々に対しても、こちらから先にあいさつができたとしたら、その人はもうその一事をもってしても、他日「人に長たる器」だと言えようかと思います。何となれば、人は自分ひとりでやれることは、たかのしれたものでありまして、結局は、多くの人々の協力を得なければならぬからです。
感覚的に思っていることをこのように深く意義づけをしてくれるのは大変有り難い。
本当に心の底から共感でき、腹落ちできることだ。
あいさつを自分からする。人としての根本である。
1月23日 一日読まざれば一日衰える
読書はわれわれ人間にとっては心の養分ですから、一日読書を廃したら、それだけ真の自己はへたばるものと思わねばなりません。
「一日読まざれば一日衰える」
言志四録の一節を思い出す。
「少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず」
学んで、少しでも自分を成長させていく。
一日一日の積み重ねだ。人格形成、人間形成のため。
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