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【読書録126】「森信三 運命をひらく365の金言」4月編

「森信三 運命をひらく365の金言」(致知出版社)の4月の中で、特に気に入ったものについて取り上げる。残り、5月で1周分を投稿したことになる。

 4月は、読書する事と実行する事、この二つの重要性に関する金言が多く、実りが多かった。


4月5日 人生と立志


4月の上旬は、森信三先生の有名な「人生二度なし」という格言に関連する言葉が続く。
この日は、「人生と立志」。

われわれ人間の価値は、その人がこの二度とない人生の意義をいかほどまで自覚するか、その自覚の深さに比例すると言ってもよいでしょう。

人生の意義に目覚めて、自分の生涯の生を確立することこそ、真の意味における「立志」といえるでしょう。

人生の意義とは、何か?まだ全くつかめない。でも一日一日を大切に生きる。そして、やりたいことをやる。これが重要である。

4月7日 私が信じるもの➀

 私が根本的に信じていることが三つあるとして、この日から2日続く。
この日は、そのうちの第一として、宇宙の大法、宇宙的真理そのものをあげる。
宇宙の真理、稲盛さんの本にもよく出てくる。正直、今まで全く分からなかったが、最近、田坂広志さんの本なども読んで少し理解している。

森先生は、「例えば」としてこういう。

(一)驕れるものは久しからず、
(二)たとえ一時はドン底に陥ってもヤケにならずに、じっとがまんし努力していれば、やがては微光が射しそめてくる

 「因果の法則」と言えばいいか、あるいは、「お天道様は見ている」と言えばいいか、そんな法則なのかなあというのが今の私の理解である。

 森信三先生は、「世の中は正直」と言う。

こういう感覚って、大事だと思う。人間の根本なのかもしれない。人と比べず、地道に頑張る。世の中は正直だと信じて。

4月13日 自修の人


 人間としての深みや味わいは、学校のみにたよらず、常に他の反面、自ら自己を築いていく覚悟によって得られるものです。

その手法として、森先生は、「読書と実行」と言う。

人間は、「自己を磨くのは自己以外にない」ということを、改めて深く覚悟しなければならぬと思います。

すべては、自分次第。覚悟が必要である。一日一日を大切にしたい。

4月22日 因果を越える二つの途


 「因果というものは実に冷厳極まりないものです。」
こんな書き出しから始まる。
 そして、因果を越える2つの途というのを教えてくれる。

1つは、因果に対して積極的に取り組んで、つねに後手に廻らぬ様にするということです。
つまり先を見通してつねに先手先手と、手を打ってゆくということだという。

そしてもう1つは、「自業自得」として甘受して悩まぬこと。つまり因果の必然の理を深く認識して摂受する態度だという。

後者が根本だとして、常に自己の「分」というものを心得よという。

今の自分は、過去の自分が決めるが、将来の自分は、これからの自分が決めるこんなことだろうか。因果は冷厳極まりないと思い、一歩一歩精進していくしかあるまい。

4月23日 絶対感


 ここから2日間は、「他人と比較をしない」という事について教えてくれる。私にとって、ものすごく重要な観点である。2日間とも引用したい。

自分の位置を人と比較せぬがよし。
一切の悩みは比較より生ず。
比較を絶したる世界へ躍入する時、
人は始めて卓立して、
所謂、天上天下唯我独尊の境地となる。

 若い頃、他人の目ばかり気にしていたな(まだまだ若いと思っているけど)。
 どう思われるか?どう受け取られるか?
本当、森先生おっしゃる通り、悩みは、比較から生じていたような気がする。
 自分らしさとか、自分がやりたいことを起点に考えていたらとも思ってしまう。
 ただ、まだ遅くはない。これから自由に、自分起点でやっていきたい。

4月24日 比較を絶つ

他人と自己との比較を絶つには、なるべく比較の材料となるものに接近せず、ひたすらわが仕事に打ち込むがよし。

最近、息子が、自分は勉強できないからと言う。どうしてそう思うのだろうか?自己肯定感もってほしい。偏差値というのは、他人との対比の最たるもの。まずは、自分のことに打ち込むのが良い。好きなことを極めて欲しい。

4月25日 実践の第一の秘訣

実践の秘訣。

それは決意し覚悟を決めて、まるで断崖から身をおどらせて飛び降りるようなつもりで、着手するほかあるまいと思うのです。

自分の思いついた考えは、時をおかず、ただちに実践に移す

実践の秘訣は、結局まず着手するということであり、さらには、それへの、決意と言ってよいかも知れません。

 まずやってみる。それに尽きる。
うじうじしていないで踏み出すこと。

「人生二度なし」と考えれば、答えは決まってくるだろう。


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