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命をどうやって使いますか?

今日は朝の電車でTwitterをウロウロ。少し驚く投稿をみつけました。いや、驚くというより当然なんですよね。僕が気づかないだけです。

前職で僕の会社がお世話になっていた旅館ですが、このコロナ禍で経営が苦しく存続の危機にさらされているそうです。誰でも予想できそうな話ですよね。僕が自分に余裕が無くて気づかないでいたところ、とある方の投稿で知らされました。お陰でほんのお気持ち程度ですが、支援できたのが嬉しいです。

この旅館は元々は食堂でした。鹿児島県の知覧というところにあります。知覧には戦時中、特攻隊の基地があって、ここは特攻隊に志願した若い兵隊さんが最後の食事に立ち寄ったり、特攻隊からお母さんと慕われた当時の女将さんは物がない時代だから食堂とはいえ食材が無く、自分の着物と交換に食材を入手して出撃前の兵隊さんに食事を振る舞ったと言われています。良かったらこちらの動画をご覧くださいね。

映画にもなっています。

そしてこの旅館に泊まると鳥濱トメさんのお孫さんからトメさんから伝え聞いた話を交えた講話を聞かせてもらうことができます。前勤めていた会社は社員研修でお世話になっていたんです。僕も一度行って聞かせてもらいました。

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その時聞かせてもらったのは

「使命ってどうやって書きますか?」

そうですね。「命を使う」って書くんです。

「それでは貴方は何に命を使いますか?」

まぁ、みんな答えられないんですよね。何となくはあってもすぐに言葉になんてできない。20歳前後で家族や国の事を思って自ら特攻を志願して散った人がたくさんいるこの国で産まれたからにはもっと真剣に生きてみませんか?

といった感じでもう4.5年経ちますけどいまだに僕の頭にこびりついて離れない講話になりました。

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ごはんは研修食と言うものを頼む事もできます。戦後知覧を訪ねた政治家にトメさんが振る舞った食事と記憶しています。戦時中のことを忘れないようにとこんな食事を偉い政治家さんにあえて提供したんですね。

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近くには特攻隊の資料館もあり、特攻して亡くなった方々の手紙がたくさん展示されています。特攻隊の人達がどんな心境で飛び立って行ったか良く知る事ができます。決して狂気の沙汰ではないんです。冷静に事態を把握して決断された人ばかりです。

日本中の旅館が苦境に立たされていてこの旅館だけを支援するのは間違っているのかもしれません。でもやはり僕はこの旅館にこの先も存続していて欲しいと思います。もし旅の行き先に迷う事があったらこんな旅館も候補に入れてみて下さいね。

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今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。


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