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不倫に過敏な反応をする日本人 -「不倫」の捉え方、解決法を人間の本質を基に冷静に分析

不倫はいけないこと、でも社会的な制裁は必要?


前提として、法的な観点からも不倫はよくないことではあります。
しかし過剰反応してしまう人が世界的にみても日本はとても多いです。海外でもゴシップ好きで芸能人や映画スターの恋愛や不倫などにワーワーいいますが、ここまで大事になり、キャリアにまで影響がなければならない国は割と珍しいのです。

ちなみにこれは東洋経済の下記の記事に影響を受けて書き始めました。

日本が、またもや芸能人の不倫で忙しいようだ。俳優の東出昌大と女優の唐田えりかの不倫騒動では、両方の事務所が謝罪コメントを発表。唐田は連続ドラマの出演を自粛し、撮影済みの回からも登場シーンがカットされるという。4年前にも、タレントのベッキーが不倫発覚の結果、芸能活動の休止をやむなくされたことがあった。このような展開は、かなり日本独特だと思う。ハリウッドでは、差別発言をして降板させられることはあっても、不倫で仕事を失うことは、まずない。そのことについて本人や彼らを代表する人がコメントすることも基本的にはないし、ましてや謝罪会見をするなどありえない。ゴシップ紙が騒ぎ立てても、それはそれ。仕事に関しては通常営業だ。「プライベートなことは絶対に聞かないように」というお達しが強くなるくらいで、映画の宣伝活動も予定どおり決行されることが多い。

https://toyokeizai.net/articles/-/326990


そもそも不倫は人間の仕組み上起きるもの


前提として「不倫」は人間は構造上、仕組み上どうしても起きるものです。
理由としては人間は生命として「遺伝子的に強い遺伝子を残そうとする」という本能に従うことにあらがえない人が一定数出てくるからです。
生物学的に性的な対象という観点から見ますと、

■男性が女性を好きになる、性的魅力を感じるポイント
-健康的な子孫が埋めそうな女性
  -より多くの子孫や優秀な子孫を残すため健康的に子供を埋めそうな多数と性交渉を持ちたい
   -健康的な子供を授かるために遺伝子プログラムのミスが起こりにくい若い女性を選ぶ傾向がある

上記は本能的に仕方のないことです。

■女性が男性を好きになる、性的な魅力を感じるポイント
-女性は「優秀な遺伝子を持つ男性」と「いい父親になる男性」両方に惹かれる
 -理想としては上記両側面を持つ男性を探したいが、実際には両方持っている男性はあまり存在しない*
  -女性は「優秀な遺伝子の男性」と子供を作り、「いい父親になる男性」と一緒住みたいというのが本能

*「優秀な遺伝子を持つ男性」が女性から遺伝子を求められると、より多くの遺伝子を残したいという本能が働きやすく、また「いい父親になる男性」は自己が優秀な遺伝子を残せる側でないと認識し遺伝子を残す手段として、女性に選んでもらえるようにするため遺伝子の生存戦略として「いい父親なる男性」として選択を行っている場合がある

つまり、本能的には今の一夫一妻制というのはどうしてもすべての人に最適なものではないようだからです。
そもそも歴史を振り返ってみても実際に一夫一妻制が導入された背景としてはキリスト教の影響が強く、日本でここ数百年程度のものです。
今でも一夫多妻制をしいているところもありますし、多夫多妻制を推奨するような団体も存在しています。
これからも一夫一妻制性がこの世界の真理として永久に残るとはとても思いづらいというのが多くの方の本心でしょう。

※なお、もちろんこの思想はあくまで生物学的に、発生学的に考えたときに正しいとされる仮説であって、すべての人に当てはまるわけではなく、また、経済的な観点、法律的な観点やその他社会学的な観点は無視したコメントとなります。


ではなぜ過剰反応したり激怒する人がいるのか


それはすべて「フラストレーション」がたまっているということがカギであると思います。

>本能的な自分を抑制することでフラストレーションがたまっている人(ずるいという嫉妬心)
>性的な関係に満たされていなく性的なフラストレーションがたまっている人(性的な欲求不満)
>経済的な格差で社会的に不遇を受けているとフラストレーションがたまっている人(社会的な欲求不満)
>直近嫌なことがあり、フラストレーションがたまっている人(感情的な不満)

人間の特性から考えると上記の人たちが激怒していると推測ができます。

これらを前向きに解決するために
>趣味に打ち込む(運動やその他活動による昇華**)
>肌と肌を触れる機会を増やす(オキシトシン***が出る)
>自慰行為を適切に行う
>パートナーと相談し、ルールを設定しパートナー外での性的な関係を承認しあう
>パートナーとの別れを選択する
>社会的地位を上げる
>経済的な豊かさを持続的に緩やかに上げ続ける
 (経済的な満足は短期的なカンフル剤的な効果しかないため。絶対的に高さよりも相対的な高さと、定期的に上がるほうが効果が高い)

**昇華
 -心理学・倫理における昇華(しょうか、英: sublimation)とは防衛機制の一つ。社会的に実現不可能(反社会的な)な目標・葛藤や満たす事が出来ない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、その実現によって自己実現を図ろうとすること[1]。例えば、満たされない性的欲求や攻撃欲求を芸術やスポーツ、学問という形で表現することは、昇華と言える。
引用:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%87%E8%8F%AF_(%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%87%E8%8F%AF_(%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6)
***オキシトシン
オキシトシンの主な作用としては、抗ストレス作用、摂食抑制作用が挙げられます。
抗ストレス作用については、例えば、抑制系のニューロンで知られるGABAニューロンを活性化するなどして、恐怖刺激に対するすくみ行動を抑制することが、動物実験を通じて明らかにされています。
引用元:https://www.terumozaidan.or.jp/labo/class/s2_11/interview02.html

上記のような対策を行うことで心身が健全に保つことができるようになります。


不倫の相談をされたときに思うこと


女性は「不倫なんて!!」と過剰に反応して起こってしまう方もいますが、相談されたときに思うのがまず、上記のどれに該当しそうか。それはどの代替策が解決となりそうかを提示したりします。

まずは

>生物学的に仕方のないことなので自分を不必要に責めない

ということも重要です。

必要以上にせめても誰の得にもなりません。自分が関わる大切な人たちにとって何が最適なのかを冷静に考え、対処していくことが大事です。

生物学的にそういうものなのだ、ということを認識すると、女性がついつい妄信しがちな「今の旦那は運命の人ではなく、今スキなこの人が運命の人なんだ」ということにならなかったりします。今、その運命と思っている人も「優秀な遺伝子」を持っているから好きになっただけで、その人は「いい父親」にはならない人だと思ったら冷めてしまうかもしれませんし、その逆で「いい父親」になるかと思って再婚したら「優秀な遺伝子を持つ男性」に急に惹かれてしまい、また「この人こそ運命の人」と思ってしまうことはよくあります。

自分、パートナーそして子供がいる場合にはその子供にとってどのような選択をするのが最善かを一度冷静に考えてみるのもよいでしょう。

もちろん家族のために「男性が男性を捨てておっさん化すること」「女性が女性を捨てておばさん化すること」これはなるべきではないと思いますので、あくまで一度きりの人生、どうするのが一番楽しく、豊かに生きられるのかということを考えて、選択していっていただけたらと思います。

最後に


今後、人間は120歳まで生きていくようになります。

20歳のときに出会った人と100年ずっと一緒にいるという方も少なくなるのが当然で、人生のライフステージにより、関わる人も変化していくものです。

変化していくということは自分が成長、進化している証です。

そして周りも常日頃、変化、成長していきます。

状況は日々変わり、周囲と自分の速度が違うことは多々あります。

それは今に始まったことではなく、生まれたときからずっと起こっていて、死ぬまで起こり続けます。

どんな状況においても、自分は自分のままでいることは尊く、「自己を愛し、他人を尊重する」「否定・批判ではなく、認め合う」ということに重きを置き、豊かに生きていけたらと思います。

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