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私を縛る輪ゴム

【ラジオ体操63日目】

こんばんは。
この年齢になって、本当に毎日のように学び続ける日々を送っているので、こんなことならもっと時間のある時に学んでおけばよかったと後悔しているコマリストです。


今日は『記憶に残っている言葉』というテーマで書いていきたいと思います。


最近、中学生に向けた学びの場について、企画から運営まで関わっていたことで、自分自身の学生時代について振り返る機会がたくさんあります。


お世辞にも真面目とは言えない学生だったので、当時の先生方をはじめ同じ学年の生徒にも迷惑をたくさんかけていたことを思い出したので、今なら言えます。ごめんなさい。
#直接伝える術はない
#合わせる顔もない


色々と思い出している中には、”心に残っている言葉”というものがいくつかあって、実はこの言葉に良くも悪くも囚われているんじゃないかということに気づきました。


もしかしたら、誰にでも一つや二つは”心に残っている言葉”というものがあって、私と同じように囚われている人がいるんじゃないでしょうか?

色濃く残っている言葉

もしかしたら、振り返りをしなくとも、いつも私の行動を決めているのかもしれない"一つの言葉"があります。


それは、高校2年生の時の担任の教師から言われた言葉です。
#キリスト教徒の先生
#見た目はスネ夫のママ


その言葉とは、
『あんたは伸びきった輪ゴムじゃないんだから、もっと自力で伸ばす努力をしてみなさい』


私が通っていた学校は、地元ではそれなりに有名な進学校で、偏差値69というまさに変態がたくさん通う高校でした。
#数字が卑猥


とはいえ、すごいのは学校のほうであって私ではありません。特に2年生になってからは、アルバイトに専念してしまい、本当に分かりやすい落ちこぼれでした。


そんな落ちこぼれ状態の私を見かねたのか、見た目も言葉遣いもドSの担任から呼び出されて先ほどの言葉を突き付けられました。


彼女の言葉をそのまま書くと、
「この学校には、血のにじむような努力をして入ってきた生徒がたくさん通っている。失礼かもしれないけれど、”無理をして”入学してきた生徒は『伸びきった輪ゴム』と同じような状態で、これ以上頑張っても、付いていくのがやっとという状態だ。」


なんて失礼な教師だと思いました。そして、なんで呼び出されてそんな話を聞かされなきゃいけないんだと内心イライラしていたことを覚えています。


「何が言いたいんですか?」早く話を終えたくて質問してみると、このドS教師はこう続けました。


あんたは、まだ伸ばしてすらいない新品の輪ゴムでしょ?でもね、そんな状態でほっといたら、劣化するだけ。伸びきった輪ゴムじゃないんだから、もっと自力で伸ばす努力をしてみなさい
#比喩表現が多い
#国語教師ではなく英語教師


とても良い言葉だと思います。けれど、当時の私は反抗期だったのか、素直に聞き入れることなく、「話はそれだけですか?」と教室を後にしました。

ドS教師のメッセージ

この担任の先生が教師としてどれだけ有能な人であったのかということについては、今だからこそ、分かります。


この教師は、当時の私が持っていた「極度の負けず嫌い」という性質と「やればできる」という思い込みをしっかり見抜いて、私のクソみたいなプライドを傷つけることなくやる気を上げる言葉を選択して投げかけている。


もちろん他の生徒には聞かせられない言葉だと思いますが、これほど洗練された言葉を生徒に伝えられる人はあまりいないと思います。
#今なら言える
#ありがとうございました


この出来事があってから、何となく私の頭の片隅に、この教師から言われた言葉がずっと残っていました。


そして、この言葉は私が大人になってからも幾度となく思い出し、未熟な自分を奮い立たせるための養分となっています。


このドS教師のメッセージは、『相手の未来を本気で考え、相手の心を十分に理解した上で、必要な言葉だけを伝える』ものでした。


だからこそ、今でも色濃く心に残ったままのメッセージとなっているわけです。


まだまだ未熟な私ですが、いつか誰かにこんなメッセージを伝えられる人間になると、決めています。

まとめ

今日は『記憶に残っている言葉』というテーマで、私が高校時代に当時の担任からもらった最高の言葉について書いてきました。


3月ももうすぐ終わります。あと数日で”新年度”という新しい日々が始まる方も多いと思います。


新年度を迎える前に、どんな言葉が今の自分自身を支えているのか?ということについて考える時間を取ってみて下さい。


きっとその言葉は、新年度を頑張っていく上で、自分の背中を強く推してくれる言葉となります。


そして、その言葉をこれから1年間お世話になる誰かに伝えてあげて下さい。その言葉が相手の未来を支える言葉になるかもしれませんよ。

じゃ、またね!


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