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なんて素直なんだろう。

【ラジオ体操62日目】

こんばんば。
大きな仕事であるほど、その成果が現れるまでに時間がかかることは理解しているけれど、竣工した瞬間に答えを知りたくなってしまうコマリストです。


今日は『学校の影響力とパワーワード』というテーマで書いていきたいと思います。


先日、第1段階を終えた中学生に向けた”学びの場”は覚えて頂いているでしょうか?


そんなの知らないという方は、コチラをどうぞ。

わたしたち提供側としては、最高のものを創りあげることが出来たと思っていましたが、やはり大切なのは”受講者目線”です。


ということで、次のステージへコマを進める為にも、受講者側の感想を聞いてみることに。
#コマって書くと反応しちゃう


学校側から、生徒達に当日の気づきや学びについてまとめてくる『宿題』が出されていたことを把握していたので、校長先生にお願いして集めた238名の宿題の1部を共有して頂いたのです。


そして、生徒達の”生の感想”を読んでみたところ、色々と思う部分があり、コチラとしても学びがあったので、その辺について書いていきます。

生徒たちの感想

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さて、実際に共有して頂いたのは、10%にあたる25名の感想でした。


そして、その内容から分かったのは私達が期待したものをしっかり学びとってくれたということです。


・講師の話のどの部分に共感したのか。
・どんな部分をすごいと感じたのか。
・実際やってみて、何に気づいたのか。
・これから先にどう活かしていくのか。
・自分自身に当てはめるとどうなのか。


ざっくりまとめると、これらのことが生徒たち一人一人の”自分なりの言葉”で綴られていました。


そして、私たちが期待したものというのは、『答えのない学び』です。


この期待が達成されたと感じたのは、全ての生徒の気づきや学びが違うものであったからです。


自分自身の得意なことや苦手なことに対して、当日の内容のどの部分が活用できると思ったのか。


将来に対して抱えている一人一人の不安や希望、そして当日の学びをどう活かしていくのか。


どこにプロの凄さを感じ、どんなところを真似したいと思ったのか。


普段話している友達とのワークを通して、どんな発見があったのか。


こういった内容が書かれていたので、当然ながら一人一人全く答えが違っていました。


そして、それこそが私達が提供したかった学びの本質です。


ということで、結果としては、あらためて”やってよかった”という温かい気持ちになることが出来ました。

共通点と気づき

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それはそうと、共有して頂いた25枚の振り返りシートには、面白い共通点がありました。


それは、A4のシートにびっしりと感想が綴られていたということです。


もちろん、生徒一人ひとり文字の大きさは違うので、文字数は異なるわけですが、それにしてもA4のシート一面にびっしりと、しかも全員が埋めてくるというのはすごいことだと思いませんか?


私も、大人になってから何度か研修やセミナーを受講して、終了後のアンケートや、振り返りシートを書いたことがありますが、渡されたシートの上から下までびっしりと書いた記憶はありません。


これだけでもすごいことなんですが、何と生徒238名全員が提出したという話を聞きました。


そんなことってあるのかと、耳を疑うほどでした。
#まだ疑ってます


恥ずかしながら、私はお世辞にもまじめな生徒ではなかったので、宿題なんて数えるほどしか提出した覚えがありません。
#教育に悪い


238名も生徒がいれば、何名かはこういう生徒がいてもいいんじゃないかと思うのですが、提出率は100%ということ。


これを聞いて思ったのは、「そんなに良い授業だったのか!」というものではありません。
#そこまで素直じゃない
#疑ってかかる


一面にびっしりと書かれた感想と、提出率100%を実現させた理由は何か?

それは、『学校の影響力』『宿題というパワーワード』の2つです。

大人たちの使命

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多くの生徒たちにとって、『学校』というのは”世界そのもの”であり、とても大きな影響力を持つ存在であるということを再認識しました。


大人に書かせたら、半分程度しか埋まらないだろうし、提出率もせいぜい60%程度だと思います。


つまり、学校が子どもたちの未来に与える影響はそれほどまでに大きいということです。


そして、その世界に生きている生徒たちにとって、”宿題”という言葉が非常に大きな意味を持つパワーワードであるということにもあらためて気づかされました。


残念なことに、高校生以上になると宿題の提出率は大きく低下すると言われています。


高校に入って、世界が広がったことで学校の存在感が薄れると同時に、学校以外の世界の魅力に触れて、宿題の価値が低下する。


とすると、学校の存在感が大きく、宿題がパワーを発揮する小学生や中学生のうちに、『社会に出てから必要になるスキルを学べる機会を十分に提供すること』を我々大人達はしっかり考えていかなければいけないなと思います。

まとめ

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今日は『学校の影響力とパワーワード』というテーマで、先日中学校で実施した学びの場について、生徒たちから提出された宿題から気づかされたことについて書いてきました。


時代の変化とともに、学校で教えられる内容も少しづつ変化しています。


特に、ここ3年間は小中高で学習指導要領が刷新され、これから先の未来を生きていく力を身に付けることを重視した内容がたくさん盛り込まれています。


けれど、現場にいる先生方は、このような教育を受けて育っていません。ましてや大学の教員養成課程で、このような内容を教える方法について学んでもいません。


つまり、文科省が掲げている内容以上のことについては、先生方も”実践しながら形にする”しかないということです。


さらに、これから求められている教育というものは『社会に開かれた教育』というキーワードのもとで、広く地域社会と関わりながら仕事についても学ぶことの重要性を説いています。


けれど、先生方の多くは”教員”という職業しか知らないので、言葉を選ばずに言えば、世の中の職業に対してド素人です。
#社会人経験などない


で、そのド素人が教えるにもかかわらず、学ぶ生徒にとっては『学校という世界』がほぼ全てであるという危険な状態


これを踏まえて、これまで良くも悪くも閉ざされていた学校という世界に、外部の人間である我々、社会人経験者が積極的に情報や人脈を提供していかなければ、子どもたちに本当の意味での良い学びが届かないと思います。


モンスターペアレントなんて言葉が、だいぶ昔に流行りましたが、学校を責めるのではなく、生徒の学びに自ら率先して協力する姿勢こそ、教育現場に求められている本来の姿なのかもしれません。


子ども達に最高の学びと、最高の未来を!

じゃ、またね!

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