家畜カップル3 ~K国人様とチョッパリつがい奴隷~ エピローグ
K国のハワイとも呼ばれる済州島は、大K民国でも屈指の人気観光地であり、様々なK国ドラマのロケ地としても知られている。
世界中から多くの観光客が訪れるこの地で、結婚式を挙げるのはK国人カップルならどの組も一度は夢見る事だった。
その日、済州島のホテルに隣接された式場では一組のK国人様カップルが結婚式を挙げることになっていた。
キム=イジュンとパク=ソア。
大学を卒業したばかりの二人は、この美しい土地で永遠の愛を誓うのだ。
式場には多くの友人知人、両家の親族が集まっており、皆若い二人の門出を惜しみなく祝福している。
シルバーのタキシードに身に着けたイジュンと、純白のウエディングドレスを身に着けたソア。
美男美女の晴れ姿に、参列者たちは惜しみない拍手を送っていた。
そんな美しい舞台の中で、あまりにも浮いている存在が二つ。
イジュンとソアの後ろで這いつくばる男女の姿があった。
二人とも全裸であり、よく見ると革製の首輪を身に着けている。
イジュンが男の、ソアが女の、それぞれの首輪から伸びるリードを握っていた。
一見すると、華やかな式場には相容れない歪な存在。
しかし新郎新婦も参列者たちも、誰も彼らを問題にしていなかった。
男の名は佐藤優太。女の名は藤野葵。
二人はイジュンとソアの所有するチョッパリ奴隷である。
元々、日本に留学していた新郎新婦が現地で出会ったのが始まりであった。
留学中に使う奴隷を欲していたイジュンとソアは、とりあえず手近にいたこの二人に目を付けたのである。
調教はトントン拍子で進み、この二匹は勿論、その家族。さらには友人知人にまで手が伸び、数十人単位で日本人を奴隷へと調教したのだった。
やがてイジュンとソアが留学を終え、K国へと帰国する時にほとんどの奴隷は知人へと譲渡したのだが、この二匹だけは専属奴隷として持ち帰ったのである。
そのまま二人はK国でも優太と葵を奴隷として使用し、大学卒業後も同じように使役した。
そして今日。
イジュンとソア同様、優太と葵もこの場所で結婚式を上げることになっていたのである。
優太と葵は奴隷夫婦となり、未来永劫イジュンとソアの両名に仕えるのだ。
それはチョッパリとして生まれた者にとって、最も幸福な事であった。
式はつつがなく行われた。
指輪交換、誓いのキス、両親への感謝、ケーキ入刀……イジュンとソアがオーソドックスな結婚式をこなしていく中、優太と葵は全裸のまま額を地面に擦り続けている。
許可が無ければご主人様の姿を見る事すら出来ない。
家畜以下の存在であるチョッパリ故の事だった。
そして一通りの催しが終わった後、遂に二匹にスポットライトが浴びる時が訪れた。
「では、そこのチョッパリ二匹」
K国人の神父が冷たい声色でそう言うと、二匹は全身をビクンと震わせた。
周囲のK国人様方の視線が一斉に這いつくばる二匹へと集まり、自然と身体が熱くなっていく。
「貴方達は、病める時も、健やかなる時も。喜びの時も、悲しみの時も。大K民国とK国人へ忠誠を誓い、尊敬し、絶対の服従をする事を誓いますか?」
それはチョッパリとしての誓いの言葉であった。
大勢のK国人様の前で、最も敬愛するイジュンとソアへ永遠の忠誠を誓う。
その事実だけでも優太と葵は興奮の極みに達し、天にも召されんばかりに酩酊するのである。
「……はい、誓います」
「私達は……自ら人権を放棄し、奴隷としてお二人に仕えます……」
何度も練習した返答を述べていく。
そして最後の言葉。
二匹がチョッパリとしての正しい姿に目覚めてから、何百何千と口にしてきた誓いの宣誓。
『大K民国、万歳! テーハミングマンセー!』
一挙一動、乱れることなく優太と葵は同じ文言を叫んだ。
K国を敬い、称える言葉。
なんて素晴らしい言葉だろうか。
この宣誓をする度に、優太と葵は全身の血液が沸騰し、身も心もK国の所有物へと生まれ変わるような心持になるのである。
「では誓いの口づけを」
その言葉と共に、イジュンとソアはそれぞれの爪先を突き出した。
優太と葵はそのまま新郎新婦の靴先へと同時にキスをするのである。
イジュンの革靴、そしてソアのブライダルシューズに二人の唇が触れていく。
二匹のチョッパリはこれから使える主人夫婦への誓いのキスを果たすと、再び土下座した。
その姿を参列しているK国人様方は嘲笑し、イジュンとソアは満足げに見下ろしているのである。
今やK国人たちの間で日本人を奴隷として飼う事は、当たり前の事として認知されていた。
こうしたチョッパリを伴った結婚式も当然のように行われており、専用のオプションも存在する。
「チョッパリ二匹の宣誓も終わりました。では新郎新婦、この哀れな民族に隷属の印を」
神父の言葉と同時に式場のスタッフが用意してきたのは、真っ赤に燃える焼印であった。
チョッパリ奴隷が身体に刻む奴隷としての証。タトゥーと焼印がオーソドックスで好まれており、優太と葵は既に局部の上部に『奴隷』を意味するハングル文字が彫られている。
タトゥーは既に施され、いよいよ焼印が押されようとしているのだ。
優太と葵はすぐに身体を反転させ、土下座の状態から尻を上げる格好になった。
二匹の体勢を確認したイジュンとソアはケーキ入刀と同じ要領で、焼き印の棒を二人で持つと奴隷の尻へと近づけていく。
――じゅうううううううううううううううううっ!!
「あぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」
「いぎゃああああああああああああああああああっ!!」
まずは優太に、次に葵へ焼印が施されていく。
肉が焼ける音と香り。
そしてチョッパリ二匹の絶叫が式場に響き渡る。
その様子をK国人様方は指を指して嘲笑い、軽蔑の拍手を送っていく。
やがて二匹の臀部には、真っ赤な火傷の痕が浮かび上がった。
大K民国の国旗である太極旗をあしらった家畜の焼印。
永遠に消えない隷属の証が、優太と葵の身体に刻まれた瞬間だった。
あまりの痛みに優太と葵は白目を剥き、涙と鼻水、涎を垂れ流しながら失神していく。
しかし同時に二匹は絶頂し、精液と愛液を噴き出した。
最後はそのまま失禁し、自分達がいかに愚かな存在かをK国人様方に示したのである。
「あ、ありがとうございましゅう……いじゅんさま……そぁさまぁ……」
「てーはみんぐまんせー……いるぼんちゅごらぁ……」
絶え間なく降り注ぐ嘲笑と罵倒を全身に浴びながら、二匹のチョッパリは歓喜の渦の中へと沈んでいくのであった……
イジュンとソアが乗る、ブライダルカー。
そのトランクに優太と葵は詰め込まれていた。
中は一切の光が無く、狭い故に二匹は全裸で密着したまま揺られている。
「最高だったね……」
「うん、幸せ……」
「父さんたちに会えたのも良かったね」
「もう会えないだろうしね」
瑞樹と沙希は今もテオとイェリンに飼われているが、二人が大学を終えると同時にそれぞれ別の新しい飼い主へと貰われていく事になっていた。
優太の父の義夫はK国国内にある大学の公衆便所として、母の裕子は労働者用の無料慰安婦としてそれぞれ使用されている。
葵の父親である達郎はとあるK国企業で労働奴隷。母親の汐路は別のK国人夫婦のペットになっていた。
本来なら散り散りとなって二度と会えないと思われていた両家族だったが、イジュンとソアの粋な計らいで式に参加させて頂いたのである。
これが今生の別れ。
そう確信していたが、悲しみは無かった。
それぞれがそれぞれの場所で、K国人様のために使われているのである。
K国人様に奉仕し、使い潰され、最期は捨てられる……それがチョッパリに正しい姿であり、使命なのだ。
それが自分たちの幸福。
皆が幸せであることを理解しているから、笑顔で別れる事が出来たのだ。
むしろ最後にこんなサプライズを用意してくれたお二人に、優太も葵も家族たちも感謝してもしきれないのである。
「イジュン様とソア様にお会いできて、本当に良かった……」
「うん。もしあのまま日本で普通に生きていくなんて……考えただけでゾッとする」
「K国人様にお仕えする事の素晴らしさを知らないまま生きるなんて、チョッパリに生まれた意味が無いからね」
「その事を教えて下さったイジュン様とソア様に……ううん、大K民国とK国人様に感謝しないと」
「そうだね……」
「……ねえ、優太。もし私達の子供が生まれたらさ……」
「うん……」
「……イジュン様とソア様のご子息に仕えて貰いたいよね」
「それは……最高だね。僕達の子孫が未来永劫、お二人のご家族方に仕える……チョッパリとしてこれ以上の幸せは無いよ……」
二匹の家畜を乗せた車は空き缶を鳴らしながら、済州島の道を走っていく。
生まれながらの支配者であるカップルと、生まれながらに奴隷であるカップル。
K国人と日本人の正しい関係を現しながら、二組の夫婦は未来へと繋がる道に進んでいくのであった。完
家畜カップル ~K国人様とチョッパリつがい奴隷~ 完
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