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【企画記事】多様性についてのエトセトラ

5月の特集 #多様性を考える に参加します。
これまでも多様性について【社会・時事】で扱ってきたような気はしているのでこれといって、新しいことを書けるかどうかは分かりませんが自分らしく書いてみようと思います。


多様性って聞いてどんなことを思い浮かべますか???
グローバルな世の中、ジェンダーレスな世の中、ボーダーレスな世の中など多分色々思いつくことがあると思います。

僕が思うに多様性とは「年齢・性別・国籍・宗教・社会的身分などあらゆる所与を超えて、1人の市民として生きるということがそれぞれ尊重される社会」なんだと思います。

難しい話をしています。言語的にも論理的にも。
ただ無理な話ではないと思っていて、そのために実現しなければならない前提もたぶんいま思いつくよりも遥かに多いのだろうと察します。


多様性と無秩序

多様性は様々な生き方、考え方を尊重するという意味では素晴らしいものだと感じていますし、多くの人がリスペクトを持って誰かに接しているのを見たら気持ちがいいものです。

ただ、何でもかんでも尊重されるべきという風な捉え方をしてもらっても困るわけです。

自由な生き方、自由な暮らし、そういったものを求める現代人にとって、多様性とはそれを実現する第1歩になるかもしれません。
一方で、正義の名のもとに"自由"を求め続けた結果で、無秩序で物騒な世の中になってしまうリスクを孕んでいると思います。

ここでは自由とはなんぞやという話はしませんが、そういうことも踏まえて、頭や体が追いつくまでは多様性の許容量があるべきなんじゃないかと思います。


多様性は日本には合わないかもね

多様性はあって然るべきだと思うし、それぞれがそれぞれの想いで、誰の視線も感じることなく、やりたいことをやりたいように出来たらいいと思います。

じゃあそれは現実的にできるか?と言えば、多くの場合それは理想になってしまうわけで。

実際どれだけの人が勇気を持ってやりたいこと・成し遂げたいことに対して行動するか。後ろ指ささない人がどれだけいるだろうか。

そういうことを考えなくてはならないのかな。と。

「自分が良ければそれでいいじゃない」が日本という国の中では、マイノリティーになる。

誰かと一緒、誰かの弱さを指摘する、誰かの強みを抑え込む、教育現場はまさにそうだろうと思う。
何か尖った才能があることを、出る杭だと思ってしまう。

「そうじゃないだろう」と。

社会に出て、1人でなにかを成し遂げることなんてない。
誰かの叶えたいものに、誰かが応援してくれて、誰かが足りない部分を補ってくれて、初めて物事は成功する。
ひとりの人がすごいわけじゃない。

もちろんひとりの人があれもこれもできることは素晴らしい。でも一人ひとりがそれぞれの長所を遺憾無く発揮してくれたら、情熱を傾けてくれたら、もっと凄いものが生まれるんじゃないの?って。

足りないところも弱いところも、全部出して、僕で君なんじゃないのか。って。

そんなことを思う。


見た目は個性ではない

こないだ、兄とそんな話になった。
兄は外見を個性だと言う。
そうかもしれないね。
ただ、作られたものを身にまとったり、あるいは奇抜な髪色をしてること、それを個性とか何とか言うのは「違くねぇか?」と僕は思う。

何がそうさせるのか、畳み掛けるように兄は「手がない子は"個性"がないというのか?」と言う。

ハッキリいって、手がない足がない、そんなことを個性と呼んでしまうのはあまりに"薄っぺらい"と思い、僕は黙った。

勝ち誇ったような顔をしていたが、"ズレてる"と思う。

手がないで個性があるなんて言われたら、個性がない人は手をもぐのか?脚をもぐのか?という話だ。
最低なことを言うが、おっぱいがでかいのは個性だと言うことになる。

生まれ持った所与というものを個性という概念にはめることはおかしい。個性なわけが無い。

個性というのは目には見えない考え方や軸を指し、「人として」という部分に大きなウェイトがのっている。

例えば"服選び""コーディネート"もそうだ。
服が個性なんじゃなくて、服を選ぶ過程が個性なんだ。
2人の人間が全く同じコーディネートをしたら、個性が同じになるのか?と言われたら、そうはならないはずだから。

個性がない人なんていない。
ただ外見だけが個性かと言われたら、そうじゃない。
それぞれの色、それぞれの考え、その人らしさ
そういうものがあって、初めて個性だ。

個性を認め合える社会であって欲しい。

それこそが多様性だと僕は思う。


終わりに

僕は多様性があって然るべきだと思うし、「普通」「一般」という基準にとらわれやすいこの国の社会構図を少しは残念に思っています。同時に多様性は自分たちで作っていくものだとも感じます。
だから法のことや国が抱える問題っていうのを本当に国民が目を向けて取り組んでいかなきゃいけないぞ。って。
そういう前提から考えていかなきゃ何も変わらないんだから。って思っていてー。

多様性を考えることも止めちゃいけないけど、直視しないといけない現実も沢山あることを理解しないとと思います。

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