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2020年って…

まいったまいった。

まさかこんな世の中になるとは想像だにしなかった。

人間暇になるとろくなこと考えなくなる。私もそう、だから色んな言葉や文章をここに残してみようと思う。以前出版した自伝本と重複するところもあると思うが、どうかご勘弁を。

生い立ちや今こうして音楽家業を営むことになった経過は後に回すとして、今年から今に至る経過を綴っておこう。

昨年は多くのアーティストのサポートをやらせて頂いたし、また自己のグループ”Dimension”も色んな問題をクリアしながらも自己を振り返る事が出来た節目の1年を過ごせた。そんな充実した1年が過ぎようとしてた年の瀬に中国で何やらウィルスが猛威を奮っていると言うニュースを他人事の様に聞き流していたのを今でも鮮明に覚えている。

それが年明け1月半ばには日本にも影響し出し、周知の状態へ向かい始めた。まだその時は普通に海外のアーティストも来日していたし良くジャズクラブへ観にも行っていたが、1月末に東京フォーラムで行われたディズニーオンブロードウェイに出演した際、ステージから見えるお客様の約8割がマスクをしていた状況をバックステージで「何か凄いね」と話してたのが遠い昔の様だ。

それでも1月から始まったDimensionの新作レコーディングやセッションライヴ/ツアーや録音は普通にやってたし、2月も通常の仕事量で普通に過ごしていた。ただこの頃から3月からのライヴ関係の仕事の予定を一旦ペンディングにしてくれという要請の話がチラホラ出だしたし、早い決断を出してライヴを止める人達も出始めた。Dimensionのミックスを終え2月も終わろうとしてた頃には各方面からキャンセル(若しくは延期)要請や相談の連絡が入り出した。

あっという間に3月以降のライヴの予定が無くなった。録音の仕事だけがポツポツと残ってはいたが、オリンピックの延期発表が自粛令への勢いを加速させライヴハウスでのクラスターと言う言葉が我々音楽家を黙らせてしまった。

4月・5月と思い出した様にポツポツと録音の仕事で呼んでくれたクライアントの方もいて嬉しかったが、殆どの音楽関連の流れが止まった。「三密」を避ける事を最優先され、音楽を作る事すら奪われようとしていた。だから余計にスタジオへ行く度に音楽を奏でられる悦びを味わった。だけど心は萎える。

色んなアーティストがStay homeと声を上げ、そしてSNSへ動画を投稿し出しちょっとしたブームになっていったが、これがどれだけのインパクトや安心感を世に与えたのかは分からない。だけどこういった行為が、好意として発信者と受信者が繋がる事はとても良い行動だと思った。であればと思い自分でも部屋で撮ったものをSNSへ投稿したりもした。好き嫌いは人それぞれ。批判もあるだろうけど、自分的には安心出来た。それと仲間達がリモートでの音楽制作に声を掛けてくれ、自分のスキルを保つことが出来た事は本当に嬉しかったし、心から感謝している。

このコロナ禍で自身に大きな変化があった。耳が良くなった!(笑) こんなに音を聴かない弾かない日はプロになってからは無かった。で、耳が良くなったついで(?)に今のモニター環境を疑いだした。それは加速し、持ってるイヤホンの基準をも再確認したくなった。いや待てよ、再確認するにはその基準となる物は絶対必要。色々考えた挙句、俺たちスタジオマンのデフォルトのあのヘッドホンだ!もう自己所有のは取ってなかった。あぁ、欲しい… ヤバい

早速買いに行った。かけてギター弾いてみた。

うんうん!まだエイジングされてないけどこの感じ!で、持ってるイヤホンと較べて思った。あれ?自分が一番良いと思ってたのは…?

Restart… 良い意味で初心に戻ろう。純粋に音楽を楽しむために。

追記 それでも仕事は飛んでいく (苦涙)

#life

日々の思いを綴ってます。趣味の事、音楽や楽器の事、そして今までの経験の事。何かの役に立てれば嬉しいです