道具を介した音より自分の耳 ①
久しぶり・・と言うか、またイヤホンを買った
今回買ったのはSHURE se215っていう量産型のイヤホン。ローエンド製品だけどきっちりSHUREの音を楽しめるイヤホン
実は仕事場にイヤモニを持ってくの忘れて、スタッフの私物(?)をお借りしたところ、なんか着け心地とか音の遠近感とかが妙に普通に良くてね
イヤホンの必要性に迫られ、初めて買いに行った時に古くからの友人に相談して家電量販店で勧められたのが、このメーカーだった。
その友人が「じゃあ俺の使ってみる?」と、私物の535をプレゼントしてくれて、その膨よかな音を気に入って目出たくSHUREユーザーとなった
暫くはその535に満足していたし、特徴的なミドルの張りが個性的で良かったのだが、その後良くある話で上位機種やら高級なイヤホンを試すうちに次第に「沼」へハマっていった
須山さんのFITEAR、ONKYOを使い始めリケーブルやら何やら、音が良いと言われるリプレイスを繰り返し、ライヴやら録音の現場で無くてはならない装備品(?)になったイヤホン・・・
でも丁度一年頃前から、イヤホンやヘッドホンを仕事でつける機会が激減してった
イヤモニって何だろう?
本当にここまでのスペックのイヤホンが必要なのか?
素朴に疑問が浮かんだ
確かにインイヤーのヤツは音も漏れないし各種様々なチューニングが施してあるので、小さな音量でリッチな音を耳の中に返せる
僕も耳型取ってパーソナルなイヤモニを作ったりしたのだけど、今思うと完全に自己満足。
個人の考えがあるから皆そうであるとは限らないと言うのを前提で言うと、自分にとっては無駄な時間と労力を費やしたと思ってる
ある人のイヤホンは低域が強く、別の人のはその逆・・・。一緒にアンサンブル考えて演奏する立場にとっては其々の耳の中がバラバラな聴こえ方してるワケだし、ましてやコンサートともなると出音との関係性も出てくるからもっと酷くなる
「すいません、もう少しローを切って下さい」
「え?今丁度良いけど・・」「本当?結構キツくない?」・・
イヤモニ外して耳で聴くと至って普通
基準ってどこ??
自分の愛機の音、ギターもアンプも鍵盤もドラムも全部、そのイヤホンの特性の中で決めるのは危険なのでは?と思ってしまう
型を取るインイヤーのイヤモニが主流になってから、ステージ内の音量バランスがカオスな現場が増えたし、シンバルとタイコのバランスが悪いドラマーも増えた気がする。
バンマスや舞監の声も全てマイク越し。聴こえないと皆んなカリカリモード(笑) 皆んな耳塞いでるから。一緒にやるプレイヤーとしては結構深刻な問題
では一体何故これが流行し、どんな人が付けるべきなのか… 次回へ続く
日々の思いを綴ってます。趣味の事、音楽や楽器の事、そして今までの経験の事。何かの役に立てれば嬉しいです