海外でのトラブル(6)ホテル内の謎@フィレンツェ、バンコク
● イタリア ホテル浴室内の謎の紐 ●
友人とイタリア縦断旅行をした時のこと。
最初に入ったのはローマで、その後フィレンツェ、ヴェネツィアと北上しました。もう10年以上前になります。
ローマのホテルは割と新しめのデザイナーズホテルのようなところ。
フィレンツェ、ヴェネツィアは昔ながらの欧州伝統的な古い作りのホテルでした。
フィレンツェでは、私が最初にお風呂に入ってバスタブにつかります。
すると何やら謎の長い紐が天井近くからぶら下がっています。
写真のように、説明も何もありません。
”これって洗濯紐だろうか?”
時々浴室内に収納式の洗濯紐を置いているところがあります。
取り敢えず引いてみましたが、それ以上紐は出てきません。
反対側にも紐の受け皿のようなものは見当たりません。
何なんだろう?これ?
お風呂から出たら、友人が、
「お風呂で何かあった?」
と聞きます。
私が入っている間に、スタッフが訪ねてきて、
「何かありましたか?」
と質問したそうです。
「特に何の問題もない、さんきゅう」
と言って帰ってもらったそうです。
そうか、緊急時呼び出しベル(Emergency string)だったのか!
調べてみると、欧州、特にイタリアでは法令で決まっているのかどうか分かりませんが、浴室内に必ずこのように、だらーんと長い呼び出し紐を下げているとのこと。
場所によっては、我々が泊ったところのように、説明書きが何もなかったり、「In case of emergency」と書いてあったり、テープで封印したりしてたりと、様々なようです。
どうやらこれを誤って引っ張る旅行者は、ダントツで日本人が一位とのこと。知らなきゃ洗濯紐と間違えてハンカチぶら下げたりしてしまうと思います。
● タイ・バンコク ホテル内の謎のボタン ●
バンコクが一年で1番暑いといわれる5月に出張した時のこと。
ウェスティングランデ・スクンヴィットに泊まりました。
(高級ホテルの類だと思います。お客様が負担して泊めてもらいました)
ホテルの部屋の中に、謎のボタンが並んでいます。たしかベッド横のパネルの中だったと思います。
(なにせ10年以上前なので設置場所はよく覚えてません。入口近くだったかもしれません)
そのなかに、掃除機のマークがついたボタンがあります。
他にもベッドのマークのボタンとかもあったと思います。
「ははん、これはあれだな。高級ホテルだから、今、流行りのルンバがどっかから出てきて、自動清掃してくれるボタンだな」
とあたりを付けて押してみましたが、何も起きません。
なんだこれ?
と悩みましたが、お客様先では朝から夕方まで詰めっきりで仕事なので、夜帰るまで忘れていました。
夜、出張で一緒だった日本人数人と食事して部屋に戻ると、部屋を掃除した跡があります。
「なんだと。Please Clean Up Room とかの掛札出してないのに!」
到着してすぐスーツケースを開けて、いろいろなものをサイドボードの上に出しっぱなしで出かけたので、ちょっとムッとしました。
(カップ麺とかお菓子とか広げてました)
が。
よくよく部屋の中を見ると、
「部屋を掃除してください」「起こさないでください」
などの掛札がどこにもありません。
そうか、あの掃除機マークは掛札がわりに、押すと部屋の外にランプとかで知らせるんだな、とようやく理解しました。ボタン押して部屋の外に出てみると、確かに小さくライトが付いてます。
これも、何か説明が欲しいな、と思った出張でした。
ちなみにこのホテルでは屋外プールがありました。
まさかここまで暑いとは思わなかったので(最高気温35.6° 最低気温27.4°)、水着なんて持ってきてません。
同行した若者の同僚は、
「下着がボクサー型パンツなら、それで泳げばいんですよ。
ぼく昨日もそうしました」
というので、私も下着(ボクサーパンツ)で滞在中毎日夜に入ってました。
暑い時期のバンコクで、プール付きホテルに泊まる場合は、水着を持って行ったほうが良いです。