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Ten 親に干渉されないお泊まり

一人暮らし。

それは私が3年前から夢に見ていたことでした。
家を出なければそれは色んな意味で。

将来のためにしっかりしておきたいのもあるけれど、家を出たい理由の一番は多分親の干渉から離れたかったから。

私が泊まりたいと言い出したのは大学の頃
決して許された訳ではないけれど

声優養成所の彼
年上のバイト先の彼
そして遠距離をしていた愛知の彼

実は何回か泊まったことがある。
母親にはダメと言われても。
ダメと言われつつ泊まっていた。
まあ、いつか泊まりが禁止になるのは目に見えていたが遠距離恋愛をしていた時に泊まりはだめだとはっきり言われた。

そして、28になった今
何度泊まれないから親と喧嘩をしたことだろう。何度泣いたことだろう。25の時に付き合った彼と泊まれなくて悔しかった思い出がある。今思えば別れたから泊まらなくてもいいけど当時は勿論悲しかった。

去年別れた彼にも泊まりがだめなこと驚かれたし残念がられた。でも私は実家にいる以上親の言うことは聞かなければと反発しまくった結果そう思った。だから、これは妥協できないことだった。と同時に家を出なければ丸1日過ごすことはできないんだと知った。

周りは当たり前のようにおうちや旅行で泊まっている。悔しかった。

でもやっと私には家を出るという選択肢が生まれた。私の家は少し複雑で色々ある。そこはプライベートだから省略するね。

とにかく家を短期間出てみようってなった。

二週間のウィークリーマンション
親がその費用は出してくれて
あとは二週間は自力で生活する。
そう約束した二週間が始まった。
勿論仕事を続けながら。

話はそれるが
アパレルで働いている。しかし肉体労働と
上司の厳しさで転職を決めていた。
だから私には引越と転職活動両方を
5月にはしようと思っていた。

二週間でもわくわくした。
不安もあったが、念願だったのと
彼といる時間が一気に増えると思った。

キャリーケースに荷物を入れ
がらがら引きながら
マンションに向かった。

部屋に入ると正直狭かった。
やっぱちょっと寂しかった。

着いてからまずはスーパーで夕飯や買い出し。
TVをつけながらごはんを食べ、お風呂に入る。

彼は近くに住んでいた。
これは私が住みたい場所と近かったから偶然である。そして一日目の夜、来てくれた。

正直一日目は疲れていてよく覚えてないんだ。
でも君が来てくれてほっとしたのは覚えてる。
一緒に寝たけどほんとにあまり覚えてない。

二日目ヘルプのお店だったのでそちらへ出勤。物凄く眠かったし辛かった。
でも彼が迎えに来てくれた。二人で夕飯を外で食べて、やっと一人暮らしの実感がわいてきた。起きて家事をすること、帰って家事をすること。二人で帰り道にアイスを買った。

憧れていた夜のコンビニで買ったアイスを
家で二人で食べる

それがどんなに幸せか

一人暮らしで頭がいっぱいだったけど
この二週間きっとあっという間に終わるんだろうなって思った。

そして夕飯を時には作ってくれたり
はたまた私のマンションの下のお店が
ぷち火事?になってパニックになったり
ほんと大変だった。

それでも一人で過ごすのも
行きの道が変わって新鮮なのも
いつ彼に来てもいいよと言える環境があるのも
幸せだった。

ある晩、二人で夜更かしをした日があった。
その時ベッドで二人で寝転んで
映画を見たり、音楽を聞いたり
たわいもない話を沢山した。
彼が合唱が好きなことも知れた。
そんな夜が愛しかった。

休みが被った日は勿論デートした。
前日疲れで腹痛になったので
おなかに優しい野菜を食べたり、
カフェに行ったり、星の写真家の展示を見に行ったり、帰り夕飯を買って駅から夕日を眺めたり。きっと一緒に暮らすってこういうことなんだって。 
いつもは待ち合わせをしてばいばいって解散する。 でも一緒に帰って今日は何を見るとか、後で何をしようとか携帯をいじる暇がないくらい充実した時間が流れた。

何度も言うが部屋は狭かったし
慣れない家事は大変だった。
そんな私を頑張ってるね。と褒めてくれた。
彼と付き合ったばかりなのにこんなに支えられてありがたかった。彼の生活も見えたし、
私がすることを本当に全部見守ってくれる。
手伝ってもくれた。

そうそうストレッチを私がYouTubeを見ながら始めたら彼も始めて今では私よりストレッチにはまっている。

親に干渉されない。それは私がずっとやりたかったことでもあり、自由に恋愛ができるのが凄く幸せだった。

転職活動の面接を二週間で何個か受けたり、
家の布団で寝たいと駄々をこねたり
二週間色々あった。
疲れた日は古い電子レンジで温めたカレーをこぼしたりもして凄くなえた。
でも彼が半分以上来てくれたので半同棲を楽しみながらできた。

仕事もなんとなく楽しくできた。
疲れたけど。

荷物を前々日から少しずつ持ち帰っていた為、
実家に寄ったのは二週間のうち三回。
でも、泊まることはせずきちんと一人暮らしの家に帰った。というか帰らされた。

最終日の前日、近所のスシローに行った。
やりきったぁぁって嬉しかったのと同時に彼がいなければ乗り越えれなかった。
沢山わからないこと聞いたし、寂しくなかったのは彼がいてくれたからだ。
私の中で彼の存在が今までよりいや、今までのどの彼氏よりこの時大きくなった気がするんだ。

二人で過ごした約一週間。
凄く大事な時間だったと思える。
私のどんな姿でも受け入れてくれるって確信した。大好きを超して愛してる。
私のパートナーになってほしい。

家を出た私は
きっと自立の気持ちと同時に
まだ未知であり憧れの結婚というものに
少し近づけたのではないかと
この二週間で思った。

彼も凄く幸せだったと言ってくれて
早く一緒に住みたい気持ちが増したそうだ。

私達の間に絆が生まれたなって
思えたんだ。


ちなみに帰る最終日雨がすごくて
荷物もすごくて
朝ごはん買うの忘れていて
荷造りは前日深夜ばたばたで
荷物が多いのにタクシーが空いてなくて
がらがら引きながら帰った訳でありますが
掃除も大変でしたし、
うん、次引っ越すときは業社に頼もうと誓いました。 と言っても、ウィークリーは最初で最後の思い出です。物凄く疲れました(笑)

to be continued…


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