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清夜に響くブルーライン6曲目

それから私はかずくんと少しずつ会話がふえていった。朝のおはよう。放課後のまたね。
その二言が増えただけでも嬉しかった。

一週間後、ダンスの練習が始まった。
2時間とって練習。
校庭に集まった。

爽やかな夏の風が吹く。
少し暑い。
午後は校庭が日陰になるのでその時間を狙っているのだろう。

ダンスは一曲を
一年全員で踊る。

音楽が流れた。
これは、私の大好きなMrs.GREEN APPLEだ
曲名はライラック

青と夏の主人公が大人になった歌のようだと
PVを見て思った。

簡単な振りなので楽しんで踊るようにした。
すると、彼の姿が見えなかった。
あれ、かずくんがいない…

もえちゃん!ふと振り替えると私の後ろにいつも座っている可愛い子がいた。

「私の名前!」
「後ろの席だから名前見えるよ!あ、ストーカーぽかった…?」
「ううん!そんなことない!嬉しい!」
「よかったあ、あたしは橘 るるか!るーかでいいよ!」
「るーかちゃん…可愛い」
「私、モデルのお仕事してるの!今はそんなに仕事入らないけど秋に雑誌の撮影があるんた!だからダンス習えないときもあって、よければ教えてくれないかな!」
「モデル!?うん!いいよ!」
るーかと仲良くなった。
彼女はTV出演はまだなく雑誌の読者モデルをやっていてたまに学校を休むそうだ。
だからこんなに可愛いのか。

「ところでさ、あの、探してる人がいて」
「探してる人?」
「うん…私の前の席の…」
「あ、もしかして!」

そう指差した先には。

彼が音楽にのせて

空に向かって

跳んでいる姿が。

うわ…すご…
「チア部だよね!?」
「かっこいい~!」
「たかーい!」

周りから沸き立つ歓声

あれがかずくんのチア…かっこいい

「うわぁあのジャンプすご!」
るーかが言った。

彼のジャンプは自由を感じた。
夏の青い空に届くような。
一瞬だけど私にはスローに見えるくらい。
きれいな形だった。

どうやらチア部一年が集まって前で踊る出番があるらしい。
それはバックダンサーなんかしてる場合ではなく私も正面で見たいと思った。

to be  continued…

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