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やっぱり名作〜《応答せよ1994》

《賢い医師生活》で出会ったユ・ヨンソクと《三食ごはん》で出会ったソン・ホジュン、《花郎》のコ・アラ出演と知って観ました。


(画像はGoogle検索結果のスクリーンショットです。)

観た後で、《応答せよ〜》シリーズが三部作で、1997〜1994〜1988の順に製作されたと知った私は、自分の衝動性を反省しました。

【賄いつき下宿】という懐かしさ 

私の学生時代(40年前)でも、もう賄いつき下宿に住んでる同級生はいなかったと思う。

娘コ・アラの進学と父親のソン・ドンイル(プロ野球のコーチ)の移籍に伴って一家でソウルに移ってきた家族が空部屋を下宿にして、地方からやってきた学生たちと生活をともにする。

父親の友人の息子チョンウは医学部生で、年上だけどせっかくだからとやはり住みこむ。

下宿生のバロの従兄弟がユ・ヨンソクで野球部の寮生だけど、居心地がいいのともう一つの理由でこの下宿に入り浸ってる。

母親のイ・イルファは下宿生たちがお腹を空かせたりしないようにとの思いが強すぎて、作る食事は美味しいけどいつも量が多すぎる。

そして三部作の共通テーマ【誰がヒロインの夫に?】を解明していく形でストーリーが進行していく。

全員のラブラインも、男子学生(ホジュン)の兵役義務中の様子も、丁寧に描かれている。

そして散らばった伏線とその回収、観るものをミスリードするための小さい布石も、緻密だ。

イ・ウジョン&シン・ウォンホのさすがのタッグだ。

1994年当時の韓国の
ファッションや出来事が見事に再現されてる

当時の韓国のアイドルや、サッカーのワールドカップでの韓国代表の活躍、ポケベル、電話ボックス、家の電話、ブラウン管のテレビ、カセットテープなどなど、よく揃えたもんだ!と美術・小道具・衣装さんの熱意と執念を感じた。

私が覚えてるのは1997年のIMFの通貨危機だ。
隣国が経済破綻しかけてIMFが介入したというのは、日本はちょうどバブルが弾けてしまって景気が冷え込んだ頃だったので、子育て真っ最中だった私ですら気になった。

そのせいで、ソン・ドンイルは投資したお金を失い、学生たちは就職難に陥る。
「こんなはずじゃなかった」な社会のムードなどもヒリヒリするように伝わってくる。

でも『こんな事で私たちはへこたれない!』『どんな状況になっても生き抜いてやる!』とのコ・アラの独白は、コロナ禍の今にも通じるなあと思う。

そう!
どんな状況であっても生き抜いてやる!

自分でそう決めて、前に進む以外にないのだ。

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