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おすすめクラシック曲まとめ

たこわささんがジャズのおすすめまとめを作ってくれたので、
「クラシック曲のおすすめまとめ作って」
というリクエストに応えることにしました。とは言っても、私は正直クラシックに詳しいというわけではなくて
・名曲喫茶に行くのが好き
・数年間名曲喫茶で、ウェイトレスしながら好きなCD選んでかけていた
くらいのもんです。

なので、喫茶店で流すのに適した音楽、季節に似合うと思う音楽、個人的な偏った趣味の選曲にはなるので、最初にその旨、書いておきます。

<クラシック>

■シューベルト ピアノ五重奏曲『鱒』

働いていた名曲喫茶は、一階の壁一面がガラス張りの窓で、ガラス越しに高瀬川が流れ、木屋町の通りとその上の桜並木が見上げられるロケーションでした。
春の桜の咲く季節、京都は観光客が溢れかえる季節でもあるのですが、春先の黄味を帯びた柔らかい光と希望に満ちた明るさに、一番似合うと思っていたのがこの曲です。春先によくかけていました。


■ドビュッシー ピアノ曲集「映像(Images)」

第一集の「水に映る影」がもんのすごい美しいです。(『水の反映』とも訳されています。)
「運動」もダイナミックで美しくて好き。繊細で静かで空気に色を付けていくような音楽なのに、集中力を削ぐような主体がないところがいいです。


子供の頃ピアノを習っていて、でも結局弾けなかった私は、個人的な趣味として、CDを流しながらピアノ譜面を見比べるという趣味があって、弾けもしないピアノ譜を何冊も持っているんですが、この動画はそれを画面上でやってくれるのでありがたい。大好きです。同じ趣味の人っているもんですね。

■ドビュッシー ピアノ曲集「版画(Estamps)」の中の「雨の庭」

またこれ反復が激しい曲なんですが、薄暗い昼下がりの景色に雨粒が落ちてくる情景が見えるようで大好きです。個人的に同題の短編小説を書いたことがあるくらいに好き。

■バッハ 無伴奏チェロ組曲

チェロ一つでメロディーを弾き続けるやつです。穏やかで無限に聴ける。喫茶店の室内で流すと、空間を整えてくれるような気がしていました。
高すぎない音程のチェロの音、ピアノやバイオリン、他の楽器に比べてみても、一番安心する気がします。

■バッハ 平均律クラヴィーア組曲

ピアノ習ってる頃に知っていたかった曲。延々と聴ける美しい曲。この曲なら弾けるようになりたいと練習がんばれたような気がします。私がピアノ脱落したのは、「弾きたい」と思う曲が見つからずに、強制される反復練習が全然好きになれなくてさぼる理由を必死に考えるルートに入ったからだと思うんです。勉強も同じですよね。

■チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

オーケストラものではこれがダントツに好きです。
パートごとの音の挿入が見えやすく、全体が一つにまとまって、どんどんテンションが上がっていくのが分かります。
どこが好きって、美しいってのはまあその通りなんですけど、ほんとにどんどんテンション上がりまくっていくのが痛快。バカ騒ぎみたいなテンションの上がり方します。
曲の流れ全体を把握したら、「次この音来るぞ、来た!(テンションバカ上がり↑)」というロックバンドのツアー全通するのと同じ音楽の楽しみ方ができると思ってます。

■ショパン 華麗なる大円舞曲

華やかでテンション上がる曲と言えば。

■ヨハンシュトラウス 青く美しきドナウ

序盤の注意深く音を出して、それがどんどん厚く強く重なっていくところが、好いです。
華やかさと美しさの安定感。

■ワーグナー ニュルンベルグのマイスタージンガー

ワーグナーの曲聴くと、「オーケストラって凄いな~~~~」と思わされます。
一つ一つの楽器が生音で、それが百以上重なって、コンサートで見ると、どこでどの音が音だしているのかってのがわかるから、全方位からの音の重なりを追っていると、
(人間一人だとできないことでも、百人いればこんなことできちゃうんだな~~)
っていう気持ちになります。
この動画、指揮者の人の動きにもフォーカスしていて、全体統率の指揮ってこういうことか~~とも思えてとても好いです。

■エヴァンゲリオンに使われたクラシック曲まとめ

があったので貼っておきます。すごく便利。
よく耳にするクラシック曲網羅されてる感じ。。


ここから現在、生きてるピアニストの人たち(私の推し)です。

<現代>

■Chilly Gonzales SoloPiano

ゴンザレスさん、出てるCD全部買ってるし、ドキュメンタリー映画も映画館に見に行ったくらいには好きです。
サティーやドビュッシーの曲の静けさ、暗さ、不穏さ、美しさが好きな人には全力でおすすめします。


もともとラッパーなので、打ち込み重ねてピアノ前でラップ始めたりします。めちゃかっこいい。

映画の予告編も貼っておきます。
現在「狂気の天才」と言われるゴンザレスさんも、そこに至るまで試行錯誤と失敗と大暴れの経路があったんだなあと人生について考えさせられました。

■多和田吏 イーハトーヴォ賛歌

スーパーファミコンソフト「イーハトーヴォ物語」の主題曲です。
岩手を舞台にした宮沢賢治の物語を追う作品の音楽なのですが、これだけ美しいピアノ曲って、聴いたことないなと幼心に衝撃を受けて以来ずっと好きな音楽です。
最近になって、コンサートをやっていたということを知って、「行きたかった…」と崩れ落ちました。

■高木正勝 One

大地から澄んだ水がぐんぐん湧き出しているイメージの曲。曲の力強さと説得力がすごい。
CMとかアニメの音楽を沢山しているので、耳にしたことのある人も多いのではないかと思います。コンサートも一度行きましたが、めちゃ良かったです。


オーケストラと組んでいるこちらの曲も、生命力が凄い。


ピアノってこんな弾き方できるんだなあと驚きました。

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