マリエリ

音楽、バンド、喫茶店、バーなど、素敵なものの素敵なところを、伝わる形にしておきたい。紹介記事を書きます。

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【歌詞意訳】ENA/GIVEN BY THE FLAMES

日本語訳してみて驚きました。。 すごい壮大な物語が浮かんできていて、 ちょっと細部が分からないですが、 ただひたすら美しいことは分かる、、という。 この世が終わろうとする時に、人間ではない特別な生き物ENAと 二人きりで語りかけるシーンです。 語り手は人間で、この後死ぬことを覚悟していて ENAに自らの魂を食わせて、自分を記憶して欲しいと祈っている状況。 ENAの首を落として中身を抱き締める、ということは 首があることで封印されているものを開放し そのせいで自分は死ぬけ

    • 【歌詞意訳】ABADDON/GIVEN BY THE FLAMES

      アルバム「13」収録のABADDONです。意訳考察していきます。 聞きやすいメロディーなのに、すごい殺伐としていました。 「We made a deal~」の箇所のメロディーの強さが印象深くて 歌詞を読んでみて「こんな歌なの?!」と驚いた曲でした。 これは「俺たち」として、この世に生きる全員なのかなと思います。 これは戦場であるこの世で「俺たち」を駒のように使う存在(アバドン)かもしれないですね。 「奴ら」=「俺たち」で 無為な死を奨励して、死体に尊厳だけを与える約束を

      • 【歌詞意訳】Devil's Dozen/GIVEN BY THE FLAMES

        EP「SALEM」より、ライブでよくやってる美メロ曲Devil's Dozenです。 タイトルの読み方は「デビルズ・ダース」だそうです。 EP歌詞カードに公式和訳・作者コメントがついていることに気付いたので、そのまま引用、考察とさせていただきます。 この曲のいうところの「お前」がどういう存在を指すのか?について 作詞者コメントの を併せて考えた時、個人的に浮かんだのは実家で同居していた祖母でした。 個人的な話をして恐縮なんですが、祖母は私を支配する人で 気に入らないこ

        • 【歌詞意訳】OROBAS/GIVEN BY THE FLAMES

          アルバム「13」よりOROBASです。 めっちゃ怖くていいですね!最高。 しまっちゃうおじさんみたいなこと言ってる(すみません) 誰にでも向けられる恐怖ではなくて 「君」に対する愛と執着があるなと思いました。 関係性に物語性があるというか。 静かに語られるところも、マザーグースみを感じました。 MV拘束着着せられて叫んでるところも背景を想像させて良。 「I’ll kill you」って多分これ、憎しみじゃなくて愛だもんな。 これも物語性あって、映画にしてほしい。 「君

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          【歌詞意訳】SIREN/GIVEN BY THE FLAMES

          リリックビデオの和訳をします!! これはすごくわかりやすいんじゃ、ないかなと思います。 ブギーマンは、世界各地で「子供が怖がる怖い存在」の概念の総称で、よくホラーのモチーフにもなってる気がします。 日本だったらなんだろう、「言うこと聞かないと夜中に鬼が食べに来るよ」「口裂け女」とかそういう怖い話だと思います。地域にもよると思うんですけど。 で、SIRENの歌詞は、素直にホラー直球な、ブギーマン視点の「子供を怖がらせる存在からのメッセージ」だなと思いました。 大人になっ

          【歌詞意訳】SIREN/GIVEN BY THE FLAMES

          【歌詞意訳】FORNEUS/GIVEN BY THE FLAMES

          アルバム「13」収録のフォルネウスです。 すみません、和訳してみたものの、、 の3パートのつながりが分かりませんでした、、、、 ①はフォルネウス(悪魔の形を借りた)主観? 魂を奪われたというのが、どういう状況かわからない、 仕事や生活に忙殺されている状況? 時間ができたら(魂を取り戻したら)やりたいことを実現するぞ!って意味かな、、 あ、冒頭の「下手に考えるよりも、現実を見ろ」ってそういうことか。 忙殺されている(魂を奪われている)中で下手に考えるよりも 自分の置かれ

          【歌詞意訳】FORNEUS/GIVEN BY THE FLAMES

          【歌詞意訳】BRING ME BACK/GIVEN BY THE FLAMES

          歌詞をちゃんと読んで、大好きになった歌です。和訳と考察していきます。 英語で何となく「そっか、Bring me backかあ」と 分かった気になっていた曲ですが、 和訳してみると、「こんな内容なの?優しい、、、!」と 改めて驚いた曲です。 フラットでドライに口ずさまれる「Bring me back」は 「目を覚ませ」って意味かもしれないですね。 対象としては、「生活に埋没して忙殺される自分」に対して 俯瞰の立場の「誰か」が助言を与える、という内容かなと思います。 生活

          【歌詞意訳】BRING ME BACK/GIVEN BY THE FLAMES

          【歌詞意訳】RONOVE/GIVEN BY THE FLAMES

          「PURGING NIGHT」「P.I.P」「NEMESIS」に続き、GIVEN BY THE FLAMESの曲「RONOVE」について、考察をしようと思います。 <追記>この曲、EPに公式和訳と作詞者コメント載ってるのに気づいたので、下記引用させていただきました。 他の詞に比べてシンプルだと思いました。 ロノウェ(悪魔)が人にもたらすものを描いている、ということかなと思います。 悪魔に魂を売って、私利私欲の望みを叶えても 結局幸せな死を迎えることはできないという話かな

          【歌詞意訳】RONOVE/GIVEN BY THE FLAMES

          【歌詞意訳】NEMESIS/GIVEN BY THE FLAMES

          前回「PURGING NIGHT」「R.I.P」に続き、GIVEN BY THE FLAMESの曲「NEMESIS」について、意訳しようと思います。 個人的には、「NEMESIS」っていうタイトルが そもそもなんて意味だろ?(大学受験に出てこない英単語だな)と いうところで思考停止してたので ちゃんと概要把握できて、和訳してみて良かったなと思っています。 フラッシュバックするような記憶の中の亡霊は そのまま消えるのを待ちながら生かしちゃっていますが ちゃんと「倒すべき相手

          【歌詞意訳】NEMESIS/GIVEN BY THE FLAMES

          【歌詞意訳】R.I.P/GIVEN BY THE FLAMES

          前回「PURGING NIGHT」に続き、GIVEN BY THE FLAMESの曲「R.I.P」について、意訳と考察をしようと思います。 MVでは廃墟に巣くっている悪霊が終始歌詞を叫んでいて、 悪霊に襲われるメンバー5人としてのWillian(キャップを被った姿)が MV内で歌っていないというのがポイントなのかなと思います。 地縛霊の姿を借りて、苦しみと怒り、 憎しみと絶望を描いている歌詞なのかなと思います。 それが誰にも理解されない孤独と悲しみも。 心が折れそうにな

          【歌詞意訳】R.I.P/GIVEN BY THE FLAMES

          【歌詞意訳】PURGING NIGHT/GIVEN BY THE FLAMES

          前回記事で紹介したGIVEN BY THE FLAMESの曲「PURGING NIGHT」について、意訳と考察(に加え作詞者・Willianに確認した内容補足)をしようと思います。 周囲に言われるまま従ってきた主人公が「悪魔を飲み込む」ところから 歌が始まります。 この曲、英語の歌詞を読んだ初見の解釈としては 「言いなりにされてきた人物が、悪魔を飲み込んで、その力によりこれまで自分を蹂躙してきた世界が粛清されて行くのを見守る」 というホラーな復讐の歌なのかなと受け取ってい

          【歌詞意訳】PURGING NIGHT/GIVEN BY THE FLAMES

          秋に聴きたくなった曲

          肌寒さから来る心細さや、乾いた空気と昼間の光の明るさ、空の青さから、センチメンタルで美しくて鬱っぽい曲を集めました。 自信も誇りも持てなかった若いころに聴いていたものも多いです。 ◇ Agnes obel  riverside デンマーク・コペンハーゲンのシンガーソングライター、agnes obelの声と音世界の冷たさ、歌詞の心細さや不穏さで一番に思いつくのがこれ。 一人になるために川に行き、「川の奥深くで全てが引き裂かれているのを見る」歌です。 Sleepingdo

          秋に聴きたくなった曲

          【GIVEN BY THE FLAMES】ホラーとメタルが好きなあなたへ

          タイトルを見て興味を持った諸兄は、まずはこのビデオを再生して欲しい。 R.I.P サムネイルの画面に映る本物の悪魔みたいな風貌のボーカルが、このバンドのフロントマンであるWillianである。 この存在の説得力に圧倒された人は、メタルコアに親しんでこなかったとしても、きっと彼らが音楽で描くものを好きになると思う。 廃墟に迷い込んだバンドメンバー5人が、悪霊やらお化けやらに遭遇して逃げ回るこのMV、MVでホラー映画をやろうとしていて、もうそこで大好きなんですけど、化け物役

          【GIVEN BY THE FLAMES】ホラーとメタルが好きなあなたへ

          【喫茶店紹介】画廊喫茶Zaroff/退廃と美学の潜む五差路

           以前より、画家である友人たちの展示が度々行われる場所として、その都度訪れていたザロフの記事を改めて書こうと思った時、この場所を正しく (正しくというにも個人的な印象が入るものなのでどうしても語弊を含んでしまうものではあるけれど、私個人の受ける印象を誤解なく伝えるという意味での正しさとして) 伝えるために、はて、何という言葉が『相応しい』かしら、と考えてみて、掲題の言葉を思いつきました。  ザロフは京王新線初台駅より数分歩いた場所にある小さな画廊喫茶です。  『凛とした』と

          【喫茶店紹介】画廊喫茶Zaroff/退廃と美学の潜む五差路

          【喫茶店紹介】純喫茶キラーズ/志を同じくする人に雨宿りを許す傘のような場所

          何かの帰りに「まだ時間が早いし、キラーズに寄って帰ろうかな」と思いつくことがある。 そういう日は、人が多い場所に赴いたのに、誰とも打ち解けた会話を交わしていない日だったりする。 以前は、こういう時、自宅近くのバーによく足を運んでいた。 コンサートを見た後、映画を見た後、観劇の後など、何かを考えた日。 誰かに何かを聞いて欲しい時。 家に帰って一日を終える前に、今日思ったことを整理したい時。 キラーズは、純喫茶(お酒を出さない喫茶店)を冠するだけあって、お酒を供さない。 背筋

          【喫茶店紹介】純喫茶キラーズ/志を同じくする人に雨宿りを許す傘のような場所

          【日本料理店紹介】ふぐ舗・にしぶち/人と食べ物がくれる生命力を思う場所

          にしぶちは、東京・阿佐ヶ谷にある「ふぐ・日本料理店」だ。 「ふぐ舗・にしぶち」は法事やお食い初め、食事会などのきちんとした場として愛されているお店ではある。 私自身、「にしぶち」と出会うまで、ふぐは法要など「きちんとした」親戚の集いなどで数度食べた経験しかない高級食材であり、縁遠いものだった。 「自分のお金で、ふぐを食べに行ったことはありますか」 と聞くと、YESと答える人は多くはないと思う。 薄給の会社員である自分にとって、丁寧な美しい日本料理を提供する料理店は格式が

          【日本料理店紹介】ふぐ舗・にしぶち/人と食べ物がくれる生命力を思う場所