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サダカとザカート

サラームアレイクム!
みなさん、こんにちは。
日本人ムスリマのマリヤムです。

本日は、
イスラム教の募金システム
サダカとザカートについて
お伝えしていきます。

ザカートって?

ザカートとは、
イスラム教の5行である
信仰告白(シャハーダ)、礼拝(サラート)、喜捨(ザカート)、
断食(サウム)、巡礼(ハッジ)のうちの1つです。

義務として課せられており、一定の条件を満たすものは
毎年ザカートを行う必要があります。

ザカートをすると、
分け合う、助け合うことで人をケチになるのから守り、
貧しい人に権利を与え、
社会もきれいにしてくれるといわれています。
(貧困、犯罪が減る為)

ザカートを支払う義務がある人

支払いが義務になるには一定の条件があり、
・ムスリムであり
・知的能力がある
・思春期を迎えている
・自由である
・お金もちである(ニサーブと呼ばれる一定の金額以上を保有していること)
といった条件の下で義務が発生します。

ニサーブとは、
ザカートが義務にならない最低貯蓄額のことを指し、
金だと87.48グラムの時価
銀だと612.36グラムの時価
どちらか低い方の金額となります。
日本人であればほとんどの人が所有している金額になります。
金や銀でなく、羊などの家畜でも換算できるので気になる方は
調べてみてくださいね。

誰でも受け取れるわけではない


支払う側に条件があれば、もらう側にも条件があります。
・心をイスラームに近づけたいもの(入信したばかり)
・旅人
・貧しい人
・解放の為にお金を必要としている人(奴隷、捕虜)
・借金をしている人
・ザカートの支払いに携わっている人(みんなからとりまとめなどを行う人)

また、渡すことができない相手もいます。
・子供、孫、配偶者、両親(元々、扶養の義務がある為)
・預言者の子孫
・金持ち
・反ムスリムの人
・ジャーミーの建設費など
は受け取ることができません。

では、いくら支払うのだろう?

ざっくり言うと
先ほどお伝えしたニサーブの最低ライン以上の財産を
1年以上保有していれば、その額の2.5%をザカートとして支払います。

財産と言っても人により、
家や車、現金など様々あると思いますが
生活必需品(家1つ、車1台など)は財産にカウントされないので
財産から生活必需品と借金を差し引いた金額の2.5%をザカートとして支払う
ようになります。
詳しく計算されたい方はお近くのモスクまでお問合せください。


では、サダカとはなんだろう?

ザカートは支払わなくてはいけないものですが、
サダカとは、
アッラーに喜んでもらう為に寄付をすることです。

金銭だけでなく、
優しいことばや良い言葉
笑顔で優しく接する
道の上の邪魔になるものをどかす
植物を植える
ということもサダカにあたります。

素晴らしいですよね。

私は、このサダカの文化が大変気に入っています。
お金がなくても、貧しくでも
いつでも誰かのためになることをするという考え方が
大好きです。

本日はザカートとサダカについてお伝えしました。
私も、たくさんサダカして暮らしたいと思います。
それでは、また。
サラーム!

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