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うつわを使う前にすることあれこれ

うつわをご購入されるお客様に、「使う前に一度目止めをしてみてくださいね」と包みながらお会計しながら早口で説明してしまう私です。

今日はその【目止め】について詳しく書いてみようと思います。

陶器のうつわは目に見えない凹凸がたくさんあってそこに食材が入り込むとカビやシミの原因になります。そうならないように米のとぎ汁などでコーティングすることを目止めと言います。


準備するもの。
・大きめな鍋
・米のとぎ汁
・布巾

鍋底にきれいな布巾を敷き、その上にうつわを入れ、撹拌した米のとぎ汁をうつわがかぶるぐらい入れます。うつわを重ねて行う場合は、うつわの間にキッチンペーパーや白無地のふきんを挟むなどして、うつわ同士のぶつかりを防いで下さい。


弱火から中火で沸騰させた後、沸き立たせないように弱火で20分ほど煮沸します。グツグツ煮てしまうと鍋底や食器同士がぶつかり、割れる恐れが、ありますので注意してください。

火を止めた後は、そのままうつわをつけたまま冷まします。冷めたらうつわを取り出し洗います。乾いた布で拭き自然乾燥させます。

うつわは充分に乾かしてください。水分が残ったまましまうとカビの原因になります。

なお、lHをご使用しての目止めはガスコンロと違う点がありますので注意が必要です。

IH調理器の加熱方法では、鍋に直接うつわを置くとうつわの一部分が熱せられ、うつわの中での温度差が生じやすくなります。すると温度差によるひずみが生まれ、破損してしまう場合があります。

先程ガスコンロで目止め中に実際に温度計を使ってあちこち測ってみましたが鍋の場所でかなりの温度差がありました。IHの場合はさらに温度計が生じるようです。

ですので、手順としましては、鍋底とうつわの間に空間をつくる鍋底に布巾を畳んで置き、鍋底とうつわの間に2〜3cmの空間をつくり、その上にうつわを置いていきます。うつわを重ねる場合も必ず間に布巾を挟んでください。

水が対流しやすくなる鍋底とうつわの間に空間をつくることで、鍋の中で水が対流しやすくなり、うつわの一部分の熱せられることを防ぐことができます。

簡単です!
この一手間で長くご愛用いただけます。
ぜひ実践してみてくださいね!

店舗は土日祝日オープンです。
21(日)は私不在ですが陶房は開いていますのでそちらからよろしくお願いします。
23日祝日はオープンです!
昨日窯出ししたので在庫充実中です。
ではまた。

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