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あなたのその「こだわり」は売り物になりますか?

「私はこれをやりたいです」という意思表明はとても大事なもの。ですが、それって「売り物になっているのかと客観的に見たことはありますか?」と問いたくなることが続いてました。

自分のやりたいこと、というのは世間からしたら「詳細は省くが結論だけ言うとアウト」であることがほとんど。誰でもできるような仕事であるとしても、それを真面目に誠実にこなしてきた経歴があるということのほうがずっと価値があったりします。

実際に私が遭遇した事態は次のようなことでした。かなりフェイクを入れていますが、創作ではありません。

ライターを名乗る人から「Twitterやnoteにコラムを書いていて、noteではかなりスキをもらった経験があります。そちらでエッセイを書かせてください」という売り込みがあり、拝読したところこちらが求めているタイプの文章ではなく、文章力も不安だったので丁重にお断り。
そして後日「私をソデにしたことを後悔するはず」といったツイートを見てしまいました……。

この人のやったことは例えて言うなら、オタク情報サイトに「あたしの知ってるハイレベルなファッションブランド情報を掲載させろ」と言ってるような行為です。いや、ファッションブランド情報のほうがまだよかったかも。

こちらはエッセイを掲載する予定はない媒体ですし、そういうテキストを求めるところもあるでしょうに、なぜうちに?ほんとにうちのサイト見てる?と疑問符がたくさんつきました。

そもそもエッセイやコラムは本来、有名人でないと読まれないものです。大泉洋が書いたエッセイだったら大勢の人が読みたくなるでしょうが、無名でTwitterやnoteでちょっとバズったというだけの人のエッセイ、内容がよほど炎上案件であるなら別ですが、読みたいと思うでしょうか。

恐らく自分のことが客観的に見えていないし、自分のやりたいことにこだわりすぎて苦しんでいる人なんでは……と思いました。

どんな仕事でも言えることですが、今活躍している人が「自分の好きなことを表現して成功している」ように見えるのは完全に勘違いで、ほとんどは、以前から多くの人に求められていることを粛々と積み上げて来ているのです。ヒットメーカーほど、自分のこだわりをゴリ押しすることはなく、柔軟に周囲の意見を取り入れてよい作品を作っているように思います。

自分を客観的に見る、こだわりがあってもいいけどそれは売り物になっているかを考える。キツい作業だけどこれを繰り返しやっていくのが職業人生というものなんですよね〜〜〜。それがわかれば、本当に自分のこだわりに対してオファーしてくれる人が現れるはずなんです。

もちろんこんなことを書いてる自分も同じです。自己批判地獄の川に木の船を浮かべて漕ぎながら漂う人生、何十年目ってとこです。今こうしている間だって悩んでいます。

では、自分を客観的に見るにはどんな作業が有効か。
キャリアカウンセリングもいいですし、占いもいいです。西洋占星術や四柱推命、算命学といった「命術」と呼ばれる占法を知っている占い師に相談してみましょう。いっそ両方受けるといいです。

私はキャリアカウンセリングを何回か受けたことがありまして、カウンセラーさんの言葉が目からうろこ!だったことも数しれず。
そして占いも、自分の知らない自分という人間をびっくりするほど深堀りしてくれます。

まず、誰かと話をして自分という人間の棚卸しをやっていきましょう。自分で自分を占うのも、やってみると面白いですよ。

すごいえらそうなこと書いちゃったな。まあ実際その通りだしいいか。

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