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探検レポ 仏舎利塔の廃墟

友人から山形に仏教関連の廃墟があると聞き興味を持ち一緒に訪れた。
西蔵王広場の展望台から徒歩10分程度の場所にある。

うっそうとした雑木林の中仏塔へ続く道を歩く。タイヤの後が大分はっきり残っっており、定期的に人が訪れていることが窺える。

道なりに進むとこんな看板が出てくる。

禿げかけた手書きらしきフォントが何とも言えない禍々しさを醸し出している。元々観光地になる予定だったらしい。ある一人のご老人によって建設計画がスタートしたそうだが詳細は不明。

全体像。左下の空間から中に入れる。

中は中庭を囲むように円形の通路で構成されている。進んでいくと仏像の姿が!

明らかに誰かが定期的に訪れて手入れをしている。艶やかな黄金が眩しい。

近くの小机に掃除道具らしきものに混じってモンスターエナジーの缶が置かれていた。管理人は若い人なのだろうか。


中庭の内部へ。講堂のような造りで声がよく響く。

なかなかお目にかかれないレベルのツタ。

トタンの掘っ建て小屋の中は木材が乱暴に詰め込まれていた。手入れする人々が使っているのだろうか。

正面裏。仏像の台座が残されている。山形市内が一望できるロケーション。

台座部分。純粋な仏教のテイストと少し違うのは、仏舎利塔自体が古代インドのストゥーパをそのまま模して作られたものであるためインド的なテイストが強いことに起因してそう。

入口の反対側に小さなお社のような空間があり、雑草に埋もれかけてはいたものの確かに人が踏み固めた道の跡があった。ここまで人の気配が残っている廃墟に来るのは初めてで、宗教が関係していることも相まってかなり不気味であった。

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