荘子 外篇 秋水篇 第十七下

荘子 外篇 秋水篇 第十七下

吉成学人(よしなりがくじん)
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この篇では、荘子を主人公とした説話が収録されています。
荘子本人が書いたと云うよりも荘子を慕う後生の人が書いた文章と云えるかもしれません。

荘子が川で釣りをしていたとき、楚の王は二人の家老を派遣して、荘子を召し抱えようとしました。
しかし、荘子はまるで興味がなく、家老たちの顔もみないで、次のように云ったそうです。
「楚の国では、神霊が宿った亀の甲羅があり、亀の死後、三千年も経っているそうだ。王はそれを絹で包み、箱に納めて、霊廟の御殿の上で大切に保管しているとか。
だが、亀にとって殺されて甲羅を大切にされるのを願ったのか、それとも生きながら泥の中で尾を引きずって遊ぶことを願ったのか。」
二人の家老は、「やはり、生きながら泥の中で尾を引きずっていることを望んだのでしょう」と答えたそうです。
荘子は、「往け。吾れ将に尾を塗中に曳かんとす」と答えたそうです。

最近、熱いですね。