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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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#映画館

「アバター2」の不振をもって洋画の低調を嘆く論調には、それだけではないという反論も可能ではないか。「泣ける」「推し」目当てに劇場へ行く観客に多様な価値観を受け入れる土壌が育っているかどうか、そのことを一度真剣に考えてみるべきではないだろうか。

山本倫生
1年前
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3月13日以降の映画館ではマスク着用を個人の判断に委ねるとのお達しのメールが届いているが、しばらく周囲を見ながらと云う感じになりそうだ。管見の及ぶ限りでは、映画館で感染クラスターが発生したという報は見かけなかったので、映画館における換気の対策は奏功していると見て良いのではないか。

山本倫生
1年前
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同じ映画を複数のスクリーンで公開するシネコンの飽和攻撃?により、映画館で見る映画が無くなる現象に見舞われている。ベルトコンベアー式で運ばれてくる話題作、人気作など一回見ればたいてい「十分」なのだから、もっと他の作品を満遍なくプログラムに組み込むべきだ。「作品」はコンテンツではない

山本倫生
1年前
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「エターナルズ」(2021)は、マーベル・シネマティック・ユニバース第4段階の端緒を飾るSFアクション映画である。不死の宇宙種族10人の見せ場が延々と続くため、上映時間が指数関数的に増えていくという悪循環と、いつも夕方か夜明けみたいな暗い画作り(撮影)にあまり良い印象が持てない。

山本倫生
2年前
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「映画館だけで公開」を売り文句にしている映画(主に洋画)から漂う昭和臭に耐えられそうもない。レンタルビデオの全盛期に「この映画は公開1年以内にビデオ化しません」という宣伝をしていたけれど、奏功したのはむしろレンタルビデオ店だった印象があるので今回も多分(?)ムダに終わると思う。

山本倫生
2年前

「映画プリキュア・ミラクルリープ-みんなとの不思議な1日」(2020)は同タイトルのオールスターもので所謂「春プリ映画」呼ばれる作品である。異例づくしの興行ではあるがタイムリープものの良作として大人から子供まで楽しめる。時節柄「応援」が禁止になってしまったのが厳しいところである

山本倫生
3年前
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「風の谷のナウシカ」(1984)のリバイバル上映は「マスクをつけて鑑賞する」という映画館のルールが、期せずして劇中設定(腐海の掟うんぬん)と合致する臨場感と緊張感を生むユニークな体験となっている。文字通りお金を払ってでも味わいたい劇場の経験としてひろくお勧めしたいところである。

映画館の座席も前後左右を一席開けるところまで距離が縮まって、次に縮めるのはどちらにするべきかという意見があっても良いとは思うのだが周囲で話題にする者もいないのでここで私見を述べておくと、余計なお喋りされるのは今は拙いので前後を開放して左右は最後に解除するのが望ましいと思われる。

山本倫生
3年前
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響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ トークショー付き上映会レポート(2019/05/…

はじめに 2019年(令和元)5月10日(金)、ムービックス京都(京都市中京区)で、映画「響け!…

山本倫生
5年前
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「ファースト・マン」(2018)は作品そのものより、人生で初の「映画館都合の上映中止による入場料払い戻しを受けた」映画として長く記憶されることになるだろう。まったく有難くない記憶である。

山本倫生
5年前