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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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2023年5月の記事一覧

「聖地には蜘蛛が巣を張る」(2022年)は、歪な正義感から連続殺人を犯す元軍人とその犯罪を追うジャーナリストの女性の攻防を描くサスペンス映画である。宗教が絡んだ犯罪に対する世間の評価が一方的でなかったり、司法への強引な政治の介入など一筋縄ではいかない骨太なタッチに痺れる一作かな。

山本倫生
1年前
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「ザ・ホエール」(2022年)は、余命宣告を受けた男の後悔と贖罪の一週間を描くヒューマンドラマである。300キロ(推定)の巨体を抱えるに至る絶望と孤独を体現する主演俳優の鬼気迫る熱演は一見の価値あり。引きこもりが外の世界へ出ていく様をこれだけ神々しく大袈裟に描いた映画は空前絶後か

山本倫生
1年前
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「ダークグラス」(2021年)は、偏執狂の殺人鬼に命を狙われた盲目のヒロインの運命を描くサスペンススリラー映画である。独りよがりの鮮血の美学で観客を騙し賺してきたD・アルジェント約10年ぶりの新作が、弱者への慈しみの視線に満ちたファミリー映画だと聞いたらあなたは信じるだろうか?

山本倫生
1年前

「ノック〜終末の訪問者」(2023)は、黙示録の四騎士と称する既知の外の人たちとの恐怖の一昼夜を描くサスペンスホラー映画である。聖書の暗号に基づく恐怖演出は効く人には効くし効かない人にはそれなりという感じだが、せめて背景設定してから映画を始めてくれよくらいは言わないと気が済まない

山本倫生
1年前