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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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2022年10月の記事一覧

「アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター」(2022)は、同タイトル(2009)のリマスター改訂版である。本作の公開により再び世界興行成績1位に返り咲いたとされているが、殆どの観客は忘れていたかも知れない。初公開とは少しだけ違うところがあるので比較してみるのも一興である。

山本倫生
1年前
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「機動戦士ガンダム〜ククルス・ドアンの島」(2022)はテレビシリーズ「機動戦士ガンダム」(1979)の1エピソードを脚色した長編アニメ映画だが、安彦良和とかいう監督はガンダムを見たことがないらしい。主人公のアムロ・レイ少年に無用な人殺しをさせた時点で一顧だの価値もない駄作確定だ

山本倫生
1年前

「夏へのトンネル、さよならの出口」(2022)は、高校生男女のひと夏のケ・イ・ケ・ン♡を描くいつものアニメ映画である。甘酸っぱい青春のあれやこれやを期待させる予告編とは裏腹に、触れてはならない人間の禁忌に土足で上がり込む大胆なストーリー展開に思わずドン引き。笑顔も引き攣る怪作だ。

山本倫生
1年前

「NOPEノープ」(2022)は、空に浮かぶ「とんでもないヤツ」を巡る人間模様を描くサスペンスホラー映画である。系統的にはユニバーサル映画(会社)のモンスターパニック映画と紹介できるが、そこにUFOアブダクティやテレビ業界の黒歴史などの要素が混じり合い独特の雰囲気を醸し出している

山本倫生
1年前
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「コーダ〜あいのうた」(2021)は、聴覚障害者の家庭に生まれた健常者の家族である少女の独立と自立を描くホームドラマである。オリジナルのフランス映画にあったコメディ要素(!)を排し、家族の絆というお題目で子供を束縛する「毒親」と才能ある娘の対立という感動とは程遠い辛気臭い映画だ。

山本倫生
1年前
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「劇場版ツルネ〜はじまりの一射」(2022)は、同名テレビシリーズの総集編アニメ映画である。弓道部に集う男女の力関係のさじ加減が見どころの本作の魅力を余すことなく2時間弱に収めた好編だが、キャラ立ちしている女子部員の出番が大幅にカットされているのが残念無念……。

山本倫生
1年前
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「ロッキーvsドラゴ:ロッキーⅣ」(2021)は「ロッキー4炎の友情」(1985)の改訂版となるスポーツアクション映画である。ロッキーとアポロの関係をBLとして再構築することで、単身ロシアに乗り込んだりソビエト指導者に説教かますロッキーの動機付けに説得力は増したと思うものの……。