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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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2022年7月の記事一覧

「トップガン:マーヴェリック」(2022)は同名タイトルの正統な続篇にあたる航空アクション映画である。昨今の行動規制の煽りを受けて3年以上お預けを喰らっていただけに最高のお祭りムードが映画館に漂う幸せな2時間強であった。映画の中身は後から吟味すれば良いし野暮なことは言いっこなしだ

山本倫生
1年前
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「犬王」(2021)は、室町時代に実在した能楽師・犬王に材を取ったミュージカルアニメーション映画である。この世の不幸を一身に背負って生まれるが如き出自にもめげない主人公の克己心とバイタリティを以てしても浄化できない「呪い」をめぐる物語。その結末は劇場の暗闇で見届けるに相応しい。

山本倫生
1年前
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「シン・ウルトラマン」(2022)は、1966〜67年放送のテレビシリーズを基にした空想特撮映画である。ウルトラマンへの偏愛が勝りすぎてシリーズの本質を見誤ってしまった脚本とそれを制御できないボンクラ演出。典型的なオタクの内輪受け映画だが、いちおう想定内なのでこれはこれで良い。

山本倫生
1年前
2

「ドクターストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス」(2022)は、マーベル・シネマティック・ユニバース28作目にして前作(2016)の続編にあたるファンタジーアクション映画である。他のマーベル作品で強烈な印象を残しつつ本編は地味というドクターも、S・ライミの演出で弾けた感じだ

山本倫生
1年前
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「アンネ・フランクと旅する日記」(2021)は、実体化したアンネ・フランクの想像上の友達が繰り広げる奇想天外な冒険を描くアニメ映画である。アンネが生きた時代と対比して描かれる21世紀オランダの問題を解決するという展開は、ファンタジーに寄りすぎで現実離れしているように感じた。

山本倫生
1年前

「バブル」(2022)は、人魚姫をモチーフにした歌ありアクションあり恋愛ありのごった煮エンタメアニメ映画である。各界の著名有名人の叡智を結集しようとして失敗する「船頭多くして船山登る」の典型例として長く語り継がれる作品となるかも知れない。脚本まではまともであることは確認できた。

山本倫生
1年前
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