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ただひとつの宇宙の謎を解き明かす『Outer Wilds』


以前からプレイしたかったOuter Wilds、Switch版の発売でついに遊ぶことができました。


このゲームを昨日DLCも含めてクリアしまして、本当に最高のゲーム体験になったので未プレイの方でも読めるネタバレのない感情を残したいと思い今noteを書いています。


どんなゲーム?

宇宙が舞台のアドベンチャーゲームなんですが最初に目的もなにも提示されないんですよね。一癖も二癖もある危険な星々、プレイヤーは初めて宇宙に出る新米パイロットで探査艇の準備は万端。それならやることは一つ!そうだ、宇宙に行こう。

このゲームは宇宙のなかのひとつの星系を探検するオープンワールドで、その星々が全てシームレスに繋がっているんですよ。

ゲームを開始した直後に、宇宙服を着て、シートベルトを締め、探査艇に乗って発射台から飛び立つんですが、ここからどう宇宙に切り替わるのだろうと思っていたんですよね。確かにそこに満点の星空は見えているんですがまだ『空』という認識。
ジェット噴射で飛び上がり、母星の地面が小さくなり、星の煌めきがコックピット一面に広がり始める頃、やっと気が付きました。

「私は最初から宇宙にいたんだ!」と。

これは今まで自分の中でどこか遠い存在として隔絶されていた宇宙が繋がる感覚でしたね。現実でも空を見上げた時にその向こうに広がる宇宙空間がイメージしやすくなりました。

自由であるということ

これを読んでいる人で宇宙に行ったことのある方はいないと思います、いないよね?
宇宙どころか海外に行った経験すらない私が、小さな星から手動のジェット操作で飛び上がり、自由に他の星を目指せるんですよ。探査艇から飛び出し宇宙服ひとつで宇宙空間を彷徨うこともできますし、なんなら宇宙服を着ずに飛び出すこともできます。勿論長居はできませんが……。

自由なので、失敗する自由もあります。飛び上がるのが手動なら着陸も勿論手動。適当に地面に激突すると船は大破し最悪自分も……。探索したい気持ちが逸って着陸に失敗したこと、一度や二度ではない。

他の星への自動運転機能もあるんですが、最短ルートで直行してくれるので目的地との間に他の星があれば容赦なく激突します。しかし自動運転なしで他の星に辿り着くのはかなり難しいので上手く使いましょう。あとは根気ですね。

アクションの難しさ

このゲームは謎解きとアクションとがかなり密接な関係にあり、成功するまで何度もアクションに挑戦して1の情報を得る、という場面が多いんですよね。

謎解き部分はいつでも見返せる航行記録というシステムに情報が蓄積されていくので、詰まったらここを見れば大抵はなんとかなるんですよ。
(私はパズルや謎解きが特別好きなので苦にならなかったという理由もありますが)

アクション部分は一人称視点と慣性が働く独特の操作感で、簡単とは言い難いと思いました。でもそれはね、宇宙ですからね。宇宙での操作なんて思うようにいかなくて当たり前なんですよ。
私はアクションゲームが本当に上手くなくて、ひとつの難所のために簡単ではないステージ全体を何度も何度もやり直すことになるようなゲームが好きではないんですよね。一回のアクションミスで出発からやり直すことになるようなゲームをよくクリアできたなあ、と我ながら思います。

自分だけの航行記録


このアクション難易度のゲームをクリアできた理由、noteを書くにあたって「それらを上回る魅力的な謎があった」とか「探索と閃きの楽しさがあった」とか色々考えていまして、それらは確実に原動力で夢中になった理由ではあるんですが、根っこはもっとシンプルでしたね。
あの宇宙のことを「知りたかった」、それだけで良かったんだと思います。知りたくなるほど入れ込むまでにかかる時間は個人差があると思いますけどね!

でも、ただそれだけなら実況動画や配信を見ればいくらでも魅力が理解できる時代じゃないですか。ネタバレは絶対見るな、絶対自分でプレイしろ!という声があったのも事実ですが途中で嫌になったらそこで放りだして動画で済ませるのも私の自由だったんですよ。
でも"この宇宙"の謎を解き明かすことを絶対誰にも譲り渡したくなかった。

プレイするならどんな形でもいいから辿った記録を残しておくといいよ、と先人からアドバイスを頂き日記として残したんですがこれが本当に大正解でしたね。プレイ中もクリア後も何度も何度も読み返して旅をかみしめています。

たくさんの人がプレイして観測したOuter Wildsの宇宙の真実。
それでもあの瞬間、あの宇宙はただひとつだけの私だけの宇宙だった。そう思えるゲームでした。


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