ふるさとは、遠きにありて追っかけてくる
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と言われますが…
「ふるさとは、遠きにありて追っかけてくるもの」だと、最近確信しています。
あれは6年前くらいに奈良へ行った時のこと。
ホテルのチェックイン時に、フロントで小菓子をもらいました(確かクリスマスシーズンで、プチプレゼント的な感じ)。
袋を見て一瞬目が点に。登場したのは「シルベーヌ」。
地元新潟が誇るお菓子メーカー・ブルボンの銘菓でございます。
奈良だけど、故郷の味。美味しゅうございました。
さて、時は巡り、今度は2023年の山形県酒田市へレッツゴーワーケーション。
こちらで渡されたペットボトルのお水も、ブルボンでございました。
新潟から離れたくて旅に出るのに、追いかけてくるぞ、新潟県。
そして先日の東京トラベル。
宿泊は馬喰町。仕事できるカフェを探して、宿の周りのオフィス街を歩いていたら、なんとなく心惹かれるカフェ併設のビルが目に留まる。時間的にカフェは閉まっちゃっていたけど、何かが呼び寄せるのか、近づいていってみると…いくつかディスプレイされている金物系アイテムに「ああ、ちょっと燕三条っぽい。そういうアイテムに反応するなんて、私も新潟時間が長くなったもんだなぁ」としみじみ。
営業時間内だったらカフェはどんなメニューなのかなぁと、ガラス戸の向こう側に仕舞われたメニュー表を覗き込む…「雪室ブレンド」。
…
…
……
新潟のお客さんが手がけている、新潟の名産コーヒーやん。
冬の間に新潟の雪室で熟成させたコーヒーは、雑味や苦味の角が取れてまろやかなんですよ。ギフトにもおすすめ…って、空で言えちゃうよ。
ってことはあの金物アイテム、やっぱり燕三条だよね?
視線をずらして改めてラインナップを確認する。
やっぱりニッパーじゃなくてニッパー型の爪切り、カフェの雰囲気を伝えるためじゃなくてガチで高い技術で作られたコーヒーポット…このビルは…?
ツインバードやーーーーーーーーーーん!
ツインバードは新潟県燕市の総合家電メーカーで、全国に浸透している大企業。仕事で社長さんにインタビューさせていただいたこともある。
そうだ、そういえば東京のオフィス街にハブ施設作ったって読んだり聞いたりしたよ。東京に来ても、結局新潟が離れられない、思い出さざるを得ない、追っかけてくる(笑)。
ちなみに宿から歩ける範囲で、素敵カフェ飯が食べれそうなお店があって、そこのテーマは「山形」。隣の県のご飯を、新幹線で2時間かけて食べるって言うのもなんとなく惜しい気がして別のお店へ(混んでいたと言うのもあるけど)。でもやっぱり興味深かったから、やっぱり今度行きたい(新潟は敷地(?)が長すぎて、隣県でもなかなか気合入れないと行かない)。
そのお店はビルごと山形要素が強くて、でもアンテナショップとかじゃなくて。全部民間なのかな?民間で本気で「地元いい!」と思っている人たちがやることが一番強いなぁと思った東京ナイト。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?