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ウチの採用スタイルとESに思うこと

当社でもいよいよ新卒採用が始まりました。

来たエントリーシート(ES)は全部読みます。私も読みますし、それぞれの職種の担当役員及び一部管理職も読みます。時間がかかりますが、それくらい採用という行為を大切にしています。

当社の新卒採用の進め方

ウチでは上記の様にESを読んで、読んだ者で集まって評価の共有をします。それを総合して、少し絞った対象者に次にもう少し書き込む量の多いオリジナルのシートを提出してもらいます。そしてまた全員で全部読んで、評価を共有して、面接に来て貰いたい方を選抜します。

面接にはそんなに沢山お呼びしません。面接が長期間にわたると初日の人の記憶が薄れて不公平になるからです。面接官も全員通しでやります。全員が全員を評価するわけです。毎日その日の面接が終わったらその時点で総括していき、最終日が終わったら最終決定をします。

ちなみに社長の意見は尊重されません。爆笑

過去にも「いやーこの子いいでしょ」って激推ししたけど、現場サイドが「NO」って言って却下されたことも有ります。当社では社長は絶対ではありません。単に「ちょっと人事経験が豊富なので一緒に見る」くらいの位置づけです。

採用後は各部門で教え、育てていくのですから、これでいいのです。各部門が責任を持つべきです。社長が一方的に決めると「社長が言ったから」という言い訳が立ってしまいます。それはダメです。

ただ、その部門があまり同質化しないようには気をつけています。小さいとはいえ組織ですから、つい同じ雰囲気の人を採りがちなんですよね。ものの考え方や性格など、やはり多様性は重要です。

ESを読んでいて思うこと

さて、皆さん色んな人生を歩んでおられるので、実に様々なESが送られてきます。研究を頑張った人、部活を頑張った人、アルバイトで活躍した人、ボランティアに精を出した人、留学を経験した人。どの経験がよいとかそういう優劣はありません。そういったエピソードを拝見して、どういう価値観を持ち、どういう行動を取る人なのか、それは当社の大事にしていることに沿うのか、そういうことを見させてもらっています。少なくとも私は。

だから、文字数制限はあるのだけれど、出来るだけ具体的に、読む側が想像しやすい様に書いてほしいなぁと思います。勿論ウチにそんな時間かけてられないって人も居られると思うので、それはそれで構いません。

ただ、これは当社に限らないし、前職での経験も踏まえてですが、頑張り具合でも苦労具合でも、皆さんつい結果を強調してしまいがちですが、企業側が見たいのはその過程であることが多いです。極端なことを言えば、結果ばかりを強調すると「私はバイトリーダーとしてみんなをとりまとめ、最後はお客様に感謝の言葉を頂きました」でみんな横並びになってしまいます。

勿論書ききれないので詳細は面接で伺うわけですが、ESでも皆さんらしい失敗や、そこからの反省などいろんなお話が垣間見えると惹き込まれます。みんながみんな優勝したり上手くいったりした良い結果ばかりじゃないですしね。過程にこそ人となりが出るんじゃないかと思います。

エントリーシートは、文字数制限の中でも出来るだけ具体的に、そして過程も大切に。

みなさんの就職活動が上手くいきますようお祈りしています。

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