嫌いなものを語るより好きなものを語ろうぜという圧力

久しぶりにタイトルのアレに遭遇したので、覚え書きとして書いておきます。

嫌いなものを語るより好きなものを語ろうぜ とは

読んで字の如し「何々が嫌いです」というネガティブトークじゃなくて「何々が好きです」というポジティブトークをしようよという一種の言論弾圧です
こういう人に遭遇すると『私が好きなタイプは、相手が嫌いだというものを知ってスマートに避けることができる人、嫌いなタイプは「嫌いなものを語るより好きなものを語ろうぜ」という圧力をかけてくる人です!』と返したくなります。

嫌いなものを語る≠トゲトゲネガティブトーク

まず大前提として「嫌いなものを語る」というのは、「あー、私アイツ嫌い!これこれがこうで〇〇が××だからクソだよね!」というような具体的なネガティブトークで盛り上がって仲間意識を強めるのが好き、というような意味ではございません。

初めましての自己紹介時に苦手なもの(地雷という言い方をよくしますが、地雷という言葉を使うことについても絶対嫌派がいるので、苦手なものということで)について一通り語っておくことで、それが好きな人とは仲良くなれなのい可能性が高いのでごめんなさいね、それ以外の話題で楽しみましょうね、というネガティブリストのことを指します。
好きなものより嫌いなもの、苦手なものの方が圧倒的に少ないので、それを上げておいた方が便利という話です。

ねっちょり系の人ほど好きなものだけ書け派なのでは?

好きなものだけ自己紹介に書くタイプの人の場合、「好きなもの」に書かれていない作品が未履修なだけなのか履修済みだけど嫌いだったものなのかがわかりません。
ポジティブリストを掲載するのが、嫌いなものは一切ありません!どんな話題持ってこられてもポジティブに拝聴します、という意味ならそれで全く問題ないですが、嫌いを公開してない人にも普通は嫌いはあるんです。
むしろ女性オタク界隈では、嫌いを公開してない人ほどものすごい嫌いがある傾向があって「嫌いなものをテキストでも書きたくないから好きなものしか書かないが、そういうとネガティブな印象を持たれるので『嫌いなものを語るより好きなものを語ろう』という綺麗事を言っている」まであります。
経験則ですが。

嫌いなものがあらかじめわかっているのでその話題についてはその人に振らないからスムーズに会話を運ぶことができる のと
嫌いなものはわからないのでうかつにその話題に触れてしまって物凄い塩対応や激高される の、どちらがお付き合いしやすいかというと圧倒的前者なんですよ

もうお付き合いが絶えましたが、とあるアニメ作品のファンくくりでそこそこ大人数で交流していた時、そのアニメの話以外にも今ハマっているゲームを一緒にやったり遊びに行ったりしていた多人数グループがあったんですよ。
そこで無料配信があったタイミングで刀ミュの話題になって、2.5にはちょっと抵抗があるけどとうらぶは好きだから気になってるとか、ライビュ入ったことあるけど生では見たことないとか、行きたいけどそもそもチケットがご用意されないとか、好きな俳優が出てるけどとうらぶを履修してないんだよねとか、今無料配信を見ててミリしらだけどこの人かっこいいねとかそんな話で盛り上がっていたら、ポジティブリスト派の人が自分が好きな別の舞台と比較しながら刀ミュについてをすごい勢いで批判し始めたんですよ。
◯の殺陣はもっとちゃんとしてる、歌も◯の方がずっと上手い、◯なら役付きじゃないアンサンブルでももっと上手い……みたいな、もう何もかもがダメ!というご意見で、あっこの人すごいアンチだったのかー……とは思ったんですが、おしゃべりしていたのは何ジャンルの話をしても良い場で、彼女がくるまでは10人くらいで和やかに同時視聴していたのにすっかり水をさされてしまって、そこから移動してクローズドなDiscordのチャンネルに移動して同時視聴を続けたんですが、その場ではそれ以降とうらぶや刀ミュの話をあまり出さないように気遣うようになりました。

他にも、◯とやってる内容が少しでも近い色々なジャンルの舞台や歌手について貶しまくっていたようなので、◯過激派というかなんというか……そういうタイプの人なんだなと思いますが、「嫌いなものを語るより好きなものを語ろうぜ」派で、苦手なもの避けのために苦手を表明する相手によくそう言って圧をかけてたのです。

彼女だけでなく、好きなものを語れ!!というタイプの人は同じ傾向があるような私は思っています。
「(私の)好きなものを語れ!」「(私の)嫌いなものを語るより(私の)好きなものを語ろうぜ」なんじゃないのー?と思います。
私は、自分が未履修でも苦手でもむしろ大嫌いでも、友達が楽しく盛り上がってるところに水をさしに行きたいとは思いません。
自分に対して熱心に布教してこようとする人には、苦手リストにあげてますよって牽制するし、それでも稀に「最後まで見れば好きになるから!」みたいなことをいう人とはお付き合いを切りますが、基本的には自分は積極的に加わらないというだけで、自分が苦手で誰かが好きなものを否定する気はありません。
が、どうも好きなものを語れよ派の人は、自分が好きなもの以外を否定する傾向が強いように感じるのです。

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