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ヘップってなんなん?【ヘップと靴の違い】 Vol.22

ヘップってなんなん?
ヘップの名称の語源として1954年、映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが履いていたフロントオープンバックレスサンダルを親しみ込めてヘップサンダルと呼ばれた事だと業界では言い伝えられています。そのヘップサンダルを通称ヘップと業界で呼んでいます。
著作権の問題があるかもしれないので画像は載せることが出来ませんが、アン王女(オードリーヘップバーン)が街にくり出すシーンの中で、露店で履物を買って履き替えるシーンがありますよね。そのシーンの履物がヘップの語源と言われてます。興味のある人は休日に映画観てみて「ローマの休日」だけに笑

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ヘップは前述のとおりヘップサンダルから波及していますのでサンダルの一種となりますが、本来のサンダル(Sandals)はギリシャ語のsandalionが語源と何かの本で読んだのを記憶しています。

もともとの意味は「板」で革の板に革ひもを通して足首を固定したものがサンダルということです。ヘップサンダルは基本足首を固定する商品とは違いますので厳密にいえば違うかもしれません。

ミュールはフランス語のmuleが語源で甲の部分を覆ってかかと部分がない、いわゆる突っ掛けタイプということになるので本来ヘップサンダルはミュールに近い形ということになると思います。

今回は弊社が取り扱うヘップと靴の違いついて語っていこうと思います。

まず
左が靴用のラスト(プラスチックの木型)
中がちょうど中間のラスト(木型)
右がヘップ用のラスト(アルミの木型)
です。

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何がちがうか。画像ではわかりにくいかもしれませんが、甲の部分が
靴用は外側の方が少し低くなっている。
それに比べて中間とヘップ用のラストは大体左右が同じ感じです。

これは、靴は足を全体で包むようになっているのに対して、ヘップは甲の部分に引っ掛けた感じで履くのが多いので(通称つっかけとも呼ばれる)その様な形になっていると思います。

しかし近年ではヘップも内外で形を変えて紙型設計するようにしている。少なくとも弊社は内外で形は変えています。

また、裏面を比べるともっと違いがわかると思います。

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左が靴用のラスト、中がちょうど中間のラスト、右がヘップ用のラスト

靴用と中間のラストはつま先が内側に振っていることを、皆様はお気づきでしょうか。

これも、靴が、足を全体で包むように、そして履き口で履くのに対し、ヘップは甲の部分に引っ掛けた感じで履く形になっているのが影響していると思います。

だから靴のラストを使ってヘップを作った場合、足を入れた状態の時はしっくりいくのですが、商品単品で見た場合、少し違和感を覚えることがあります。

これは、靴とヘップのラストの影響があるのだと私は理解しています。

どのように見えるかと言えば、内側より外側のつま先部分が上(つま先部分)になる事があります。

この場合、商品単品質で見た場合は、あまりバランス良くは見えません。

その解消方として、ヘップの紙型設計の時に、履き口部分はそのままで外側のつま先部分を少し下げるなどの工夫をしています。

弊社は、靴用のラストを使った足を包む様なホールド感と履き心地のよいヘップサンダル作りに取り組んでいます。

弊社のヘップサンダルは下記のアドレスから購入できますので、よろしくお願いします。

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ヘップ親父渾身の•••(買ってください笑)
https://marusanfootwear.stores.jp/
https://marusanfw.thebase.in/


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