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W杯グループC展望

ワールドカップ2日目が終わり非常に盛りあがっている中、グループCが開幕する。今大会優勝候補のアルゼンチンを含めた4チーム(アルゼンチン、メキシコ、ポーランド、サウジアラビア)で競われる。

①アルゼンチン🇦🇷

現在4大会連続で優勝国を的中させているFIFAのシュミレーションの結果今大会ではアルゼンチンと予想され、期待の大きいアルゼンチン代表だ。
神の子メッシが最後のワールドカップとされている中期待を現実に変えることは可能なのか期待したいがコンディション不良によりフィオレンティーナのニコラス・ゴンザレス、インテルのホアキン・コレアが代表を離脱することが決まり簡単に予選突破ができるのか注目されている。

「注目選手」

①DF クリスティアン・ロメロ

トッテナム所属のセンターバック。18-19シーズンにジェノアでセリエAデビューを果たしとても高い評価を受ける。かのブランデッリが「こんな20歳見たことない」と太鼓判を押した。ユヴェントスが獲得するもアタランタにすぐにローンされるもアタランタで大活躍し、トッテナムに移籍する。ハリーマグワイアを煽ったことで一躍有名に。その後インタビューでは、「ハリー・マグワイアには尊敬の念しかない。私は常にリスペクトしてる。この時は正しいことをしなかったのかもしれないが、悪意はなかった。」と煽った。
彼のアイドルは、セルヒオ・ラモスとチームメイトのオタメンディ。今大会はオタメンディとのWセンターバックが予想されていてアイドルとどのようなコンビで守備を見せるのか期待したい。ちなみに彼はアタランタ時代スリーバックの一角を担っており、スリーバックでは足元の技術も見せれる世界最高峰のディフェンダーだ。

②DF ナウエル・モリーナ

アトレティコ・マドリード所属の24歳。
20-22にかけてウディネーゼで64試合に出場。9得点を上げ、高い得点能力も評価されている。今年、5年契約でアトレティコに移籍する。シメオネ監督は彼に惚れ、「右サイドのスペシャリスト」と高評価だ。攻撃力、万能性、精度全てを兼ね備えている。彼はメッシについて「メッシはボールを受けるといつも素晴らしいプレーをする。彼は常に僕たちを良い方向へ導こうとしてくれる。だからこそ僕はいつも彼のそばで彼を助けたい。」とメッシへの愛も語る。

③MF ロドリゴ・デ・パウル

彼もモリーナ同様、シメオネに惚れられウディネーゼからアトレティコに移籍したスターだ。ウディネーゼではデイナターレの背番号10を継承した。19年1月に女の子が生まれると私生活も充実。ウディネーゼ時代ではウインガー、アトレティコではボランチと幅広いポジョンで活躍できるのは彼の魅力。コパ・アメリカベスト11にも選出されている。
個人的にはスペインリーグで1番を争う好きな選手かもしれない。もちろんウイニングイレブン、FIFAどちらでも愛用している。
彼のアルゼンチン代表でのポジョンは、「メッシ警察」である。常にメッシのそばにいてメッシに触れようとしたものにはデ・パウルが捕まえる。もちろんメッシへの悪質タックルは、彼が1番に殴りに行く。それが仕事人だ。

ゴールネットをカットし持ち帰るデパウル(写真右)

④MF アレハンドロ・パプ・ゴメス

セビージャ所属のミッドフィールダー。守備陣を切り裂くドリブル。味方ゴールに直結するラストパス。勝負所で決めるスーパーゴール。必要不可欠なミッドフィールダー。小さな巨人で"パプ"の愛称を持つ。アタランタの主将としてCLに導いた張本人であり、アタランタの英雄。彼の右足はキャプテン翼の魂が宿っている。

パプの右足
画像左からデパウル、メッシ、パプゴメス

⑤MF レアンドロ・パレデス

ユヴェントス所属のミッドフィールダー。子供の頃応援していたボガで16歳デビューを果たす。アイドルだったケルメからから後継者に指名される。3シーズンローマで過ごし、ゼニトを踏みパリに移籍する。パリでスーパースターとなりユヴェントスに移籍する。ユヴェントスでは適応できず苦しんでいる。ルーニーはアルゼンチンを優勝国と予想しキーマンにパレデスを挙げている。司令塔としてゲームを支配できるのか、また彼の鋭い縦パスからの得点は生まれるのかとても楽しみだ。ちなみに彼もメッシ警察の一員。

個人的に俺得でしかない写真。
(左からデパウル、パレデス、ディバラ)

⑥FW ラウタロ・マルティネス

今やスーパースターとなった。インテル所属のフォワード。アルゼンチン代表で共に戦った元インテルのイカルディとミリートの説得してインテルに連れてきた。トーロ(雄牛)の愛称を持つ。アルゼンチンのチーム、ラシンの下部組織出身でトップチームではミリートともプレーした。ポジョン取りの的確さ、また顔出し、前線への飛び出し、守備時のハードワークが特徴。昨季は21得点、CLリヴァプール戦、アンフィールドで強烈なミドルシュートをかました。インテルでは、2トップをこなしているがアルゼンチンでワントップとして力を出せるのか注目したい。彼はとてもイケメンだが、実は身長の割に顔がでかい。

写真上からメッシ、ラウタロ

⑦FW パウロ・ディバラ

説明は不要です。「好きです。」
メッシとの共存なのか、代わりなのか。スカローニの使い方にも期待したい。
一応説明しとくと、パレルモから引き抜かれユヴェントスに移籍。ポグバから背番号10を継承。18-19シーズンには腕章を巻く。19-20シーズンにはセリエA公式の最優秀選手。それ以降怪我がち。22年にはローマに移籍。豊かなアイデア、敏感性、閃光の左足、スペースメイキング、周りを活かすプレー全てにおいて一流。ローマでは彼の得点が必須になっている。ロナウド、メッシとも仲良く誰とでも仲良くなるコミュ力は凄い。彼女オリアナさんはアルゼンチン人のテニス選手、サバティーニさんの親戚。

ガチイケメン

⑧FW アンヘル・ディ・マリア

ユヴェントス所属のウインガー。
ベンフィカ、レアル・マドリー、ユナイテッド、パリで活躍しユヴェントスに今シーズン移籍。パリではビックネームの相次ぐ加入でベンチを温める時期はあったもののどのポジョンでも決定的な仕事をし、精度の高い左足は人々を魅了した。瞬間的なスピード、変則的なドリブル、曲線的なドリブル、良質なクロス、スーパーフリーキックも彼の魅力。近年では守備にも磨きがかかっている。彼もまた最後のワールドカップになる。メッシとの共存でどんな相手でも打開できる自信をもっている。見てて楽しい選手の1人。

今現在36試合無敗のアルゼンチン。イタリアの37試合無敗の記録が最長だがワールドカップ中に更新できるのか。テストマッチでは、UAEと試合をした。アルバレス、メッシ、コレア、ディマリアのドッピエッタにより5-0で快勝。ものすごい勢いでワールドカップ初戦を迎える。
ちなみにアルゼンチンだけで3時間以上を費やしている。結構しんどい。

②メキシコ代表🇲🇽

8大会連続で出場している北中米の強豪。守護神オチョアを始め、ヒメレス、エレーラなどを選出。期待されていたコロナだが、重症を負ってしまい選外となっている。またライネス、ベラも選外となっている。

「注目選手」

①DF ホアン・ヴァスケス

イタリアの昇格組クレモネーゼ所属のセンターバック。昨季はジェノアでプレーした。レッドカード常習犯ではあるものの、タイトな守備の持ち主。ジェノアでは、監督交代後にスタメンに定着。左利きのセンターバックとして重宝されている。ちなみに去年の東京オリンピックの3位決定戦では日本相手に追加点をあげていて名前を知る人も多いだろう。

②FW イルビン・ロサーノ

ナポリ所属のウインガー。18年のワールドカップでは、ドイツ相手にゴールを奪い一躍時の人となった。メキシコでは、ウーゴ・サンチェス以来の才能と呼ばれる。17-18にはPSV1年目ながら17得点を挙げた。その後4200万ユーロとも言われる移籍金でナポリに移籍。昨季は代表中に負傷し調子が上がらなかった。今季は、オシメーンともコンビも形成され始め活躍の幅を広げている。どこでも前を向きゴールに向かう姿勢が特徴。ナポリでなチームメイトを怖がらせるのが好きなことから"チャッキー"という愛称が付けられた。ドラゴンボールが大好きでゴールパフォーマンスはフュージョンをすることもある。2020年には日本からもゴールを奪いチームは快勝している。

ドイツ相手に得点したロサーノ(写真左)

メキシコは、日本とも良く試合をしているチームで高確率で日本に勝っている。守って速攻が基本的だが身体能力を使ったプレーも魅力の一つ。テストマッチでは、スウェーデン相手にベガが決めるも1-2で敗れている。

③ポーランド🇵🇱

ワールドカップ予選決勝では、スウェーデンに見事勝利し、2大会連続のワールドカップ出場となった。前大会では、日本と対戦して日本では少し有名になったチームだ。基本の攻撃陣は変わらないもののDF陣、MF陣に若手がメンバー入り。何よりも世界最高のストライカー、レヴァンドフスキがワールドカップ初得点を狙う。また、イタリアのスペツィア所属のGKドロンゴフスキが離脱し、コペンハーゲンのGKグラバラが招集されている。

「注目選手」

①GK ウカシュ・スコルプスキ

ボローニャ所属のゴールキーパー。17-18シーズンローマのベンチを温めていたが、ボローニャのスタメンを張っていたミランテとトレードでボローニャに移籍。移籍後水を得た魚の様にビックセーブを連発。冨安とのコンビで一時期話題にあがった。昨季には、12試合でクリーンシート(0失点)を達成した。これはセリエA5位の記録だ。187cmと大きな体の割にアジリティがある。至近距離のシュートにも対応出来るビックセーバー。試合を通して集中力は落ちない。ローマの第2ゴールキーパー時代同様に第1ゴールキーパーの位にシュチェスニーが立ちはだかっている。出場はあるのか期待したい。

シュチェスニーに煽られている写真

②GK ボイチェフ・シュチェスニー

アーセナル、ローマ、ユーヴェで背番号1を背負い守護神としてチームを牽引している。天性の反射神経が武器である。課題は足元。ユーヴェでは、ブッフォンの後継者と言われている。また、高いPKストップ率を誇っている。
父のマチェイも元ポーランド代表GKであるが父とは不仲である。引退後は、インテリアデザイナーになりたいらしい。また、酒好きユーヴェンティーニがSNSで『#酒チェスニー』を愛用している。



③DF バルトシュ・ベレシンスキ

サンプドリア所属の右サイドバック。
17年の冬にサンプドリアに加入。吉田とも共にプレーしている。今季は7年目で副キャプテンも務めている。90分落ちない走力を備え、カバーとオーバーラップを同時にこなす。質の高いクロスも魅力。ボディフェイントは世界最高レベルのうまさを誇る。左足は下手くそ。ほんとにめちゃくちゃうまい。是非見てほしい。ほんとにエロい。
ポーランド代表としてロシアワールドカップにも出場した。ちなみに日本代表戦でも出場している。

④DF カミル・グリク

セリエBのベネヴェントに所属するセンターバック。モナコ、トリノ、パレルモでもプレーをした。190cmの長身を活かした圧倒的なエアーデュエル勝率と高いバランス感覚を兼ね備えたディフェンダー。ロシアワールドカップでは、怪我の影響で良いパフォーマンスはできずに早期敗退してしまった。実は得点はここ2シーズンない。


⑤DF ヤクブ・キヴィオル

スペツィア所属の左利き。ボランチまたは、センターバックを務める。ポジショニングと危機察知能力は優れている。簡単に言えばリベロのプロフェッショナル。今年の6月にフル代表デビューを果たした。キヴィオルはメルカート(市場)を賑わしている。アトレティコ、ミラン、ローマ、ユヴェントスが今冬に獲得する噂が大きくなっている。注目の22歳だ。

⑥DF ニコラ・ザレウスキ

個人的再注目プレーヤー。右左ウイングバック、ウイング、サイドバック、トップ下ほぼ全てのポジョンを務めることが出来る。先月、ネット版ヤングスターで1位になった。ちなみに2位はカマヴィンガ。11年間ローマに所属している未来のバンディエラ候補。昨季は主力に定着しキレキレのドリブルで人々を魅力した。
ご両親がポーランド人だが、ザレフスキはローマ生まれのためイタリアとの二重パスポートを申請する権利を有するが現在はポーランドの国籍しか有していない。先日もポーランドのA代表デビュー戦でいきなりアシストを記録した。モウリーニョさんの評価も高いようで、ペッレグリーニの控えとして計算しており、レンタル移籍にストップをかけたと言われていたが、左ウイングバックで大大大ブレイク。スピナッツォーラを超える可能性すら見えた。縦への突破は一流。テクニックは最高。ポーランド代表では10番を背負い、ワールドカップにも期待がかかる。プレシーズンマッチではキャプテンマークを付ける場面もあった。
なおそのペッレグリーニとは深い結びつきがある模様。もちろん憧れの選手はロレンツォペッレグリーニ。ニコやザレ、と呼ばれることが多い。

⑦MF ピオトル・ジエリンスキ

ナポリ所属のミッドフィールダー。
才能のある若手を発掘するウディネーゼは10万ユーロで獲得した。その100倍以上の移籍金でナポリに移籍する。今やチーム最古参になった。両足から制度の高いミドルシュートが放てる。チャンスメイクも世界最高峰だ。チャンスクリエイションとビルドアップ能力はかのデブライネと競い合う程の力を持っている。

画像真ん中右ら辺にデブライネと名前を並べている

お得情報だが、ジエリンスキはナポリファン(セリエファン)が基本使う。それ以外やウイイレをよくする人は、ジエリニスキと呼ぶ。

⑨MF シモン・ジュルコフスキ

フィオレンティーナ所属の攻撃的ミッドフィールダー。強烈なミドルシュートと推進力を兼ね備えている。昨季はエンポリで35試合に出場。6ゴール2アシストと好調な結果を残している。

写真右がジュルコフスキ
左は代表離脱したドロンコフスキ

⑩FW アルカディウシュ・ミリク

ユヴェントス所属のフォワード。ロシアワールドカップにも出場した記録がある。
16年にアヤックスからナポリに3200万ユーロで移籍する。移籍そうそうに両膝の靭帯を負傷するアクシデントもあったが乗り越えた。18/19シーズンには47試合20得点という素晴らしい記録も残した。ユヴェントスでも既にフィットし、多くの得点を奪っている。足元の技術は確かで決定力も持っている。身長の割にポストプレーがあまり上手くない。

⑪FW クシシュトフ・ピョンテク

サレルニターナ所属のフォワード。
18/19シーズンの冬にミランに移籍しサプライズを起こす。18試会で9得点を挙げた。ミランの前にはジェノアに所属していてそこでは、「レヴァンドフスキを愛しているがスタイルはケイン」とコメント。ピョンテクは、ポーランド語で金曜日を意味している。ゴールパフォーマンスでは銃を乱射する。そこから選手チャントではファンみんなで乱射するようになった。

DAZN解説者でお馴染み、林稜平さんもゴールパフォーマンスを真似して一躍有名になった。

林さん
本家

また、ミラン版の記者がピョンテクがゴールを決めた時喜びすぎて顔真っ赤にして語彙力を失う姿が面白いとセリエファン界隈で話題になった。

ポーランド代表はテストマッチでチリ代表と試合をしてピョンテクのゴールで危なげなく勝っている。レヴァンドフスキに注目しつつセリエAの戦士達を応援して欲しい。

④サウジアラビア🇸🇦

2大会連続になる出場を実現したサウジアラビア。アジア最終予選では、日本と同居しており、日本を退け見事首位突破した。基本メンバーは、国内組がメインとなっており、アル・ヒラルから12選手が選出された。FIFAランキングは51位。

「注目選手」

①MF アリ・アル=ハッサン

アル=ナスルでもスタメンを張っている攻撃的な役割を持つミッドフィールダー。サウジアラビア代表ではボランチをこなしている。日本代表戦にも出場した。ACLにも出場している。キーパスをズバッとさせることが可能でありアル・ヒラルの選手達とコンビネーションにも注目して欲しい。

テストマッチでは、クロアチアに0対1で負けたもののシュートはクロアチアの倍放っている。しかし1点も取れてない現実は課題だらけだろう。サウジアラビアは何点とれるのか期待したい。

【グループC展望】

優勝候補本命のアルゼンチンがいることもあって期待の高いグループだが基本アルゼンチンの独走は簡単に予想ができる。アルゼンチン以外のチームと当たる時にどれだけ勝ちを積み上げれるかが大きく明暗を分けることになるだろう。

個人的な順位予想としては
1位 アルゼンチン
2位 ポーランド
3位 メキシコ
4位 サウジアラビア

もしこの予想があたるならばメキシコ対ポーランドがこのグループ最も熱い試合になるだろう。

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